本文
令和3年度第1回愛知県道徳教育推進会議の概要
令和3年度第1回愛知県道徳教育推進会議を開催しました。
令和3年7月6日(火曜日)愛知県三の丸庁舎で、令和3年度第1回愛知県道徳教育推進会議を開催しました。
開催目的は、本県の学校における道徳教育をより効果的に推進するとともに、道徳教育の充実・推進に向けて、県民全体で取り組む気運を醸成することです。
今回の会議では、令和3年度の協議題「『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の指導と評価」について、多方面からの御意見・御助言をいただきました。その内容を報告いたします。
推進会議の概要
日時:令和3年7月6日(火曜日)10時00分~12時00分
会場:愛知県三の丸庁舎 803会議室
1 開会
2 愛知県教育委員会あいさつ(義務教育課長)
3 委員等紹介
4 議長・副議長選出
5 議長・副議長あいさつ
6 議事
【報告事項】
(1) 令和元年度 愛知県道徳教育推進会議の取組について
(2) 令和3年度 愛知県道徳教育推進会議の協議題について
【協議事項】
(1) 協議内容
「『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実 -『考え、議論する道徳』の指導と評価-」について
・ 道徳科の目標に記されている「多面的・多角的に考える」とは、相手の立場だけでなく、様々な角度や視点で物事を考えることと捉えることができる。
・ 一つの内容項目には、他の道徳的価値も含まれているので、他の内容項目ともつながっている。例えば、「親切・思いやり」の内容には、正義、勇気、公徳心等にも関わってくる。そのような場合は、目の前の子供や学級の実態、そして教師のねらいによって、どの項目を関わらせるかが変わってくる。それが、多角的に考えさせることにつながるのではないか。
・ 「多面的・多角的」とは、多様性を認める考え方の根幹でもある。教師が児童生徒の多様な側面を引き出したり、多様な見方を導くような投げかけを行ったりすることが重要である。
・ 道徳科の評価とは、生活場面での行動や態度も含めて評価するのではない。心の内面を育てることが大切である。
・ 普段の場面で行った行為が、正しかったのかそうでなかったのかを自分やクラスメートと考えることが道徳科の授業ではないか。正しいと思われていることが、別の立場から考えるとそうではないこともある。それを考えることは道徳科の根幹でもある。
・ 評価というと、教師が行うものだという考えであるが、小規模校は地域と密着した学校経営をしているところも多い。地域の方からの意見や感謝の気持ちも子供たちに還元することを評価としていいのではないか。
・ コロナ禍の状況で、孤立が進んでいる現在の社会だからこそ、自分以外の人を受け入れることを学んでほしい。
・ 教師が求める答えを子供たちが発言する授業ではなく、様々な意見をみんなが受け入れられるような授業をしていくことが大事ではないか。
・ 地域・家庭との連携の在り方も視野に入れた道徳科の授業もしていけると良い。
・ 道徳科の指導方法は確立されてきている。地域との連携活動を道徳教育の一環に取り上げ、活動後に振り返りを行うことで実践意欲や態度の育成につながるのではないか。
・ 道徳科の授業で、様々な考えを深めた後に、地域の行事に参加したり、活動したりすると、これまで関心が低かった活動に対し、前向きな気持ちで関わることができるようになる。タイミングを計って、道徳科の授業と地域の活動を連携させると意義のある活動となる。
・ 普段、自分の意見や考えを発することが苦手な児童生徒にとって、ICT機器は有効なツールである。書いて自分の考えを示すことは、話すことが苦手な子供には、有効なステップとなる。
・ 社会に出てからは、実践的な力が必要となる。道徳科の授業では、実践することの大切さや実践できたことの嬉しさを味わえるきっかけとなるような授業をしてもらいたい。
(2) 令和3年度愛知県道徳教育推進会議の計画について
・ 全会一致で承認
7 連絡・依頼事項
8 閉会の挨拶(義務教育課担当課長)
9 閉会