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(平成29年度で実証研究終了)
名城大学
食料と競合しないバイオマスを利活用した効率的な再生可能エネルギー生産技術の開発は、地球温暖化抑制対策として世界的な最重要課題の一つです。
本実証研究では、地域で安定供給される稲わら等のセルロース系バイオマス資源を活かし、耕作放棄地や空き地等の「どこでも自由にエネルギーを生産できる」インフラレスのバイオメタン生産技術(GETシステム)とそのエネルギー利用システムの確立を目指しています。
新エネルギー実証研究エリア内に畝を作成し、そこにセルロース系廃棄物の稲わらを大量に投入・混合後、遮水シートで畝を被覆し、湛水します。
このことにより、畝の中は嫌気状態になり、自然環境化で効率良くメタン発酵します。発生するバイオメタンは、袋や貯留タンクで回収します(図1)。
生産したバイオガスを直接小型のガス発電エンジンで燃焼することにより、電気と熱利用のコジェネレーションシステムが構築できます。