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食中毒について
食中毒とは?
食中毒とは、食品、添加物、器具、容器包装に含まれた又は付着した微生物、化学物質、自然毒等を摂取することによって起きる、急性の健康被害のことをいいます。
主な症状としては、下痢、腹痛、嘔吐、発熱などです。
食中毒は、微生物(細菌、ウイルス等)によるもの、化学物質によるもの、自然毒によるもの及びその他に大別されます。
食中毒発生状況について
愛知県内の食中毒で、近年発生件数が多いのは、カンピロバクター食中毒及びアニサキスによる食中毒です。また、患者数が多いのは、ノロウイルス食中毒です。
愛知県では、愛知県内(名古屋市、豊橋市、岡崎市、一宮市、豊田市を含む。)の食中毒発生状況を公表し、毎月更新しています。愛知県の食中毒発生状況のページをご覧ください。
なお、全国の食中毒統計については、厚生労働省ホームページ「食中毒統計調査」をご覧ください。
食中毒を予防するには?
食中毒は飲食店等だけでおこるとは限りません。
食中毒は家庭でも発生しています。
家庭における食中毒予防の6つのポイントを紹介します。
1 食品の購入は? |
・生鮮食品は新鮮なものを |
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2 家庭での保存は? |
・冷蔵の必要な食品はすぐに冷蔵庫へ |
3 下準備は? |
・手をよく洗う(特に生肉、魚、卵を触った後) |
4 調理は? |
・加熱は中心部まで十分に |
5 食事は? |
・手をよく洗う |
6 残った食品は? |
・清潔な容器に保存 |
食中毒を起こす微生物について
微生物が起こす食中毒のうち、主なものは、次のとおりです。
サルモネラ食中毒
<撮影:愛知県衛生研究所>
概要 |
・サルモネラは自然界に広く分布し、家畜(牛、豚、鶏など)やペットも保有している |
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性質 |
・熱に弱い |
原因食 |
・摂食前に加熱処理の行われていない食品 |
主な症状 |
・悪寒 ・発熱(時には40℃近い) |
予防対策 |
・食肉類の生食は避け、食肉類から調理済食品への二次汚染を防ぐ |
腸炎ビブリオ食中毒
<撮影:愛知県衛生研究所>
概要 |
主として海産性の食品を摂取することによっておこる食中毒で、 |
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性質 |
・食塩濃度2.5%~3.0%(海水と同じ)でよく増殖する |
原因食 |
生鮮魚介類が主であって、その他は魚肉練り製品、折詰弁当、漬物、サラダ類と |
主な症状 |
・腹痛(胃部又は上腹部の激痛で胃けいれん様) |
予防対策 |
・魚を買ってきたら水道水で良く洗い、冷蔵庫に入れるときは他の食品につけないように包む |
セレウス食中毒
概要 |
・この食中毒は以前は、わが国では発生例が少なくあまり知られていなかったが、 |
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性質 |
・下痢型の場合は、コレラエンテロトキシンに似た作用を有する下痢毒素を産生すると言われている |
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原因食 |
下痢型事例で多くみられるもの |
嘔吐型事例で多くみられるもの |
主な症状 |
下痢型(ウェルシュ菌食中毒に似る) |
嘔吐型(黄色ブドウ球菌食中毒に似る) ・嘔吐(極めて頻発で激しい。) (通常下痢はない) |
予防対策 |
・原料、環境からの食品の汚染を防止する |
カンピロバクター食中毒
<撮影:愛知県衛生研究所>
概要 | ・この菌は以前から家畜の流産菌、下痢症の原因菌として知られていた ・昭和54年東京都の保育園で確認されたのがわが国で初めて報告された事例 ・平成13年以後、全国で毎年400件以上の食中毒が発生している |
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性質 | ・発育温度は30~46℃である ・冷蔵、冷凍で長く生存する ・乾燥に弱い ・潜伏期間は2~7日(平均2~3日) ・他の菌より少ない菌量で発症する ・人のほか、鶏、犬、豚、牛などにも高率にみられる |
原因食 | ・感染経路は明確ではないが、サルモネラに類似するものと思われる ・米国においては、水及び牛乳による集団事例が報告されている ・食品における分布調査では、鶏肉の汚染率が高く、原因食品として重視されている |
主な症状 | ・下痢を主徴とする急性胃腸炎(時には血便) ・発熱(38℃台が多く40℃以上に及ぶこともある) ・倦怠感 ・頭痛 ・悪心(嘔吐は比較的少ない) ・風邪と類似の症状をあらわすこともある |
予防対策 | ・食肉は十分に加熱調理(中心部を75℃以上で1分間以上加熱) ・二次汚染防止のために食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行う ・食肉を取り扱った後は手を洗ってから他の食品を取り扱う ・食肉に触れた調理器具等は使用後洗浄・殺菌を行う |
黄色ブドウ球菌食中毒
<撮影:愛知県衛生研究所>
概要 |
・この菌による食中毒は毒素型であり、黄色ブドウ球菌が食品の中で増える時に作り出した |
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性質 |
・毒素(エンテロトキシン)は熱に強く、通常の調理法では破壊されない |
原因食 |
・弁当、おにぎり、柏餅などの穀類及びその加工品 |
主な症状 |
・嘔気、嘔吐が激しいのが特徴(5~10回以上) |
予防対策 |
・手指にキズ(化膿巣)のある人は調理に従事しない |
ボツリヌス菌食中毒
概要 |
・食品中にボツリヌス菌が増殖して産生する毒素による食中毒で細菌性食中毒の中で死亡率が高い |
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性質 |
・嫌気性(酸素の無い状態)の環境で勢いを得て増殖し、毒素を産生する |
原因食 |
・缶詰、びん詰(魚、獣肉、野菜、果実) |
主な症状 |
・胃腸症状に続いて神経症状(胃腸症状の無い場合もある) |
予防対策 |
・原料とする野菜などは十分洗浄する |
概要 |
1歳未満の乳児に特有の疾病で、経口的に摂取されたボツリヌス菌の芽胞が腸管内で発芽・増殖し、 |
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原因食 | ・主にハチミツ |
主な症状 |
・弛緩性の麻痺 |
予防対策 |
1歳未満の乳児に、ボツリヌス菌の芽胞 による汚染の可能性がある食品 |
病原性大腸菌食中毒
<撮影:愛知県衛生研究所>
概要 | 人に腸炎起病性をもつ大腸菌による食中毒である。年間を通じて発生している |
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性質 |
・通常の大腸菌と生化学的性状は差異がない |
原因食 |
・食肉 |
主な症状 |
菌型により症状が異なるが、 |
予防対策 |
・加熱を十分に行う |
ウエルシュ菌食中毒
概要 |
・本菌は自然界に広く分布する芽胞形成細菌である |
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性質 |
・一般的な発育温度は20℃~50℃で、至適発育温度は43℃~46℃である |
原因食 |
・一般に動物性たんぱく食品、特に加熱調理後数時間から一夜放置されたものに多い |
主な症状 |
・下痢(数回~10回以上、水様性、時には粘血便、1日くらいで正常に戻るものが多い) |
予防対策 |
・加熱調理後、すぐ食べる |
ノロウイルス食中毒
<撮影:愛知県衛生研究所>
概要 |
・冬季に流行する嘔吐下痢症を示す非細菌性食中毒の原因ウイルスとして知られる |
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性質 |
・熱に弱い |
原因食 |
・調理済み食品、二枚貝等 |
主な症状 |
・激しい嘔吐が特徴 |
予防対策 |
・十分な加熱調理(中心部を85℃以上で1分以上加熱) |