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2023年6月5日(月曜日)午前10時

ページID:20230605 掲載日:2023年6月19日更新 印刷ページ表示

1 知事発言

 それではですね、6月5日月曜日のですね、午前10時定例記者会見を始めさせていただきます。

(1)6月2日大雨による被害情報について

6月2日大雨による被害情報について - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 今日、ちょっと発表事項たくさんありますけれども、まずはですね、その前に、6月2日大雨による被害について私から申し上げたいと思います。

 お手元に資料、あるんだね。

【防災安全局長】 はい。

【知事】 御覧をいただきながら、お聞きいただきたいと思います。

 この度の大雨ではですね、大雨・洪水警報が県内42市町村で発表されるとともに、主に豊橋市、岡崎市、豊川市で局地的な大雨をもたらす線状降水帯が2度、2日の金曜日の15時と19時ですね、発生をいたしました。この影響で、東三河を中心に大雨が降り、1日の最大降水量としては、豊橋、岡崎、蒲郡、新城、田原の5市で観測史上最大となりました。

 本日午前8時現在で取りまとめた被害状況の第4報をもう既に発表させていただいておりますが、人的被害は豊橋市で死者1名、軽傷者2名、住宅被害は東三河を中心に、全壊が1棟、一部破損が8棟、床上浸水93棟、床下浸水180棟であります。まだ、まだ追加の報告はあると聞いております。更に増えてくると思います。そして、河川の被害では、三宅川、汐川の2河川が破堤をし、柳生川、梅田川、乙川などの17河川で越水を確認をいたしました。道路損壊が45か所、国道257号、新城では、崩土により、一時、孤立状態が発生しました。

 まずは、この大雨によってお亡くなりになられた方々に対し、心から御冥福をお祈りいたしますとともに、被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

 現在、県内の気象予警報は全て解除されており、発令された避難情報も全て解除されており、避難者も発生しておりません。

 今回の災害について、本県の対応といたしましては、6月2日午前6時52分から県災害対策本部を設置し、現在も継続をしております。加えて、市町村の被害状況を把握するため、岡崎市に6月2日、豊橋市に6月2日から3日まで、豊川市には6月4日に県から職員を派遣し、災害対応の支援を行うとともに、大雨後の6月3日朝には、防災ヘリコプターの活動を委託している名古屋市、これ、防災ヘリを名古屋市との共同運航にしておりますので、その防災ヘリをですね、豊橋、豊川上空に偵察を行い、そのヘリテレ映像を配信して、県及び両市と被害状況を共有しております。

 なお、破堤した三宅川は2日に応急復旧済み、汐川については本日6月5日中に復旧完了予定、そして国道257号、新城では発生した崩土による孤立状態については、3日までに土砂撤去が完了し、解消済みです。引き続き被災した地域の情報を迅速に把握し、復旧に向けた災害対応を迅速に取り組んでまいります。

 なおですね、様々な道路とか、そうしたインフラの被害状況はまだこれからでありますし、農作物の被害状況はまさにこれからになろうかと思っておりますので、そうした情報をしっかりとですね、できるだけ早く把握をし、また、復旧・復興対策をしっかりやっていきたいというふうに思っております。6月からは出水期に入りますので、今後、台風シーズンを本格的に迎えます。緊張感を持って、しっかりと対応していきたいというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。

 資料も、お手元のとおりということでございます。

 なおですね、今回の大雨は、降り始めから、1日の22時から3日午前5時までの31時間で、田原市で460ミリ、豊橋で426ミリの猛烈な雨が確認されました。東海豪雨、2000年9月の東海豪雨の際はですね、東海市が2日間でですよ、東海市が589ミリ、名古屋市が567ミリということなので、それに近いような状況、それから平成20年8月末豪雨での岡崎で、大きな被害が出ましたけど、これは61時間で447.5ミリということで、これを実質、上回っているという大変な規模でございました。

 浸水被害はですね、床上93棟、床下180棟ということで、合わせて273棟の被害が今、発生をしておりますが、過去10年間で250棟以上の床上・床下浸水があった大雨被害はですね、3件、3回あります。一番直近は2016年8月の、これ、台風の影響などでのゲリラ豪雨ということですね。2013年9月は、これは、床上浸水321棟、床下浸水5,760棟って、ゲリラ豪雨、これは名古屋が多かったんですけれども、そういったものに比べればまだそこまでは行っていないということでありますが、まだ豊橋市さんから、まだこれからまだ追加の報告があると聞いておりますので、引き続きそういう被害状況をしっかりと注視をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

 なおですね、今回、6月2日金曜日の夜の段階から、翌日3日土曜日朝の段階にかけまして、場合によってはですね、自衛隊の災害派遣要請につきましてもですね、検討させていただきました。実際に自衛隊の方が豊橋市にですね、出向いて、リエゾンとしてね、状況把握と、ですから豊橋の消防とか、それからまた県の職員も行き、そしてまた自衛隊の方も来て、状況を時々刻々と把握をしておりましたが、そこまでには至らなかったということでございましたが、準備はさせていただいたということでございました。

 ということで、今後ですね、被害情報等をですね、更にまた新しい情報、入ると思いますので、節目におきまして発表をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 災害状況等については、発表は以上とさせていただきます。

 

 それでは、発表事項に参ります。お手元の資料を御覧をいただいて、お聞きをいただきたいと思います。

(2)第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)水泳(競泳/飛込)会場(仮決定)及び馬術会場(仮決定)の変更について

【知事会見】第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋) 水泳(競泳/飛込)会場(仮決定)及び馬術会場(仮決定)の変更について - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 まず1点目でございます。第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)大会の水泳会場、馬術会場の変更について申し上げます。

 まず初め、水泳競技について申し上げます。

 アジア競技大会の水泳競技のうち、競泳/飛込につきましては、名古屋市総合体育館・レインボープールを会場として仮決定いたしておりますが、この度会場を変更し、東京アクアティクスセンターを候補会場として調整を進めていくことといたしました。

