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2022年1月11日(火曜日) 午前10時

ページID:0381838 掲載日:2022年1月11日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

皆様、おはようございます。1月11日火曜日午前10時、定例会見を始めさせていただきます。

(1)「フラワーバレンタインプロモーション2022」の実施について

(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/engei/2022flowervalentaine.html)
 まずはですね、お手元にありますのを御覧いただきますように、「フラワーバレンタインプロモーション2022」の実施についてであります。
 愛知県では、欧米などで一般的な行事となっております、バレンタインデーに愛や感謝を伝えるために花を贈る「フラワーバレンタイン」の普及を目的として、2011年度から、花き関係団体と実行委員会を組織し、フラワーバレンタインプロモーションを実施をしております。
 1月14日からは、県内の生花店において「フラワーバレンタイン」を周知するPOP(ポップ)の掲示やPRグッズの配布などのキャンペーンを実施します。また今年は、2月5日土曜日と6日日曜日に、名古屋市熱田区のミュープラット神宮前をメイン会場として、プロモーションイベントを開催をいたします。
 会場では、東三河の生花店や生産者で結成された「花男子(はなだんし)プロジェクト」の皆様によるフラワーアレンジの花贈りパフォーマンスを行います。さらに、愛知の花を使ったフォトスポットや、バレンタインにお勧めのフラワーギフトを取りそろえたギフトショップなども楽しんでいただけます。
 さらに、東京都内では、渋谷区の渋谷PARCO(パルコ)におきまして、愛知の花を使ったフォトスポットを設置するなど、若い人たちを中心にプロモーションを実施するとともに、渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルにおいて、華道家の草月流州村衛香(すむらえいこう)先生による花の展示装飾を行います。これらのイベントを通して、花き産出額59年連続日本一を誇る愛知の花を広くPRをしてまいります。
 ミュープラット神宮前及び東京都内におけるイベントの詳細は、後日発表いたします。
 今後とも、県内の生産者や農業団体の皆様と一緒になって、愛知の花の魅力を積極的にPRし、県内はもとより首都圏など主要な消費地で県産花きの需要拡大を図ってまいります。
 ということで、お手元の資料でありますが、「『フラワーバレンタインプロモーション2022』を実施します~愛と感謝を伝える日~」ということでございまして、1ページの1(1)がミュープラット神宮前でのプロモーションということでございます。それから、(2)が県内の生花店における取組です。生花店は1月14日から2月14日まで。ミュープラット神宮前は2月5日・6日と(実施)。
 2ページがですね、その他、(3)ですが、mozo(モゾ)ワンダーシティにおけるフラワーフォトスポット、2月11日から14日(まで設置)。イ、フラワーパーク江南におけるフラワーバレンタインイベント、2月1日から13日(まで開催)などでありまして。
 そして、2(1)の渋谷PARCOでのプロモーションが、2月11日から14日までということでございます。そして、セルリアンタワー(東急ホテル)では2月4日から14日までということでございます。
