「道の駅したら」がオープン。田口線木製車両が再びにぎわいを運ぶお話し(その1)
2021年5月13日、国道257号沿い設楽町清崎に、待望の「道の駅したら」がオープンしました。
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言により、土日の営業を一部休業していましたが、6月21日からは通常営業となっています(詳しくは、「道の駅したら」公式サイトをご覧ください)。
「道の駅したら」には、地元木材がふんだんに使われた印象的なデザインの奥三河郷土館と、地元食材を使ったレストランや特産品販売店、地元の酒造、関谷醸造さんが運営する日本酒造りの体験施設「ほうらいせん酒らぼ」が入ったテナントエリアなどがあります。
テナントエリア1階のレストラン「清嶺食堂(せいれいしょくどう)」では、地元のトマトをたっぷり使ったカレーや奥三河のブランド魚「絹姫サーモン」が味わえる定食、鹿肉を贅沢に使ったまぜそばなどを食べることができます。
お昼を少し過ぎた時間でしたが、人気メニューは一部売り切れになっていました。食べたい方は、早めのご来店を!
同じくテナントエリア1階で特産品を販売する「清嶺市場(せいれいいちば)」では、採れたての野菜や果物などが販売されており、旬の野菜などは、午前中に売れてしまうほどの人気です。
さて、「道の駅したら」には、もうひとつの呼び物があります。
それは、鳳来寺口駅(本長篠駅)から三河田口駅を結ぶ奥三河の足として、1929年に運行を開始(三河田口駅までの全線開業は1932年)し、1968年に廃線となるまで、多くの人々を運んだ旧豊橋鉄道田口線の木製車両です。
田口線は、旅客の他に、豊川水源段戸山の御料林の木材を運び出す森林鉄道の役割も果たしていたため、まさに奥三河の地域経済を担いながら走っていました。
この木製車両は、もともと田口の町の高台にあった旧奥三河郷土館に展示されていましたが、昨年11月26日夜に、国道257号の通称安沢坂(あんざのさか)を下って、ここ清崎にやってきました。
その一大プロジェクトの様子を動画サイトYouTubeで見ることができます。
「道の駅したら」を終の終着駅として、この田口線木製車両が再びにぎわいを運んでくれると思います。