 まず、レインボープールを競泳/飛込の会場として仮決定した経緯について御説明をいたします。お手元のですね、A3の資料を御覧をいただきながら、お聞きをいただきたいと思います。

 まず、2016年4月に国際的スポーツ大会開催可能性検討調査を実施をし、その中で、水泳などのアジア競技大会で実施が想定される競技の会場として使用可能な施設を、県内の競技団体に照会をさせていただきました。

 そして、その後ですね、OCA(アジア・オリンピック評議会)、JOC(日本オリンピック委員会)などのですね、実務の関係の皆さんの視察を経てですね、2016年の9月に策定・公表をいたしましたアジア競技大会の開催構想、いわゆる招致ブックってやつですね、その開催構想では、水泳競技の会場はレインボープールとさせていただき、公表いたしました。

 そして、2016年の9月の20、何日だったっけ、アジア大会の総会。25か。

【組織委員会事務局長】 はい、そうです。25です。

【知事】 25ね。9月25日にアジア大会、ベトナムのダナンでのアジア大会総会で、この2026年愛知・名古屋大会が決定をしたということでございます。

 その後ですね、関係者との調整を経て、2019年には、組織委員会から公益財団法人日本水泳連盟に対しまして、レインボープールを競泳/飛込の会場として仮決定する案を照会させていただいて、同年8月30日付けで承諾書を受領をいたしております。その概要はこの1ページでございまして、なお、承諾書には、レインボープールについての懸案事項が示されておりまして、競技実施に向けまして更に調整を進めていくということを確認をいたしました。

 この1ページの、この「別紙特記事項」ってやつですね。8月30日付けの承諾書でありますが、競泳については、メインプールが10レーン、サブプールで同等の練習、それから飛込プールではドライランドなど、また施設規則が、施設が規則に適合していることということでありまして、右の方にありまして、それにつきましてですね、懸案事項への対応につきましては、可能な範囲で施設の改修や仮設で整備する方向で調整を進めてまいりました。

 それがこの右の内容、これは主にこれ、名古屋市さんがね、やっていただいておりましたが、具体的には、名古屋市が行う施設改修工事の中で、競泳のメインプールの改修や飛込の審判席を設置するスペースを確保し、水深が不足するウォームアップ用のサブプールや飛込のドライランドについては、仮設等での整備を検討をしてきたということでございます。

 ここにありますように、名古屋市が実施する施設改修工事、仮設というのは施設改修が必要だということで、施設改修工事の中でやっていくということで、レインボープールの老朽化への対応ということで様々な改修をやり、そうした全体整備費は約34億円、これは引き続き、この改修工事ですからやると。サブプールを造ると、仮設プールを造るのに約24億円、ドライランドについても、これは仮設で約8,000万円の経費が必要だということでございました。

 その後ですね、2019年10月18日に開催した愛知・名古屋アジア大会の理事会で、レインボープールを競泳/飛込の会場とする仮決定案を決議いたしました。

 続いて、OCA・アジア水泳連盟との調整でございます。

 2018年8月にOCAと締結した開催都市契約では、競技会場の内容や場所、構造等については、OCAから承認を得ることが要件とされております。このため、2022年5月30日から31日にかけまして、アジア水泳連盟の技術役員によるレインボープールの視察を受けました。同年7月13日に受領した視察報告書において、飛込プールの両側に審判席を設置するための十分なスペースがないことや、大会運営で使用するための部屋の不足などが指摘をされました。

 さらに、2022年の10月21日には、OCAの事務総長であり、国際水泳連盟の会長でもあるフセイン氏と、アジア水泳連盟事務総長による視察がありました。その結果、競泳/飛込のプールサイドの幅が狭く、国際大会を実施できるスペースがないとの指摘があり、レインボープールは競泳/飛込の会場として適さないとの考え方が示されたということでございまして、その内容がこの2ページの左上のものということでございます。

 引き続きですね、これ、OCAですね、それからアジア水泳連盟ともですね、協議・調整を行ってまいりました。それがこの下のものでございますが、私どもといたしましては、その後もですね、レインボープールでの競技実施に向けて協議・調整を行ってまいりましたがということで、ずっとですね、それ以来、去年の秋からずっとですね、様々改修、仮設などでですね、このレインボープールでこの水泳競技をやりたいと、やるということをですね、やってきましたが、この一番下、2ページの左下にありますように、OCAの方から今年5月27日付けで文書が発出され、レインボープールは競泳/飛込の会場として適さないとの最終的な判断が示されたということでございまして、そこで、世界大会のレベルに見合う施設で開催されることを強調して要請するということでありました。

 その右上へ行っていただきますと、仮にですね、OCA等の指摘を踏まえ全ての要件が整った競泳/飛込のメインプールを仮設で整備し、既存のメインプールをウォームアッププールとして使用した場合、概算で約174億円もの費用がかかるということが見込まれますので、これはもう現実的ではないということでございます。

 ということでありますので、そこでですね、水泳競技の会場変更案でございます。

 そうしたことから、競泳/飛込の会場を変更いたしまして、施設・設備が整い、会場整備費の抑制が可能な東京アクアティクスセンターの使用について、東京都と調整を進めてまいります。

 近く、私が東京都の小池都知事にお会いをさせていただきまして面談をし、施設の使用等に係る協力、支援を申し入れたいというふうに考えております。この協議、面談の日程等につきましてはですね、今、調整中でありますので、決まり次第、御報告をさせていただきたいというふうに思っております。

 また、水球につきましては、5月に行われたアジア水泳連盟の視察において、仮決定している春日井市温水プールが会場に適さないとの指摘を受けており、基本同じくですが、会場、プールとしては小さいという、規模が小さいということでございました。ということで、水球の会場はレインボープールに変更したいというふうに思っております。