 この「フラワーバレンタイン」を始めた意義といいますかね、愛知の花の購入はですね、お彼岸とか年末とか母の日など、特定の日に集中をしているということで、花の需要拡大のためには、新たなですね、そうした物日といいますかね、そうしたものを作っていく必要があるんじゃないかということから。
 そもそもですね、一般社団法人の、全国団体である「花の国日本協議会」(旧フラワーバレンタイン推進委員会)が2010年度から「バレンタインデーにメッセージを添えて花を贈りましょう」と、これはヨーロッパやアメリカではそういうふうにされているということで、そういうキャンペーンをやり、最初に東京都のですね、フラワーバレンタイン推進委員会の皆様がイベントを始めて、巨大なトレーラーみたいなものを4台か5台で東京都内をばんばん回しているというのをバレンタインでやっていたので、それにこっちもですね、乗っかったといいますか、一緒にコラボして始めたと。
 というのは、東京のですね、生花市場の圧倒的な産地はですね、愛知県でございまして。そういう意味ではですね、生花市場と花き市場というのは大田市場なんですけどね、大田の最大の卸店さんも非常に協力をしていただいて。私も毎回(プロモーションに)行きましたけどもね。そういう意味では、最初はフラワーバレンタイン推進委員会が「フラワーバレンタイン」というのを始めていただいてね、サッカーのカズ(三浦知良(みうらかずよし))選手をね、(「Mr.フラワーバレンタイン」として)使ってというのがありましたけどもね。東京都の組合がやってくれるなら、これに乗っからん手はないぞと言って、乗っかって、ずっとやってきております。ただ、残念ながら、去年、今年とですね、このコロナ禍でちょっとできないということでありますが、制約はありますけれどもやっているということでございます。
 ちなみに、愛知県の花の主な出荷先は、首都圏が約4割、愛知県内が25パーセント、京阪神地域が18パーセントでありますので。首都圏が38パーセントですね、最大のお客さんは東京・首都圏ということでございます。でもって、やはり2月はちょっと少なくなっているのでですね、販売額が。ということで、ちょうどいいかなということで。
 県内では、この「フラワーバレンタイン」は、もう私が知事になってからずっとやっておりますので、2011年度から毎年、これで11回目でございます。それから東京ではですね、2015年の2月からなので、これは7回目ということですかね。六本木ヒルズとか銀座三越でやってきましたけども、渋谷PARCOでは今回初めてということでございます。
 ちなみに、花の産出額はずっと500億円台の後半だったんですが、さすがにですね、一昨年(2020年)はコロナで500億円というところまで減っておりますが、第2位の千葉県が(約)160億、第3位の福岡が159億、静岡が153億、埼玉151億と、こういうことなんで、大体、第2位のですね、千葉、福岡に比べて3倍以上の産出額があるということでございます。
 これは本当に、市場で評価を受ける産業ですからね、それだけ個々の農家なり農協さんなりね、含めて流通の関係の方が、今年は何が売れるかというのを想定してですね、常に品種改良を行って努力しているという賜物(たまもの)でございます。
 ただ、そこが非常にコロナで厳しい状況になっているということでありますので、我々としてはしっかりと応援をしていきたいというふうに思っておりますので、この「フラワーバレンタイン」のプロジェクトも何とぞよろしくお願いをいたします。
 それがまず第1点でございます。

