「道の駅したら」がオープン。田口線木製車両が再びにぎわいを運ぶお話し(その2)
今回も引き続き「道の駅したら」をご紹介します。
美味しそうな匂いに誘われて、さて何を食べようかと頭を悩ますことは、道の駅を訪れる楽しみのひとつですね。
熟慮の結果、「道の駅したら」のテナントエリアを運営する「つぐや」さん名物の五平餅をいただくことにしました。
「つぐや」さんの五平餅は、設楽町津具地区で栽培した自家製米にオリジナルのくるみだれを使い、炭火でじっくり焼き上げた逸品で、くしにも奥三河の木が使われています。
ひとくち食べるとやさしい甘みが口に広がり、とても美味しくいただきました。
五平餅が呼び水となって食欲に火が着いてしまいフランクフルトも購入。
たっぷり詰まった肉、ぷりぷりの食感にこちらも大満足。
さて、続いては、道の駅中央に展示されている田口線木製車両です。
レトロな趣の車内には、当時の時刻表や料金表、在りし日の田口線の写真や手作りの路線図などが展示されており、無料で見学ができます。 シートに腰掛けて、束の間の時間旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。
現在、本長篠-田口間については、豊鉄バス「田口新城線」が運行されています。その道中、隧道(トンネル)や橋脚など様々な田口線の遺構を目にすることができます。
次回は、そうした今も残る田口線の面影を紹介したいと思います。
本日のこぼれ話し
五平餅文化は、かつて塩の道と呼ばれ、内陸部に塩を運ぶルートとなっていた伊那街道、三州街道沿いの山間部に分布しており、塩の道の終点である「塩尻」以北は、おやき文化となるようです。
三河湾でとれた塩は、船で豊川を遡り新城へ、矢作川を遡り足助へと運ばれ、そこで馬に積み替えられて、それぞれの街道を北上しました。こうして塩を運ぶ人と馬とが通った道々に五平餅の文化が花開いたようです。
五平餅は、地域によって形やたれの種類に様々なバリエーションがありますが、いずれも地元で愛される自慢の郷土食です。