 今後、競泳/飛込の会場をレインボープールから東京アクアティクスセンターに変更するとともに、水球の会場を春日井市温水プールからレインボープールに変更する案を、6月15日木曜日に開催する組織委員会理事会に提案し、仮決定の決議を得たいというふうに考えております。

 アジア競技大会は、華美、過大なスポーツ大会とするのではなく、会場の仮設整備等に多額の費用をかけずに、既存施設を有効に活用することで、経費の抑制を図り、持続可能な大会の開催・運営を目指してまいりますので、よろしくお願いをいたします。

 続いてですね、次に、馬術競技についても申し上げさせていただきます。

 アジア競技大会の馬術競技につきましては、愛知県森林公園、尾張旭市を会場として仮決定いたしておりますが、会場を変更し、東京のJRA(日本中央競馬会)馬事公苑、世田谷区を候補会場として調整を進めてまいります。

 愛知県森林公園を馬術競技の会場として仮決定した経緯についてです。

 2016年4月に国際的スポーツ大会開催可能性検討調査を実施し、同年9月に策定・公表したアジア競技大会の開催構想において、愛知県森林公園を馬術競技の会場といたしました。これは、水泳とか他の競技と一緒のね、調査をやり、9月にはそれをまとめて、招致ブックとしてOCAに提出したというものでございます。

 この愛知県森林公園は、1994年に開催した国民体育大会、「わかしゃち国体」でも馬術競技の会場となりまして、既存の馬場や厩舎があることから候補会場としたものでございます。

 その後ですね、2019年には、公益社団法人日本馬術連盟に対しまして、愛知県森林公園をアジア競技大会の馬術競技の会場として仮決定する案を照会をし、同年7月31日付けで承諾書を受領しております。

 なお、この承諾書には、競技に参加する馬の防疫上の環境を整備することや、国際馬術連盟の指導により競技場を整備することが、特記事項として記載をされております。要は、国際馬術連盟のね、競技規則に従った整備をしてほしいということと、あと、馬の防疫というのがね、あるわけですね。

 そして、同年10月18日に開催の愛知・名古屋アジア競技大会組織委員会の理事会で、この愛知県森林公園を馬術競技の会場として仮決定をいたしました。

 その後、2020年9月23日に、日本馬術連盟による仮決定会場の視察を受けました。その結果、厩舎を始めとするほとんどの既存施設が、アジア競技大会を行う水準にないということ、それから、既存施設にないクロスカントリーコースを新たに整備する必要があることなどが指摘をされました。

 また、馬術会場は、出場馬への伝染病等の感染防止と、海外馬を原因とする国内への伝染病等の侵入・蔓延防止対策が必要となるため、2022年4月に、馬の伝染病(馬ピロプラズマ病)を媒介するダニの生息調査を行いました。

 調査では、園内には明らかにダニが定着しており、馬が咬着されて感染のおそれがあること、厩舎内でも侵入した野生動物がダニを持ち込み、馬の感染につながる可能性があるとの結果が出ております。このダニの生息調査を去年の4月、ちょうど1年前にやったということでございます。

 次に、愛知県森林公園で馬術競技を実施する場合の課題でございます。

 馬の防疫対策として、会場全域でダニの駆除を行い、清浄性を確保するとともに、定期的に調査を行い、ダニが発見された場合は再び駆除して清浄性を維持することが必要となります。

 また、愛知県森林公園には、森林公園鳥獣保護区特別保護地区の指定地域内にありまして、ダニを持ち込む野生生物を園内から排除することは困難。全部ダニの駆除をやってですね、更にその野生生物をですね、全部そこから駆除する、追い出すというのは、これはもう難しいということでございます。

 次に、会場整備に係る課題でございます。

 必要とされる国際規格に適合した施設等を整備した場合、試算では、厩舎等の施設や競技場等の仮設整備に約34億円かかり、クロスカントリーコースの改修費に約2億円かかることが見込まれる、現時点でですね。ということでございます。

 ということで、こうしたダニは、排除する、完全排除することは難しいということと、施設整備にこれだけ、34億円と2億円のお金がかかるということでございまして、2ページでございますが、会場変更案でございます。馬術競技の会場を変更いたしまして、既に馬の防疫対策が実施され、東京2020大会でも会場となり、施設・設備も整っている東京の馬事公苑の使用に向けて、施設を所有するJRA等と調整を進めてまいりますというか、進めております。更に進めてまいります。

 会場の変更案につきましては、水泳同様、6月15日木曜日開催の組織委員会理事会に提案し、仮決定の決議を得たいというふうに考えております。

 これ、防疫等では農水省の、馬の防疫等については農水省の協力を、そしてまた、このJRA馬事公苑につきましては、このJRAのですね、協力をということで、既に話はさせていただいておりますし、非常に好意的な御返事、御回答はいただいているところでございます。したがって、今後、具体的に更に詰めていきたいというふうに思っております。

 東京2020大会の会場となった東京アクアティクスセンターを競泳/飛込の会場に、馬事公苑を馬術競技の会場にすることで、多額の費用を抑えるとともに、東京都、JRAにも協力をお願いをして、オールジャパンでアジア競技大会(2026/愛知・名古屋)大会を盛り上げていく契機としてまいりたいと考えております。関係の皆様の御協力につきまして、何とぞよろしくお願いを申し上げます。

 ということでございまして、水泳と馬術競技についてですね、それぞれ会場変更についてですね、これを更に手順を進めまして、6月15日の組織委員会理事会で決定をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 様々にいろんな経緯等がありまして、私どもといたしましては、当初のですね、会場、予定等で開催をしたいということでありましたが、水泳については、このOCA、またアジア水泳連盟の方からのですね、会場、施設等に対するですね、この要請、それからまた馬術競技についてはですね、国際大会をやる場合においての馬の防疫と、またダニのですね、駆除、防除、排除といった点、そうしたことを客観的に考えますと、会場、ここの会場でやれないことはないだろうと思います。ただ、一方で、その整備費にですね、水泳であれば、まさに本体プールを仮設で造るとなると174億円かかるということでありますし、馬術にあってもですね、仮設でやりますと34億円と2億円、更にプラスアルファということなんでしょう。ということになります。