(2)新型コロナウイルス感染症について

(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)
 続いてですね、本日の感染状況等について申し上げます。
 本日の状況はまた夕方ですね、いつもの時間に申し上げますが。まず、お手元の資料でございますけれども、カラー刷りのやつはね、12月28日からの第6波が、(年代別内訳の)70歳以上は5.1パーセント、それから(感染)経路不明は49.4パーセント。70歳以上がちょっと増えてますかね。第5波が3.5パーセントなんでね、それよりもちょっと増えているということでございますが、第5波と第6波を比べていただくと、20代が今回はですね、37パーセントで非常に多いということでございます。30代も増えている。40代がちょっと減って、あとは若干ですかね。ですから、ほとんど傾向は変わっていませんが、やはり若い人が多いということと、重症・中等症の方が2.7パーセントで、非常に少ないということでございます。
 そして検査件数は、年末がずっと入っていますが、年末年始はやはり少なかったんですけれども、それでも(陽性者数が)2桁になっているということで、今の年明けの感染拡大が予想されるということでございます。
 それから最後に入院状況でございますが、補足をいたします。3連休がありましたので4日間分、前回、金曜日に発表したのは6日の木曜日の数字なんで、6日の木曜日から10日の月曜日まで、ですから4日間での変化を申し上げますと、今現在、10日の、昨日の午後6時の数字ですから、今も一緒ですね。夜中に入院する人はいませんのでね、基本。救急じゃありませんから。ということで、この131(人)に相当するのがですね、6日の木曜日の夜の時点・7日の朝の時点では106人が、4日間で25人増えて131、131であります。
 それからですね、中等症の方が6人が15人。これは増えていますね。重症の方は変わりません、変わりません。
 そして、名古屋市内の入院患者は、50人が51人。4日間たって、1人増えて51人ということでございます。
 それからですね、愛知病院の入院者は、これはオミクロンの方も入れておりますので、15人が22人、22人。今22人ですね、7人増えて。
 増えているのは、施設入所が今435人となりましたが、(前回発表時点で)55人が435人で、380人増えております。380人増えております。内訳はですね、名古屋の東横INNが221、R&Bホテルが44、三河安城2が104、(三河安城)1が44、豊川が16、蒲郡が6ということで、435ということでございます。
 このうち、検疫から来られている方には、二つのホテルを提供して、実際は、四つのホテルにですね、一番多かったときに百何十人入ったんだな。だけど、もう今、検疫の方から入ってきませんので、ある程度空けてありましたが、今回は全部でですね、もうそう言ってられませんので、435人なので、入院をしていただいております。
 それから自宅療養がですね、今705(人)になりましたが、6日の木曜日の夜の時点では52人、52人が705で、653人増えている。要は、軽症・無症状の方が、97パーセントか98パーセントということでありますので、基本、やはりこのホテル入所と自宅療養が増えてきているということでございます。
 ちなみにですね、この直近のですね、1月7・8・9・10(日曜日)、金土日月の年代別の割合を見ますとですね、先ほど申し上げたことと一緒なんですが、30歳代までが73.1パーセントなので、ここが一番多いということでございます。20代が38.1パーセントで、やはり20代の若い方が多いということでございます。という状況でございます。
 それと、また入院状況の資料に戻っていただきますと、この間クラスターが二つ発生をしておりまして。一つはですね、この表の下の欄ですが、高齢者施設等の11Kのクラスター。11Kのクラスター、これは津島市の高齢者施設で33人、33人。これは1月8日の発表ということでございます。それから11J、これは名古屋市の飲食店。これは1月7日発表で18人、18人。二つのクラスターが出ているということでございます。
 というのが、今の入院の状況等でございました。

