本文
愛知県設楽町で建設が進む設楽ダム。
今年度本体工事が始まり、まさに工事は本格化しています。
この記事では、日々変化する工事現場を365日いつでも見渡すことができる「見晴らし展望台」と
展望台がある田口のおすすめスポットをご紹介します。
(それぞれの地図は、ページ下部で紹介しています。)
ここは新城市から車で約40分、設楽町田口にある国土交通省設楽ダム工事事務所の広報展示室です。
見晴らし展望台へは道が狭いため、ここから片道20分ほどかけて徒歩で向かいます。
広報展示室が公開されていない日も駐車することができます。
広報展示室は主に平日の日中に見学することができ、ダムについて分かりやすく知ることができます。
特にダム湖の模型は常時満水位、サーチャージ水位など、水位に応じたダム湖の範囲がひと目でわかり、必見です。
公開日時は、設楽ダム工事事務所 (mlit.go.jp)のHPからご確認ください。
見学を終え、いよいよ見晴らし展望台へ出発です。
道沿いにある様々なスポットに立ち寄りながら、散歩を楽しむのがおすすめです。
まずは、広報展示室北側の信号を西へ300mほど進んだところにある『福田寺』。
ここには武田信玄の墓があります。
信玄は野田城の戦いの後持病が悪化し、甲斐へ撤退する途中で死去しました。
遺言で自身の死を秘匿するよう伝えたため、死去した場所は諸説あり、墓も愛知から山梨まで複数あるなど、謎が多いそうです。
境内からは田口の町なみと、山々を見渡すことができます。
これらの山は、約1600万年前に設楽火山という海底火山の噴火が作り出したと言われています。
福田寺から南へ400mほど行くと、安部日鋼工業の広報展示室があります(田口高校正門の北側)。
安部日鋼工業は設楽ダム事業で水没する道路の付替道路工事のうち、新設楽大橋などの橋桁を架ける工事を行っています。
工法を学べる手作り模型など、こちらも必見です。
平日8時から18時まで、自由に見学できます。
田口高校西側を南へ進み、案内看板に沿って右折します。
道が細くなり、工事現場が見えてきました。
この道路は水没する県道瀬戸設楽線の付替道路です。
更に道が細くなりますが、看板に従い進みます。
この森を抜け、坂を上ると見晴らし展望台に到着です。
R6年9月に撮影した、展望台からの様子です。
山が削られている間にダムの堤体ができます。
上流から見て右側、右岸の様子です。
工事用道路が山にへばりつくように伸びています。
堤体が取り付けられる部分は、硬い岩盤が出るまで掘削されていきます。
左岸と豊川の流れがあった様子です。
現在ダム本体工事現場付近の豊川は、転流工というバイパストンネルを通っています。
また、展望台の真下には先ほど見た付替県道瀬戸設楽線のトンネル出口があり、ここからダム湖を横断する橋が建設されます。
これらの様子はR6年9月に撮影しましたが、建設が進むにつれ様子は大きく変わります。
一度来たことがある方も、前回との違いに驚くのではないでしょうか。
さて、見学を終えたら記念にダムカードを貰いましょう。
R6年9月現在では、この完成予想イメージが絵柄になっています。
配布場所
▶国土交通省設楽ダム工事事務所設楽庁舎
平日の開庁日 8時30分~17時15分
▶愛知県豊川水系対策本部事務局設楽ダム対策事務所
(新城設楽農林水産事務所1階)
平日の開庁日 8時45分~17時30分
▶愛知県奥三河総合センター
土日を含む開館日 9時~17時 ※休館日:主に火曜
▶設楽町観光協会(道の駅したら2階)
土日を含む開館日 9時~17時 ※休館日:主に火曜
このうち、国土交通省設楽ダム工事事務所設楽庁舎と愛知県豊川水系対策本部設楽ダム対策事務所は広報展示室へ帰る道沿いにありますよ。
車に戻ると、なんだかお腹がすきました。
見晴らし展望台まで往復約3キロ歩いたので、エネルギーの補給が必要です。
設楽町では7つの店舗で『したらダムカレー』を食べることができます。
各店舗がそれぞれ鹿肉、トマト、鮎など地元の食材を使い、工夫を凝らして開発しました。
写真は「みるく」のダムカレーです。
詳しくは設楽町観光協会のページをご覧ください。
https://www.kankoshitara.jp/feature/detail/14/
最後に、設楽町田口で買えるおすすめのお土産を紹介します。
まずは、設楽町のローカルスーパー『マルツ』が開発し、製造販売している『田口塩鶏』です。
味付けの鶏肉は奥三河で昔から親しまれていますが、塩味を販売するお店は無かったそう。
そこで地元産の鶏肉を塩だれに漬け込んだ『田口塩鶏』ができました。
キャンプなどで炭焼きにして食べると特に美味しいそうです。
そして『マルツ』田口店のすぐ隣にある『関谷醸造』も見逃せません。
元治元年(1864年)に設楽町で創業し、愛知を代表する地酒『蓬莱泉』などを製造しています。
設楽町で酒米を自社栽培するなど、地域に根差した酒蔵です。
ここ本社蔵では通常の商品に加え、蔵元でしか味わえない生原酒を量り売りで買うことができるそうです。
ご覧いただきありがとうございました。
紹介したスポットの場所は以下のとおりです。
ぜひ“今しか見れない”設楽ダム工事を見に『見晴らし展望台』にお越しください。