 じゃ、それぞれの大会運営経費はどうかということですが、これも超概算でこれからですが、それぞれ水泳競技も馬術競技も、それぞれ大体20億円ぐらいではないかと、運営経費はね。たとえ会場を借りたとしてもですよ。ということでありますので、そうなりますと、全体予算が850億という形でやり、過日は3月に、選手村の整備もですね、これは中止をすると。もともと300億円で選手村、ほとんど仮設のもので用意、考えておりましたが、建設費がこの、あれはもう2015年物価水準でやっているとですね、これ、もう8年経っておりますから、基本、建設の費用が一番上がっていますので、倍若しくは倍以上ということになるとですね、もうこれはできないということで、もうそれは。ですから、300といえば600億円になっちゃいますからね、選手村そのものだけで。ですから、これは中止をすると。

 水泳だけで、じゃあ、170億を仮設で使うのかということになりますと、これは理解は得られないと。馬術競技だけでもですね、30億とか40億になんなんとする費用を使うのかということになると、これも難しいということだと思います。

 ということであり、ましてや大会運営経費はそれぞれ20億円ぐらいだろうと。20億円ずつですね。と見込まれる中でありますから、この大会を、このアジア大会を現実のものとして実行する、開催をしていくというためにはですね、今回の会場変更というのはもう、やむを得ないという判断ではないかというふうに考えております。

 あとは、このアジア大会のですね、この競技をしっかりと開催できるように、東京都、JRAともですね、しっかり連携をして協議を進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 この点については、私からの発言は以上でございます。

 続きましてですね、発表事項はあと二つございますので。それでは、あと二つ目、三つ目ありますが、これはもう簡潔にやらせていただきたいというふうに思っております。

(3)「産業空洞化対策減税基金」に基づく「新あいち創造研究開発補助金」の2023年度採択案件の決定について

【知事会見】「産業空洞化対策減税基金」に基づく「新あいち創造研究開発補助金」の2023年度採択案件を決定しました - 新あいち創造研究開発補助金 - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 まずですね、「産業空洞化対策減税基金」に基づく「新あいち創造研究開発補助金」の2023年度採択案件の決定です。

 愛知県では、2012年度に「新あいち創造研究開発補助金」を創設をし、次世代自動車、航空宇宙、環境・新エネルギーなど、今後の成長が見込まれる分野において、企業等が行う研究開発・実証実験を支援しております。

 2023年度採択案件を決定いたしましたので、お知らせします。

 今年度は、企業から109件の応募があり、このうち、今までに本補助金に採択されたことがない中小企業を別枠で採択するトライアル型には21件の応募がありました。外部有識者を中心とする審査委員会において、厳正な審査を行った結果、73件、7億6,000万円を採択をし、このうち、トライアル型は18件、約7,200万円となりました。

 採択された案件の中から、3件を御紹介をいたします。

 まず、記者発表資料3ページの別紙1、「研究開発(一般型)・実証実験」の採択案件です。

 1番の愛三工業株式会社は、カーボンニュートラルに向けて、アンモニアを燃料とした燃料電池発電システムに関する研究開発を行います。毒性のある窒素酸化物の発生をゼロにするとともに、低温で起動可能なシステムの構築を目指します。

 次に、25番のですね、ソトー、株式会社ソトーです。環境負荷の少ない布地の染色技術を開発します。液体と気体の性質を併せ持つ、超臨界状態の二酸化炭素を用いた染色技術を確立することで、水を使わず、染料以外の薬品も50パーセント削減を目指します。

 次に、資料5ページの別紙の2、「研究開発(トライアル型)」の採択案件であります。

 2番目のイルミメディカル株式会社は、県内のスタートアップ。がんや再生医療、神経疾患等を対象とする光治療機器の開発を行っております。本研究では、血管内を通して臓器の光照射を可能とする医療機器の開発を行います。

 これまで、研究開発を12年間支援し、たくさんの成果が生まれました。そこで、この研究開発成果の事業化や販路拡大を促進するため、本年10月5日、6日、木、金の2日間、Aichi Sky Expoで、過去に本補助金を活用した企業や大学が取り組んできた研究開発の成果を一堂に集めた展示会「あいちモノづくりエキスポ2023」を開催することとしております。県といたしましては、引き続き、将来を見据えた研究開発・実証実験をしっかり支援し、日本の産業首都、更には国際イノベーション都市の実現を目指してまいります。

 ということでございまして、研究開発の実証実験を引き続きですね、しっかりと応援をしてまいります。

 補足をいたしますと、全採択に占める中小企業の今回の割合は、件数で83.5パーセント、金額で77.3パーセントということでございまして、中小企業さんをしっかりと応援をしているということでございます。

 それからですね、この研究開発・実証事業の成果ですが、直近の5年間、2017年度から21年度までの5年間、フォローアップ調査をいたしました、昨年度ね。397件、この研究開発・実証実験を補助いたしましたが、7割を超える、397のうち7割を超える295件で、商品化が実現、あるいは試作品が完成をし、売上高も約28億円という成果が出ているという報告をいただいております。

 それから、10月で実施、10月5、6で実施をする「あいちモノづくりエキスポ」ではですね、この12年間の成果をしっかりとですね、発表するいろんなブースを出しましてね、企業、大学、研究機関等によるブース展示、出展者のプレゼンテーション、出展者と来場者のマッチング商談、識者の講演会というのを開催をし、新たなビジネスチャンスの創出、新たなニーズによる研究開発の一層の促進、付加価値の高い物づくりの維持拡大というのをしっかりと実現をしていきたいというふうに思っております。