(3)病院等に勤務する医療従事者の同居家族に対する3回目接種の接種間隔前倒しについて

 最後に、もう1点申し上げます。ワクチン接種についてでございます。お手元の資料を御覧いただきたいと思います。病院等に勤務する医療従事者の同居家族に対する3回目接種の接種間隔前倒しについてであります。
 本県では、医療従事者等における新型コロナワクチンの3回目接種については、令和3年12月20日から、接種間隔を6か月に前倒しして接種を進めているところであります。
 しかしながら、オミクロン株による感染が急速に拡大する中、医療従事者の感染リスクを可能な限り低減し、今後、更なる感染拡大が進んだ際にも、医療体制をしっかりと確保できるよう、対策を講じておくことが必要となります。
 こうしたことから、本県としては、医療機関に勤務する医療従事者だけでなく、その同居家族につきましても、3回目接種の接種間隔を6か月に前倒しして接種できることといたしました。
 また、医療従事者と同様、医療機関において適切に名簿管理をすることを前提に、接種券が届く前でありましても、接種を受けることができるものとして、本日付けで、愛知県医師会及び愛知県病院協会に対し通知を発出いたします。これから、この会見が終わりましたら、直ちに発出をしたいというふうに思っております。
 なお、当面は、各市町村に配分するワクチンで対応可能だと考えておりますが、医療機関に対するワクチンの追加供給が必要となる場合は、県としては、市町村間でのワクチン融通等により、適切にこれは調整をしてまいります。ワクチンはありますので、仮にそれが融通が必要だという場合は、もう直ちにさせていただきます。
 本県としては、県内のワクチン3回目接種を迅速に進めて、新型コロナウイルス感染症対策にしっかりと取り組んでまいります。
 ということでお手元に、2枚目はですね、その通知文でございまして、この後直ちにですね、医師会と病院協会さんに通知をさせていただいて、同居家族さんにですね、打って結構ですということにいたします。
 ちなみにですね、愛知県内の医療従事者は約27万人、27万人ということでございまして。その中でですね、一つは、65歳以上の方はもう既に前倒し接種の対象になっているということでありますし、もう一つ、今回の3回目接種はですね、18歳以上で、18歳未満の方は対象外でありますので。ですから、そうなるとですね、十何万人ぐらいおられると思いますが、その方々が対象になってもですね、先週申し上げましたが、今現在、どうも国の方は追加の供給を考えているようでありますが、2月以降ね、2月・3月と、3月末までに、愛知県は大体314万7,250回、要は315万回分のワクチンの供給がありますので。一方で、高齢者を6か月で前倒しをしてもですね、248万6,000、要は249万かな、の接種対象があります。差引き66万回分のワクチンが、3月末までこれ(一般高齢者への前倒し接種)をやっても、まだあるということでございますので、今回、この同居家族さんを対象に、接種券がなくてもですね、6か月で前倒しで対象としても、十分対応できるということでございます。
 これはですね、実際、私の方に、とある基幹病院といいますか、大学病院のね、理事長さんが、その大学病院さんの医療従事者、ざっと3,000人の方に今もう急ピッチで(3回目接種を)打って、ほぼ打ち終えるところだけれども、その家族はまた別の行動といいますか、ですから、いろいろなところで、仮にそこで感染というか拾ってくるとですね、濃厚接触者になって出てこれない。病院に出てこれない。そうなるとですね、シフトに穴が空いて、それで当然コロナの対応も滞るおそれがありますし、一般の医療の方にも影響する。それから、ワクチン接種をこれからやるといったときにも、その体制を組むのも大変だということなので、とにかく同居家族も打って、濃厚接触者に医療スタッフがなるのを防ぎたいということでですね、是非お願いしたいと。こういう御要請がね、ありましたので。この休み中にありましたので、直ちに対応するということにさせていただきます。
 なお、これはちょっと私も問題意識を持っておりまして。先週の後半というか、これも休みですかね、土曜日の新聞だったかな。やっぱり沖縄でですね、沖縄の感染者が爆発していることと併せてですね、そうなると濃厚接触者がわっと増えますので、沖縄の医療機関では、入院患者はもう軽症の方が多いので医療体制は何とか持ちこたえているけれども、その医療スタッフが(濃厚接触者となって)もう病院に出てこれない。出てこれないということでですね、もう医療体制が組めない。新聞の中には、正に医療崩壊、この濃厚接触者で医療崩壊になっちゃうんじゃないかという報道もありましたけども。それが大問題になっているという報道がありましたので、それはどうしても避けなきゃいかんことだと。
 あと、沖縄だけじゃなくて、東京でもそういう状況が出ていると。いわゆる濃厚接触者がいっぱい出てですね、当然、その中に医療スタッフがいれば、もう出てこれませんのでですね。濃厚接触者になりますとね、出てこれませんので、病院のシフトが組めないというようなところが出てきている。
 それは、当然そうなりますのでね、何としても避けなければいかんということでありますので、今回は、医療従事者27万人の同居家族さんにつきましても、もうとにかく6か月が経過していれば、接種券がなくてもどんどん打ってもらうと。それはそうですね。多分というか、若い方はまだ8か月ですから、(3回目接種を)打っていないと思いますのでね、同居家族の方で。でもって、病院で管理できますから、後で(記録システムに)登録すればいいので、そこはもうどんどん打ってほしいということで、今日付けで通知を出したいというふうに思っております。
 ちなみに、これはもう今日、私が会見して、この後通知を出しますが、こういうことやるよということは、厚労省には併せて通知というか、話をしたいというふうに思っております。それは、今あるワクチンの中で、我々としては工夫をして、医療体制を確保するためにやるということでありますので、そこはやらせてもらうということにしていきたいというふうに思っております。

