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病害虫図鑑 ナスすすかび病
1 病原菌
学名 Mycovellosiella nattrassiiナスすすかび病(糸状菌 不完全菌類)
2 被害の様子
はじめ葉の裏側にかびが密生する小班点ができる。病状が進展するとかびはすす状になり、ビロード状のかびとなる。病斑は5~10mmほどでふつう円形となる。病斑部と健全部との境界はやや不明瞭。
3 病原菌の生態
伝染源は被害葉上、ハウス資材上の菌糸、分生子であり、病斑上に形成された分生子の飛散によって蔓延する。
4 発生しやすい条件
・23~28℃で高湿度。
・施設では2~4月に発生が多い。
・換気不十分で灌水量が多いところ。
・下葉の摘除が不十分なもの。
5 防除対策
・多湿条件を避けるため換気を十分行う。
・フィルムマルチ、適切な水管理。
・発病したハウスは収穫終了後夏季に蒸し込みをして発生源の根絶を図る。
・葉裏にかける。
・被害が進行してからの薬剤散布では病葉を取り除いてから散布すると効果が高い。
葉裏の病斑
すすかび病分生子
参考文献
農業総覧 病害虫防除・資材編