 以上が、「産業空洞化対策減税基金」による「新あいち創造研究開発補助金」のですね、今年度の採択案件でございました。

(4)「Aichi-China Innovation Program」~浙江大学連携事業~学生交流・創業支援プログラムの参加者募集について

【知事会見】Aichi-China Innovation Program ~浙江大学連携事業~ 学生交流・創業支援プログラムの参加者を募集します! - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 続きましてですね、三つ目、最後です。「Aichi-China Innovation Program(アイチ チャイナ イノベーション プログラム)」~浙江(せっこう)大学連携事業~学生交流・創業支援プログラムの参加者募集についてです。

 愛知県は、世界のスタートアップ・エコシステム先進地の支援機関や大学等との連携を積極的に進めており、グローバルネットワークの形成を図っております。

 中国の浙江大学とは、2019年5月に現地を訪問し、何蓮珍(か れんちん)副学長との間で、愛知県と浙江大学がスタートアップ事業における交流をより深め、連携していくことで合意しました。その後、更に協議を重ね、2022年6月に呉朝暉(ご ちょうき)学長との間で、「愛知県と浙江大学との包括交流に関する覚書」を締結いたしました。

 この覚書に基づき、今年度から新たに、浙江大学との連携プログラムとして、愛知県内の学生と浙江大学の学生との交流を通じてグローバルに活躍する起業家を養成する「学生交流・創業支援プログラム」を実施をいたします。

 このプログラムには、約20名の県内の学生に御参加いただき、まず、7月に「アントレプレナー教育セミナー」を開催し、日中の経済情勢や起業に関する基礎知識を修得いたします。

 次に、8月に参加者を4チーム程度に分けて、浙江大学の学生とオンラインで交流しながら、日本や中国企業などが有する社会課題の解決に向けたアイデアを創出する「アイデアソン」を開催します。この「アイデアソン」は3日間にわたって行い、最終日にはプレゼンテーション審査を実施します。

 そして、12月に「ピッチイベントツアー」として、優秀チームに選ばれた学生を、中国・杭州へ派遣し、浙江大学の学生と交流、ピッチイベントへの参加、インキュベーション施設の視察等を実施します。

 つきましては、本日から7月5日水曜日までの30日間、「学生交流・創業支援プログラム」への参加を希望する県内の学生を募集いたします。申込みは、専用のWebページで受け付け、定員は20名程度となります。なお、応募者が多数となった場合は、抽選により決定をいたします。日本・中国のイノベーションに関心がある県内の学生の皆様からの御応募をお待ちをいたしております。

 ということで、以上申し上げたのは、この資料に更に具体的に書いてありますので、また御覧をいただければというふうに思っております。

 浙江大学、私ども、中国の大学とはですね、この「Aichi-China Innovation Program」というのは、中国の3大学と包括協定をもう今結んでおりまして、まずは、一番進んでおりますのは清華(せいか)大学でございまして、清華大学傘下のTus(タス)ホールディングスとの連携プログラムでは、もう既にですね、県内スタートアップ支援プログラムをやっておりまして、県内スタートアップを3社程度募集して、今年度もですね、10月から12月にかけてTusホールディングスでのメンタリングを実施した後、12月に中国においてピッチイベントに登壇する予定だということでございます。また、今年度は、Tusホールディングスの支援機関による中国現地視察、中国全土にですね、11のサイエンスパークを彼らは持っておりますので、そういったところの中を視察をするということになろうかと思います。

 また、マッチングプログラムとして、県内企業と中国スタートアップは、9月にオンラインで開催されるピッチイベントに参加をし、その後、商談を実施するということで、これも清華大学との協働事業でございます。

 なお、2022年10月から23年10月まで、今現在で、現時点でですね、1年間、スタートアップ支援ノウハウの共有を目的として、愛知県職員1名をTusホールディングスの青島(ちんたお)支社へ派遣をいたしております。2人目です。前回は、その前はちょっとコロナ真っ盛りでありましたが、21年の4月から22年の3月までかな、それは中国の蘇州に送っております。それもこれも全部、Tusホールディングスの傘下のサイエンスパークということでございます。それは清華大学。

 それから、上海交通大学とはですね、連携プログラムでは、それぞれの地域のスタートアップや事業会社との交流を目的としたセミナーを、11月に愛知県、1月に上海で開催する予定でございます。でもって、更にですね、今年や来年3月に予定しております「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE(スマート・マニュファクチャリング・サミット・バイ・グローバル・インダストリー)」では、中国のスタートアップ3社の出展支援を行いまして、この3大学の関係のところからスタートアップをね、推薦してもらえるのかなというふうに思っております。

 ということをやっておりますが、今回の浙江大学との協働プロジェクトではですね、浙江大学の方は、「アイデアソン」に参加する同大学の学生を募集すると。「アイデアソン」では、県内大学の学生と浙江大学の学生がオンラインで交流し、アイデア創出ワークショップとプレゼンテーションを実施をするということでございまして、「アイデアソン」のプレゼンで優勝した県内大学と浙江大学のチームは、中国現地で12月ですね、中国現地で、中国企業や投資家が参加するスタートアップのピッチイベントに登壇する予定だということで、そういった面で協力をしていただいているということでございます。

 なお、浙江大学は、中国の京大と呼ばれている大学でございまして、中国のトップ大学で構成される九校連盟、C9(チャイナ・ナイン)というのか、これは。九校連盟ですね、北京大学、清華大学、復旦(ふくたん)大学、上海交通大学に浙江大学、南京大学とかね、そうしたところの、歴史と伝統のある9大学の一つのメンバーでありまして、ハイヤー・エデュケーション、イギリスの「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」の世界大学ランキングだと、浙江大学は67位で、ちょうど日本でいうと東大と京大の間という感じですかね。浙江大学67位、京大68位と、こんな感じでございます。ちなみに名古屋大学は、301位から350位という間という感じであります。