2 質疑応答

(1)病院等に勤務する医療従事者の同居家族に対する3回目接種の接種間隔前倒しについて

【質問】 3回目接種の医療従事者の同居家族への前倒しの件ですが、実際に医療従事者の同居家族であることは、どう証明するのでしょうか。自己申告になるのでしょうか。
【知事】 これは自己申告でいいんじゃないでしょうか。
 というか、医療機関の方も、最後は(システムに)登録してあれしないと、接種料が来ませんのでね、そこは自己申告で結構だと思います。ですから、(本当に)同居しているのかしていないのかって、そこはありますけども、そこはもうお任せします。
【質問】 医療従事者の同居家族への3回目接種の前倒しの関係で、今回、6か月に短縮させることによって、どのくらいの人数が前倒し接種できる対象になるのでしょうか。もし分かれば教えてください。
【知事】 いや、ちょっと分かりませんね、それは。
 どのぐらいの御家族でおられるか、(医療従事者は)27万人ですから。それは27万人、だから、一般的にですね、一世帯3人か、今、日本全国で平均として。愛知県はもうちょっと(少ない)、産業県なんで。人口の多いところはそのぐらい、2.何人というふうに少なくなりますね。
 18歳未満が対象外で、65歳以上は(既に対象となっている)。ただ、65歳以上も早く接種券が来ている人ばっかじゃないので、半分ぐらいが対象になるかもしれませんが、そうしていくと、自分の親御さんの(世代で)、一般の65歳以上の方は、もう6か月過ぎたらどんどん(接種券が)来るから、それも対象。ですから、64歳から18歳までの間の御家族(が主な対象)ということなんで、(医療従事者と)同じ数がいるかどうか。そこまでいないんじゃないでしょうかね。ただ分かりません、それは。それは推計するすべもないし、それはする意味もないということだと思っております。
 それで先ほど、同居家族については自己申告ですかって、そうですということなんですけど、結局、この方々はいずれ打つんですね、3回目を。いずれ接種券が行きますから、一般の方でも8か月空けばですね。それを前倒しをするということなんで、とにかくそこは各医療機関の対応でね、自己申告でいいんじゃないかというふうに思っています。
 それと、今のどのくらい(が対象か)というのも、ちょっと推計するすべがないということでございます。ざっくりしたら10万人から20万人ぐらいじゃないかという気はしますけどね。
【質問】 接種前倒しの件ですが、これは愛知県独自で判断されたと思います。知事の把握している限りで、全国で他にこういった例はありますか。
【知事】 現段階では、ないと思います。ないと思います。
 一般の高齢者の、65歳(以上)の6か月への前倒しも、まだないと思います。というか、聞いておりませんので、ないということで。
 あと、医療従事者の同居家族も6か月で前倒しでどうぞと、接種券なくてもいいですよ、というふうに通知を出すのは、それはどう考えてもうちしかありませんね。そもそも、接種券がなくても打っていいというのを、去年の5月から堂々と通知で言いまくっているのはうちだけじゃなかったかなと思います。
 その結果、国が医療従事者の接種状況のやつ(記録システム)を7月20日ぐらいで閉じちゃったので、十何万人(分が)入らないと、登録されないと。その数字がずっと使われるという非常に不愉快な思いをずっとしておりますけれども、とにかく、そんな形なんかにこだわるよりも、1人でも早く打った方がいいというふうに思っております。
【質問】 同居家族への3回目接種の件で質問があります。家族の方が打たれる医療機関というのは、この医療従事者の方が打たれた医療機関で打ってもらう形になるのでしょうか。
【知事】 基本はそうですね。(医療機関同士で)お互いやり取りしてもいいですけど、それは確かに面倒くさいでしょ。その医療スタッフが連れてきて打った方が、それは早いですよね。だって、その人だっていつも通勤しているわけだから、一緒に行きゃいいんだもん。一緒に行って、それで登録して、後で清算すればいいので、それが一番早いんじゃないでしょうか。
 例えば、(医療機関が)二つある場合ね、例えば藤田(医科大学)で本院に勤めているスタッフが、岡崎のあっち(岡崎医療センター)で打ちたいっていうのは、それはいいんじゃないでしょうか。だけど、そうでなかったら、いちいちやり取りするだけでも手間ですもんね。それは、別に制限するわけじゃありませんが、自動的にそうなると思いますよ。
【質問】 厚労省とはまだ現段階では話をしていなくて、これから話をするということでしょうか。
【知事】 そうです。これからこういうふうに通知を出しますよってふうに(厚労省に)通告するというか、通知するということですかね。
