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「文化芸術創造あいちづくり推進方針(改訂版)」(平成25年3月策定)
本県における文化芸術振興政策は、「文化芸術創造あいちづくり推進方針」(平成19年12月策定)により、10年程度の「基本目標」及び「重点方向」を定めた上で、平成20年度から24年度までの5年間に取り組むべき「基本課題」と「主な取組」を示し、計画的、総合的な推進を図ってまいりました。
今回、推進方針のこれまでの取組結果や社会情勢の変化等を踏まえ、今後取り組むべき「基本課題」と「主な取組」を見直した「文化芸術創造あいちづくり推進方針(改訂版)」を策定いたしました。
「文化芸術創造あいちづくり推進方針(改訂版)」の策定について
1 策定の背景
平成19年12月の推進方針策定から現在までの間に、国においては、「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」の施行、「文化芸術の振興に関する基本的な方針(第3次基本方針)」の策定、及び本県においては、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」が開催されるなど、文化芸術を取り巻く環境が大きく変化いたしました。
2 策定の趣旨
推進方針の前半5年間の取組結果や新たな社会情勢の変化、文化芸術を取り巻く環境の変化等を踏まえ、平成25年度から29年度に取り組むべき「基本課題」と「主な取組」を見直した「文化芸術創造あいちづくり推進方針(改訂版)」を策定し、世界・未来に向けた“愛知発”の文化芸術の創造と展開をめざして、文化芸術を担い支える人づくりや多様な個性・価値を実現する場づくり、地域文化を発掘・継承・発展する仕組みづくりなどに一層取り組んでいきます。
3 改訂版の主な記載内容
(1) 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の継続開催
愛知から文化芸術を世界へ発信するため、常に新たな視点で、先端的な芸術と社会や時代との関わり方などを提示する国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」を継続的に開催します。
(2) 愛知芸術文化センターの運営手法の見直し
本県における文化芸術施策を展開する拠点施設である愛知芸術文化センターは、平成24年10月に開館20周年を迎えましたが、芸術創造・発信機能の強化、効果的な施設運営、利用者サービスの向上等、一層の活性化をめざし、運営手法の見直しを検討します。
〇見直しの視点
芸術創造・文化情報発信機能の強化、多様な鑑賞機会及び文化芸術活動場所の提供、効果的な施設運営、利用者サービスの向上等を図ります。
〇見直しの内容
県美術館を除いた、県芸術劇場等の施設について、指定管理者制度の導入を検討します。
指定管理者の導入にあたっては、これまで、愛知芸術文化センターを拠点として事業の中核を担ってきた(公財)愛知県文化振興事業団に、新たにプロデューサー等を配置するなど、組織・体制の強化・再編を行った上で、指定を行うことを検討します。
(3) 「あいち地域文化創造戦略」の推進
本県には、全国に誇れる優れた民俗芸能や工芸品などの伝統文化やあいちトリエンナーレなどの現代アート、個性豊かな歴史文化や食文化など、多様で魅力的な文化が多数存在しており、これらの地域文化を保存・継承するとともに国内外に向けて発信することにより、愛知の存在感と魅力を一層高めていく必要があることから、その具体化手法である「あいち地域文化創造戦略」(平成24年3月策定)を積極的に推進します。
4 概要版及び本冊
文化芸術創造あいちづくり推進方針(改訂版)