 ということで、こうしたプロジェクトもどんどん進めていくということで、やっていきたいと思っております。

 今日の発表事項、私からは以上です。

2 質疑応答

(1)6月2日大雨による被害情報について

【質問】 台風2号についてなんですけれども、豊橋市内の方で、Lアラートの発出がおよそ3時間遅れた事例があるということ。本来避難指示を出すと決まってから、3時間経ってからやっと出せたということがあったんですけれども、その件について、どのように感じていらっしゃいますか。

【知事】 ちょっとその今の御質問の件は、ちょっと私のところには報告はありませんので、ちょっとコメントはなかなか、聞いていないものでちょっと答えるわけにいきませんが、やはり適時的確にそれは対応しなけりゃいかんことだというふうに思っております。ましてや、こういう防災のことですからね、タイミングを逸せずにですね、できるだけ早く、そうした警告を発していくということは必要ではないかというふうには思います。

【質問】 すみません、もう一点なんですけれども、豊橋市内、被害が大きかったと思うんですけれども、学校の方で、市立の学校で事前に臨時休校という手段を取っていなかったそうなんですね。被害が大きくなったから、途中で下校させようとした学校が多かったようなんですけれども、その点については、事前に対処するべきであったかどうか、途中で帰るというのも危険が伴うかと思うんですけれども、その辺りについてはいかがでしょうか。

【知事】 その点は確かにね、御質問おっしゃるとおりだと思いますね。やはりこういう災害に関係することでありますから、できるだけ情報を早めにキャッチしてですね、適時的確に対応していくということが必要だというふうに思います。

 ただ、当日の状況ですけど、大雨警報が出ていたんだな、朝からな。

【防災安全局長】 はい。

【知事】 2日はね。警報が出ていたので、それをどう捉まえるかですね。雨、しばらく雨でそんなにこの、平野部でも大きな被害というかね、というのはしばらくはなかったということもありますので、そういったことが、雨ならまだあれだろうということではあったかもしれませんが。

 その点はですね、個別の対応だと思いますがね、個別の対応で、それぞれの学校関係者はですね、その時点時点、場面場面では最善を尽くしたというふうに私は思っておりますが、また今回のことを一つの教訓としてね、次なるそうした大きな災害等に対してはですね、やはりできるだけ幅広に情報をキャッチして、適時的確に対応していくと。特に子どもたちの安全を守らなきゃいけませんからね、学校は。そうした面では、やはり今回のことをしっかり教訓として、次なる対応に生かしていただきたい、そういうふうに思っております。

(2)第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)水泳(競泳/飛込)会場(仮決定)及び馬術会場(仮決定)の変更について

【質問】 アジア大会についてなんですけれども、物価高の影響は今後も続くと思うんですが、他にも何か見直しをしている会場ですとか、例えば視察などで同じように見直しを求められているような競技などがあれば、教えていただけますか。

【知事】 いや、基本的には個々の競技ごとにですね、国内の競技団体、それからそういう国際競技団体と、それとOCAとね、協議を進めておりますので、着実に進めていきたいというふうに思っております。ただ、個別についてね、個別については、まだ会場等についてはまだ3年半ありますので、3年半ありますので、更に引き続き詰めていくということだと思っております。

 それと、物価高の影響は、それはあると思いますよ。ですから、引き続きですね、だって物価高、これで完全に止まって、じゃ、もうこれから下がっていくか、ずっとこのままこの水準で一切上がらないかということ、これは分かりませんのでね、今の状況からすると。ですから、それは開催まで、更に更にそれは経費の節約・合理化、これは図っていかないかんと、こういうことだと思っております。

 

【質問】 アジア大会の関連の質問です。競泳の会場が東京になり、馬術の会場も東京になるという手続を今後踏んでいくということで、愛知県外での開催会場が増えていくわけですけれども。大会名、愛知・名古屋大会となっていますけれども、これ、基本的な確認ですけど、その名称は維持するということで大丈夫でしょうか。

【知事】 変えようがないですよね。それはもう、ほとんどの競技を愛知県内でやるということですから、何ら支障になることはないんじゃないでしょうか。というか、他にというか、そんな声も出ようもありませんし、あり得ないことだと、こういうふうに思って、まあ、普通に愛知・名古屋大会でやっていくということでいいんじゃないでしょうか。

【質問】 あともう一問ですが、そのアクアティクスセンターは東京都の施設ですけれども、馬事公苑もJRAの商業施設ですけれども、その施設使用料は当然、組織委員会の方で負担をするということで大丈夫なんですかね。

【知事】 はい。そういうことです。これからの協議ですけれども、あれは、アクアティクスセンターは都の施設なので、我々の県の施設でも同じなんですけれども、いわゆる収益を目的とした興行でやる場合はこの値段、あと、学生とかですね、何とかで、収益ではない公益目的でやる場合はこの値段って、大分違うんですね、値段はね。通常、倍半分とか、もっと違う場合も多いかと思いますが、少なくともこれは私ども、収益を目的としてやっておりませんので。そういう公益目的の費用でお貸しいただけるのではないかとは思いますが、それはそれで、これから更に、引き続き協議、調整だということだと思っております。

 でもって、最初にありましたが、私どもは基本的には、愛知・名古屋大会ですから基本的に全部、愛知県内、愛知・名古屋でやっていくということでありますが、どうしてもこの施設面でですね、やっぱり国際大会、やっぱり国体とはちょっと違いますので、国際大会、それも当然、この国際記録ですね、ワールドレコード、アジアレコードがかかる大会になりますから、そういう意味ではですね、やっぱり競技施設、ベニューのですね、レベル、それからまた審判団、それから計測機器、そうしたこともですね、愛知県で30年近く前やった、いわゆる「わかしゃち国体」、国体とはちょっと全然、それはレベルが違いますので、国際大会ですのでね。