【質問】 厚労省がちょっと待ってくれと言っても、それはもう関係はないということでしょうか。
【知事】 もう(通知は)出しちゃう。(ちょっと待ってくれとは)言わないよ、言わないですよ。
 他のところも皆やったらいいと思いますよ。医療スタッフ・医療従事者が濃厚接触者って、これは大変ですよ、本当に。だって、一人かかったら、同居家族なんか皆が出勤停止ですから、今の運用だとね。それはそうでしょうね。
 でも、確かに同居家族で感染者が出たらですね、それはやっぱりね、他の職場じゃないのでね、医療機関は(濃厚接触者となった医療従事者に)出勤は控えてもらうということにならざるを得ませんよね、と思います。だから早く打った方がいいと思います。
【質問】 ちょっと気が早いのですが、海外ですと、医療従事者だけではなく、例えば、飛行機が飛ばなくなるとか地下鉄が動かなくなるなど、濃厚接触者になってしまったことでそういったオペレーションの問題が生じています。将来的に、医療従事者に限らず、いろいろなエッセンシャルワーカーの同居家族にも、前倒し接種を広げていく可能性はありますか。
【知事】 というか、そもそもまだ、いわゆる医療従事者、それから高齢者施設、介護施設、障害者施設、次が一般高齢者で、今言われたエッセンシャルワーカーって働いている方々なんで、高齢者じゃありませんので、(前倒し接種の対象に)入ってきませんよね。その方々は、今(接種間隔が)8か月になっているから、まだ全然、接種券が行くのは先ですよね。ですから、まずその方を打つという判断を、それは近いうちにやらなきゃいけないんじゃないでしょうか。
 我々は、5月24日から、去年のね、県の大規模(集団)接種会場を作ったときから、もう最初からですね、接種券がなくても、社会機能を維持する人は、いわゆるキャンセル枠と称してですね、毎日200人、300人、空港ビルだけでね、1割強を、あらかじめ来てもらってぼんぼん打つと。藤田(医科大学)の本院も、あらかじめ100人ぐらい来てもらってぼんぼん打つと。
 その最初に打ってもらったのがね、看護学生だとか、いわゆるそういった福祉施設で働いている方々とか、あと警察官とかね。あと、災害派遣に行くということもあるので、すぐ隣のね、自衛隊の小牧基地の隊員さんとかね、そういった人はもう接種券なくてもいいからどんどん打てと言って、打って打って打ちまくってきました。
 だから、警察官だけで、県の大規模会場で一万二、三千人打ったのかな。東京オリンピックの警護にね、愛知県警から1,500人行ったんですよ。行くと僕は聞いたから、とにかく、2回は無理だけど1回でも打って行かせろと言って、結局、うちから行った愛知県警1,500人は、1人も(新型コロナウイルスに)かからずに帰ってきたので、よかったと思いましたけどね。
 結局、聞いたら、東京オリンピックの警護でどういう状況だったかというと、8人部屋だよ。8人部屋だったら、1人拾ったら皆なっちゃう。だから、他の警察官の応援部隊はクラスターがぼこぼこ出てたんです。例えば、バスの運転手さんとか、いろんなそういうボランティアや警備員だとか皆、全国から30万人ぐらい寄せられましたよね。宿泊状況は、皆、8人部屋とか6人部屋とか、そんなのばっかりだったといいますから、来る前に打たなかったら、それは広がるわなと。去年の8月ね。ということかなと思います。
 ちょっと話がそれましたが、県の大規模(集団接種)会場では、去年5月24日の運用でそういうふうにしましたので、次は、おっしゃるように、今は医療従事者の同居家族にしましたけど、まずはその機能維持のね、エッセンシャルワーカーで、去年の5月に通知し、そのとき国の方に要請したのは、今言った電車だとかですね、電気、ガス、水道といった、そういう社会インフラを維持する人については早めに打たせてくれと、早めに職場接種をね、認めてくれという話はした。なので、愛知県の職場接種で、一番最初にやったのは、JR東海さんとか名鉄さんとかね。6月の20日ぐらいだったかな、職場接種が。名古屋市営地下鉄とかね、あと、中部電力とか東邦ガスとかといったところがまず始まりましたので、そこはそれで、もう次の話としてね、家族というより、まずその方々を早く打ってもらった方がいいということはありますね。
 これは、今週、明日ですかな、国が何か新たに方針を出すっていうのは、そこに入ってくるんじゃないかとは思いますけども。だとすれば、その分はやはりあれですね、ワクチンを追加供給してもらわないかんので。それも併せて、是非そこは、若い方で、また職場単位になりますから、これはその職場単位のところを前倒しをしてもらうということと併せて、その際にやはり同居家族も、濃厚接触者になったらいかんのでということで(接種前倒しを)やるということじゃないでしょうか、と思っています。

