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あいちの農産物(穀類・茶)

ページID:0490227 掲載日:2024年7月11日更新 印刷ページ表示

米(稲)

​​ 愛知県の稲は、海抜ゼロメートル地域から標高700mの山間地域まで、地理的条件を生かし、多様な品種が作付けされています。
 平坦地域では、極早生(ごくわせ)品種の「あきたこまち」や「コシヒカリ」、早生(わせ)品種の「あさひの夢」、「ゆめまつり」、新品種「愛知135号」、中生(なかて)品種の「あいちのかおりSBL」など田植え時期や収穫時期の異なる品種を組み合わせて、田植えや収穫作業を分散する工夫をしています。一方、標高の高い中山間地域で栽培される「ミネアサヒSBL」は、そのおいしさと出荷量の少なさから幻の米とも呼ばれています。
 愛知県内で最も多く栽培されている品種は「あいちのかおりSBL」です。この品種は大粒でおいしい「ハツシモ」に「コシヒカリ」を親とする「ミネアサヒ」を交配した「あいちのかおり」を改良して育成されました。病気に強い特性があるため、農薬を減らして栽培できます。現在では県内水稲作付けの約4割を占め、学校給食用としても供給されています。稲の様子

  • 収穫時期
    8月中旬~11月
  • 主な産地
    豊田市、西尾市、安城市、一宮市、豊橋市
    (あいちのかおりSBLの主な産地:安城市、一宮市、稲沢市)
    (コシヒカリの主な産地:豊田市、豊橋市、田原市)
  • 作付面積
    25,800ha(全国20位)
  • 収穫量
    123,800t(全国21位)
  • 産出額
    244億円(全国20位)

 (出典:令和5年産作物統計、令和4年生産農業所得統計、園芸農産課調べ)

 麦はもともと畑の作物ですが、愛知県では米からの主要な転作作物として、大半が水田で作付けされています。
 そのほとんどが小麦ですが、一部地域では麦茶用の六条大麦が栽培されています。
 小麦の主な作付品種は、早生(わせ)の「きぬあかり」と中生(なかて)の「ゆめあかり」の計2品種です。
 「きぬあかり」は、愛知県農業総合試験場が開発した品種で、麺の色が明るく、コシのある、なめらかなうどんができます。平成24年産から本格的に栽培が開始され、令和5年産では県内作付小麦の8割を占めています。
 また、「ゆめあかり」は、同じく愛知県農業総合試験場が開発したパンや中華麺用の品種です。平成28年度に奨励品種に採用され、平成30年産から本格的に栽培されています。小麦の品種「きぬあかり」

  • 収穫時期
    5月下旬~6月中旬
  • 主な産地
    西尾市、安城市、岡崎市、豊田市、岡崎市、弥富市
  • 作付面積
    6,060ha(全国11位)
  • 収穫量
    34,800t(全国5位)
  • 産出額
    13億円(全国6位)

 (出典:令和5年産作物統計、令和4年生産農業所得統計)

大豆

 大豆は畑の作物ですが、愛知県では麦と同様に大半が水田で作付けされています。
 愛知県内では、西三河地域を中心に豆腐に適した品種「フクユタカ」が栽培されてきましたが、莢がはじけにくく収穫ロスの少ない新品種「フクユタカA1号」が平成29年度に奨励品種に採用されました。令和元年度から、すべて新品種に切替わりました。
 本県産大豆は、地元の食品製造業者、JAや地域の加工グループにより豆腐、味噌や醤油などの調味料に加工され、販売されています。大豆イメージ

  • 収穫時期
    11月~12月
  • 主な産地
    西尾市、安城市、岡崎市、豊田市、弥富市
  • 作付面積
    4,360ha(全国12位)
  • 収穫量
    5,140t(全国11位)
  • 産出額
    8億円(全国12位)

 (出典:令和5年産作物統計、令和4年生産農業所得統計)

 立春から数えて88日目を八十八夜(5月2日頃)と言い、昔から茶摘みの最盛期にあたり、この時期から新茶が出回り始めます。この時期のお茶は”一番茶”とよばれ、秋から春にかけて蓄えられた栄養が十分に含まれており、最も香味(こうみ)豊かなお茶とされています。
 お茶には、煎茶(せんちゃ)、深蒸(ふかむ)し煎茶、かぶせ茶、玉露(ぎょくろ)など様々な種類がありますが、聞き慣れないお茶に「碾茶(てんちゃ)」があります。このお茶は石臼で挽かれて抹茶(まっちゃ)へと変わります。愛知県は日本有数のてん茶産地です。
 5月も10日を過ぎると、西尾市北部の稲荷山(いなりやま)周辺では、茶摘みがピークを迎えますが、てん茶は独特な栽培方法で作られます。
 茶摘みの20日ほど前から茶園を黒色の寒冷しゃでおおって光をさえぎると、茶の芽はつややかな濃い緑へと変化していきます。この芽をていねいに摘み取り、深い香りと味わい豊かなてん茶へと仕上げていくのです。
 どのお茶にも、カテキンやテアニンを始めとする体に良いとされる様々な成分が含まれていますが、抹茶はこれらの成分を効果的に摂取(せっしゅ)できます。普通のお茶は、その葉を直接口にすることはしませんが、抹茶は粉になった葉を飲みます。だから、水に溶けにくいビタミン類まで摂取できます。
 飲むだけでなく、料理やお菓子作りにも抹茶を使ってみませんか。茶摘みの様子

  • 旬のころ
    5月
  • 主な産地
    てん茶:西尾市、豊田市、新城市
    せん茶:新城市、豊橋市、田原市
  • てん茶(荒茶)の生産量
    397t(全国4位)
  • 荒茶全体の生産量
    555t(全国13位)    
    *荒茶とは摘み取った生葉を蒸熱、揉み作業、乾燥等の加工処理を経て製造されたもので、仕上げ加工される前の茶です。

 (出典:令和5年全国茶生産団体連合会調査  )

○あいちのお茶を紹介する動画を愛知県茶業連合会が作成し、YouTubeに掲載しているのでご覧ください。
 愛知県茶業連合会事務局