 ですから、そういう意味で、今回の水泳と、特に馬術はですね、馬の防疫、ダニの全面駆除、これはしかし、じゃ、新たにそういったものを完全にブロックするですね、物を、馬術大会ができる設備を造るのかって、これは極めて。その水泳の方はお金をかければ、それはもうやれんことはないですが、馬術は全く。それは、1ヘクタール2ヘクタールの土地じゃありませんからね。それを新たにやって全部、そのダニを駆除してブロックしてですね、そして馬の防疫で、馬もだからバブル方式になるわけで、外の接触はいかんとか、ずっと全部、空港からあれしてきて、外部と接触をされないバブル方式で、そういう厩舎とそのジョッキーさんですね、乗る人と、全部そのバブル方式でやる、それは、全く新たなものをその10ヘクタールぐらいの土地を用意してですね、やるというのは、ちょっとこれ、それはできませんので、今回、その東京2020大会で、三百億を超え、三百十億ですかね、JRAさんが世田谷の馬事公苑を整備されたのが、ある意味新品で残っているというか、出来上がっているわけですね。

 ですから、それを使わせていただくというのは、やはりある意味、それは中には、これ、全部ここでやれという方もおられるかもしれませんが、それはちょっと現実的ではないと。ある意味そうした物をですね、東京大会に合わせて造られたのであれば、それは活用させていただくということでよろしいんじゃないでしょうかね、と私は思っております。

 なので、そうしたことをですね、一つずつの競技の特性からしてですね、積み上げていって、愛知・名古屋大会をですね、むしろオールジャパンで、オールジャパンでね、これは応援してもらって盛り上げていくという一つのこれはね、契機にもしていければというふうには思っております。

 だからもう、多分ですね、こうした大型の総合的な国際スポーツ大会は、しばらく日本ではそう簡単にはできないと思いますよ。なので、そういう意味では、このアジア大会、2026年アジア大会というのは、私は非常に、むしろ希少価値が出てくるのではないかと。何としてもですよ、華美、過大なことは避けて、今の時勢に合わせてね、日本らしくですね、合理的に効率的にね、しっかりと大会をやり遂げるということでね、また多くの皆様に、感動するスポーツシーンをね、御披露できればというふうに思います。

 

【質問】 今回、アジア大会の会場変更についてですけれども、一方で、アジア大会の目的で、観光の側面などで愛知県の活性化、観光などの側面で、愛知県の活性化だったり、地域への貢献といった目的もあったかと思うんですけれども、今のようなオールジャパンで盛り上げていくというところで、競泳など注目度の高い競技、県外開催となることで、こういった地域への貢献という目的の達成に影響するということはないでしょうか。

【知事】 それはまあ、その一部分だけ取ればね、あるかもしれませんが、全体がね、40競技、約40競技やりますから、そういう意味では圧倒的に多くの方々がみんな、この愛知・名古屋へね、来られるということなので、そういう点では、全く問題はないというふうに思っております。ほんの一部ですからね、ほんの一部。

 

【質問】 アジア大会のことなんですが、今、大型の国際大会はしばらく日本ではできないと思うということで御発言があったんですけれども、愛知・名古屋という一つの、言わば一つの都市でこうした大きい大会を開催するというのが、条件的に今回のことからも難しくなってきているのかなと思うんですが、一方で、オールジャパンで応援してもらう、つまり、東京の会場を借りたりして開催するという、こうした大きい大会の運営の在り方みたいなところというのは、今後、どうあるべきだとお考えでしょうか。

【知事】 こういういわゆるオリンピック、若しくはアジア大会もアジアのオリンピックですから、こうした大型の総合的な国際スポーツ大会というのは非常に費用がかかる、経費がかさんでくるということはもう否めない事実なので、それもどんどんどんどん大会規模が大きくなっていますから、昔の大会と違いますのでですね。

 そうなってくると、一方でですね、そうなってきたときにそれを、その費用を賄うスポンサー収入がですよ、いっぱい集まってくるということならですね、あれだと思いますが、あの東京大会ですら、6,000億円を超える組織委員会の予算でですね、あれだけスポンサー収入がたくさんあっても、それでも東京都や国から相当なお金が出ていっているということが、またいろいろ、いろんな議論をね、呼んでおりますし、また、スポンサー収入を集めるに当たってですね、いろんな不祥事もあったと。現在、裁判中だということもありますので。

 そういったのを見ますとね、やはり私は、やはり日本においてはね、国民世論の中は、やはりスポーツの感動シーン、名場面、名シーンを見たいと。ただ、一方で、やっぱり日本はね、現在置かれている、今のこの経済、財政の状況を見れば、華美、過大なですね、とにかくこの大型のスポーツ大会をやるためには青空天井でね、幾らお金を使ってもいいよという話はもうならないということだと思います。であれば、やはりどこまで節約・合理化し、簡素・合理的なものにしていけるか。

 そうなると、既存の施設、私はアジア大会、今回、2016年の招致ブックにも最初からもう書かせていただいておりますが、できるだけ既存の施設をね、既存の施設を活用してやっていくと。オリンピックほどのですね、オリンピックはもう各競技団体が全部、オリンピックはもうこの規模だということでも、ある意味そのかんぬきがかかっているので、そういうところまではないと。例えば観客数がどうの、だから、オリンピックの場合は、あのアクアティクスセンター、今は5,000人の観客ですけど、あれはオリンピックのときは仮設を入れて、1万5,000にしたんですね、1万5,000の観客のスタンドは必須だということで彼ら、隣にあった水泳競技場を壊して、こちらに新しいやつを造らざるを得なかったということですね、東京都はね。なので、そうしたことを考えるとね、私はやはりこういう、とにかく各地区にあるいろんな既存の施設をね、どこまで活用していけるかということではないかなというふうに思っております。