(2)新型コロナウイルス感染症について

【質問】 この週末で20代・30代の感染が多かったという話がありましたが、一つ確認します。この20代・30代の方の感染が分かったのは、いわゆる症状が出て受診したから検査して分かった方が多いのか、無料の検査が広がってきたことで皆様が無料検査所に来られて分かった方が多いのか、傾向が分かれば教えてください。
【知事】 基本は受診だよね。そうだ。こういうことなんですよ。無料検査所で(検査)キットをもらって、今だと抗原検査キットがほとんどというかね、多いんですけど、(検査を)やって、持ち帰ってもいいし。すぐ結果が出ますわね、5分とか10分で出るので。
 そのときは陽性確定じゃないんですよ。それは「疑い」なので、その方々には医療機関の受診をね、強く勧めて、医療機関か保健所に行って「確定」ということなんで、今のところ、その無料検査所で(陽性疑いに)なったから来たというのは、まだ聞いてないんだな。
 中には、多分あるかもしれませんけど、少ないですね。少ない。だから、無症状の方で、多分、中にはあると思いますが、少ないと思います。今のところは、やはり基本的には、発熱して、ちょっとした症状があって(医療機関等での診療を)受けられて(陽性確定)ということがほとんどではないかなと思います。
 ただ、無症状の方がおられるはずなんで、間違いなく。なので、言われるように、やはり無料検査所をですね、今のところですね、先週金曜日の段階で180か所かな。チェーン店の薬局さんで大きいところが多いんですが、今もまだ随時受け付けて、どんどん登録を増やして、薬局の個人店さんも手を挙げてきていただいていますので。今日はちょっと休み明けなんで、今、集計していまして、今日の午後、とりあえず今日の段階のどのくらいってやつは、また御報告させていただきますが。
 予算措置はね、1,750か所分ということで、予算措置を315億円しましたので、是非、多くのところでね、薬局・医療機関の皆様に御協力いただいて、できるだけ無料検査所を増やしていきたいなというふうには思っています。
 ですから、その無料検査所のところとですね、あと、これまでワクチン(接種に関して)は、今日の通知と合わせて4回目なんですが、12月20日に、いわゆる高齢者の介護施設と障害者施設については、(接種間隔を)6か月に前倒しをして打ってくださいということを通知をして。12月24日に、一般高齢者が2月からってやつを1月に前倒して打ってくれという通知を出し、そして先週7日に、一般高齢者は7か月じゃなくて6か月で打ってくれということの通知を出し、今日11日に、医療従事者の同居家族については、もう6か月で打ってくれと、接種券がなくてもいいということを出させていただきました。
 ということで、去年の年末に出したですね、高齢者の介護施設と障害者施設のワクチン接種の状況、どのくらいの市町村で始まったかというやつと、あと一般高齢者のワクチン接種の状況ですね、どのくらいの市町村でどういう状況になっているかということを、今、市町村ごとに調査というか集計してますので。今日はちょっと無理なので、今週半ば以降になろうかと思いますが、その状況を集計したら、また御報告をさせていただきたいというふうに思っております。
 高齢者施設・障害者施設への接種を、20日に通知を出して、あれは豊田市か、23日にもう始めましたとかいうのを発表していたのはね。ですから、幾つかのところでは、もうそういう施設(での接種)は確かに急いだ方がいいということで、ぼんぼんぼんと打ち始めておりますのでね。もう年明けになりましたから、幾つかのところではもう始まっているんじゃないかというふうに思っています。ちょっとそれは今、集計してますので、また集計でき次第、御報告させていただきますので、よろしくお願いいたします。
【質問】 先ほど、感染者の入院状況の中でもありましたが、軽症・無症状の感染者が多く、自宅や宿泊療養施設で療養する患者が増えているということで、今後、健康観察をしなければいけない感染者の数とかが急激に増えていくということも、当然、想定されるわけですけれども、改めて、県としては、どういうところに重点を置いて対応を進めていくか教えてください。
【知事】 先ほど報告しましたようにですね、今日の時点で御報告する入院患者さんはですね、(1月7日から10日までの)4日間でね、106(人)が131ということになりました。これは当初、オミクロン株のですね、陽性者は全員、軽症・無症状の方も全員、入院措置にしていましたが、これを先週やめましたので。6日の通知だったかな。7日からやめたのでですね、もう軽症・無症状が(病院に)入ってきませんので。ですから、10日ぐらいで(隔離)解除で退院する人が増えてくるので、そういう意味で、その差引きであんまり増えていないということだと考えておりますが。
 一方で、一番特徴的なのはですね、入所施設は55人が435、自宅療養は52人が705ということで、それぞれ380人、653人と、4日間で増えているわけですね。ですから、おっしゃるように、ホテルや入所施設の場合はですね、ここは看護師が24時間常駐しておりますし、医師もオンコールですぐ駆けつけるという体制になっておりますので、ここは毎日毎日のね、検温と血中酸素濃度を調べて対応ができる。
 自宅療養の方もですね、これは保健所で全部、健康観察で追っかけておりますし、そして、何かあればですね、すぐ電話連絡等いただければ、訪問診療も(医療機関の)受診もですね(受けられる)。それから、訪問看護ステーションも、そういったところも全部契約をして。去年6月の段階で、特に自宅療養の方は全部健康観察を追っかけられるということで、全部契約をしてですね。地域の医師会、それからまた看護協会、訪問看護ステーションと契約して、全て対応できるようにしてありますので、そういった形で、これはですね、引き続き健康観察をしっかりとね、やって対応していきたいというふうに考えております。
 自宅療養はまだ1,000人もいかない状況でありますので、まだ十二分にね、対応はできますが、これがだんだんだんだん増えていくとですね、なかなか厳しい状況になろうかと思いますので、我々としては、しっかりと対応できるように、保健所の体制も増強いたしましたが、そうした地域の医師会さん、それからまた看護協会さんともしっかり連携して、健康観察をしっかり追えるように対応していきたい、そういうふうに思っております。