 現に、東京大会もですね、東京都内、最初は東京都内の中だけでということであった、招致計画のときにね。だったんですが、やっぱり経費が上がっていくということと、会場の見直しといったようなことなどからですね、非常に広域的になりましたよね。

 今回は自転車競技は、私も伊豆のベロドロームを使わせていただきますが、東京大会も伊豆のベロドロームでしたね。とか、ゴルフは埼玉の霞ヶ関だったし、ヨット、セーリングは、セーリング、我々愛知県も手を挙げましたけれども、あれも江の島になったりとかですね。あれは、経緯は全部あれですけど、江東区のね、ところで、海のところでセーリングやりたかったんですが、羽田空港との空域でね、要はオリンピックの条件として、とにかく競技はリアルタイムでドローンを飛ばしてですね、上空から見せろと。そうすると、羽田空港の空域とぶつかるので駄目だったと。それを何とかできないかって、最後まで、東京都のセーリング連盟会長はたしか石原伸晃さんだったので、最後まで掛け合ったけど駄目だったというのを受けて、我々、手を挙げさせていただいたんですが。

 いろんな各地区でやっていますから、そういうことは、これからのこうした大会ではもう、やむを得ないことではないのかなというふうに思います。ですから、みんなでこうした施設をですね、用意をして、助け合ってやっていくということではないかというふうに思います。

【質問】 実際、愛知県内で一番、恐らく一番立派なプールを用意しても、駄目だってはねつけられたわけですから、一つの都市で開催、これだけ大きい大会を開催していくというのは、なかなか難しくなってきているということなんでしょうかね。

【知事】 それはそういうことだと思いますね。もちろん全部用意すれば別ですけれども、用意しようとすると、あの東京都ですらあれだけの施設、あれだけの費用を要したわけですからね。それは、東京以外では、あれだけの施設整備はできませんね。

 いや、私どももそれは、今、愛知県体育館を60年ぶりに建て替えてね、やっておりますが、NTTさんとのあれで、PFIコンセッションで400億で、半分NTT。ですけれども、関連の公園事業とか何とか入れたら、もっと何十億かはかかりますからね。ということ。それから、同じく400億規模で今、瑞穂のスタジアムね、名古屋市さんが建て替えていると。ですから、400・400ということで、これは愛知県と名古屋市だから、ここら辺までは何とかやり切れるということなんでしょうけれども、それは他の自治体だと、もっと難しいんじゃないでしょうか。

 なので、スタジアムとアリーナ、体育館はね、国際水準のもので新築しますし、サッカーなんかはですね、豊田スタジアムはもう国際大会ができることになっていますからね、そんなことも含めてですけれども。それでもあれですね、例えばサッカー会場なんかは、やっぱり県内で、豊田スタジアムでも全試合やるわけにはいきませんので。そうすると、県外のいろんな各会場もちょっと何か所かは借りることにしてありますから。そんなことも含めてですね、できるだけ、やっぱり国際大会をやる会場の水準ということであれば、それは少し広域的になって、いろいろ他県の施設もお借りをしなきゃいかんということ、これはもうやむを得ないことかなというふうには思います。

 ちなみに、ボートレースは、やっぱり2,000メーターなので、ここで行くと、長良川のボート会場で、あれ、ちょうど愛知県と岐阜県の真ん中、川の真ん中が境界になりますけど、一応、あの施設は観客席とかいろんな、そういう施設は海津市側にあるので岐阜県側ですけど、あれは真ん中だからいいんだなと思いますけど。ですから、そういったものを使うと。

 そうだ、ホッケーもね、ホッケーもあれですよ。ホッケー会場、国際大会できるホッケー会場って各務原しかありませんのでね、各務原は、別にね、犬山のすぐ、川を渡ってすぐ隣なので。そういった意味では、そうした施設をね、お借りしてやっていくということは、もうやむを得ないというか、それは自然なことじゃないかと思いますけど、そういった形でできるだけ合理化して節約して、そして、この国際大会、スポーツ大会をやっていくということだと思っております。

 スポーツ大会もここのところ、サッカーのワールドカップ、それからまた、3月のWBCと本当に盛り上がっておりますので、やっぱりコロナが明けて、そうしたスポーツの名シーン、名場面はね、国民、また県民・市民の皆さんは待ち望んでいるんじゃないでしょうか。そういう意味では、いろんなまだまだ課題はこれからまたいっぱい出てくると思いますが、一つ一つ丹念に乗り越えて解決して、2026年の本大会をしっかりと開催をしていきたい、そういうふうに思っています。

 

【質問】 アジア大会についてお尋ねです。

 幾つか会場が未定の競技があったかと思うんですが、それはあくまでも県内の開催にこだわるのか、あるいは今回と同じように、状況に応じては県外というのも選択肢に入ってくるんでしょうか。

【知事】 というか、仮決定しているのがあって、まだまだ決めていないのはたしか幾つかあったと思いますが、それは順次決めていくということだと思います。ですから、それは適切な場所に決めていくということになると思います。

 多分、まだ決まっていないところで、そんな大きなものはあんまりないんじゃないでしょうかね。やっぱり屋内、アリーナでできるものは、うちのアリーナもそうですし、愛知県にはアリーナはたくさんありますから。アリーナもあるし、国際展示場もありますので、そういう意味では、屋内物は新たに確保するということは必要ないのではないかなと、いうふうに思いますね。

 ただ、あと、まだ会場等が決まっていないものは幾つか、例えばトライアスロンもまだどこというのは決まっておりませんが、競技団体と協議をして、それは県内でやった実績は幾らでもありますので、それは必ずどこかではできますわね。

 あとは、あとはあったっけ。大体、みんな仮決定したよね。引き続きまた、そこはね、協議をしてやっていければというふうに思っています。

 じゃあ、どうも、今日は以上です。