(3)「あいち旅eマネーキャンペーン」及び「LOVEあいちキャンペーン」に係る旅行商品の予約・販売等の停止について

【質問】 「あいち旅eマネーキャンペーン」と「LOVEあいちキャンペーン」について、今日から新規の予約受付が停止されました。この土日も感染者が300人を超えてきていて、再び経済の部分で制約をしなくてはいけないという局面が来ていますが、今週以降、更なる感染者の増加も予想される中で、改めて、どういうふうに対応していく方針かお聞かせください。
【知事】 この「あいち旅eマネーキャンペーン」と「LOVEあいちキャンペーン」についてですね、1月7日に、その事業の停止に係る基準を発表させていただき、すぐにですね、大変残念ながらでありますが、新規陽性者(数)が7日間平均でですね、レベル2・オレンジゾーン、県の基準でいけば「厳重警戒」というところに到達をしてしまいましたので。それが9日日曜日なので、昨日10日にですね、これは今日11日からね、新規の予約販売というのをですね、今日から停止をするということを、昨日発表させていただきました。
 これはですね、入院患者さんと新規陽性者のどちらかの数字が、片一方(がレベル2)に到達すればということで作らせていただきましたが、こんなに早くね、すぐに適用になるということはですね、正直言って残念なことだというふうに思いますが、やはりこういう急拡大の時期でありますので、飲食店さんにはね、1テーブル4人を目安にということもお願いをしておりますし、あわせて、御旅行に行っていただくということはですね、これはそれぞれ適切に対応していただければと思いますが、やはりそういう時期でありますから、この旅行への支援補助というのは、停止するのはやむを得ない状況ではないかというふうに思っております。
 まずはやはり、今のこの感染の急拡大をどう抑えていくか。それが広がっていくような要因になるものは、減らしていきたいということだと思っております。
 なので、まん延防止等重点措置には、まだね、入院患者さんがそこまでいくのは、ちょっとまだもう少し後ではないかと思いますので、今直ちにということではないと思いますが、それに至る過程の中で、やはり感染が急拡大している局面でありますから、更に感染が広がっていくような要因は減らしていきたいということではないかというふうに考えております。なので、やむを得ない措置ではないかと。
 ですから、こういったことを早め早めに対応していって、そしてできるだけ早く頭打ちにして、減らしていけるようにしていきたい。減っていけばね、またこれは再開すればいいということでありますので、是非そういったことで御理解をいただければというふうに思っております。

(4)新型コロナウイルス感染症について

【質問】 健康観察についてですが、今後、更に感染が急拡大して自宅療養の方も増えていった場合、保健所の業務がかなり大変になると思います。全国を見渡してみると、一部では、健康観察をデジタル化というか、アプリを使ったりというのがありますが、愛知県ではそういったことを現段階で考えていらっしゃいますか。
【感染症対策局長】 健康観察で、本人からですね、スマホ等を通じてMy HER-SYS(マイハーシス)で自動連絡してもらうようには、一部、取り入れております。
【知事】 ということで。全国的にいろいろ工夫してね、やられていることは、取り入れてやっていければというふうに思っております。
 ただ、まだこの人数なんで、今すぐひっ迫ということにはならないと思いますが、やはりそこはしっかり対応できるようにやっていきたいというふうに思っています。