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令和5年度第2回道徳推進会議の概要
令和5年度第2回愛知県道徳教育推進会議を開催しました。
令和6年1月16日(火曜日)に愛知県三の丸庁舎で、令和5年度第2回愛知県道徳教育推進会議を開催しました。
開催目的は、本県の学校における道徳教育をより効果的に推進するとともに、道徳教育の充実・推進に向けて、県民全体で取り組む気運の醸成です。
今回の会議では、4校の研究推進校から、令和5年度の協議題「『特別の教科 道徳』を要とした道徳教育の充実-家庭・地域との連携を生かした道徳教育の推進-」のもとで取り組んだ今年度の実践を報告いただき、それについて多方面からの御意見・御助言をいただきました。その内容を報告いたします。
推進会議の概要
日時:令和6年1月16日(火曜日)午後2時~午後4時
会場:愛知県三の丸庁舎 B201会議室
1 開会
2 愛知県教育委員会挨拶(義務教育課長)
3 委員等紹介
4 議長挨拶
5 議事
【報告事項】
(1) 令和5年度 第1回愛知県道徳教育推進会議の概要について
(2) 令和5年度 愛知県道徳教育推進会議の進捗状況について
【協議事項】
(1) 令和5年度 研究推進校からの報告について
< 研究推進校からの研究実践報告 >
○ 尾張旭市立旭丘小学校
○ 西尾市立三和小学校
○ 一宮市立浅井中学校
○ 新城市立新城中学校
< 委員からの意見 >
・ 地域の方にゲストティーチャーとして来校いただき、地域と関連した道徳の授業を積み重ねてきた。地域のボランティアに自発的に参加する生徒が徐々に増え、道徳的実践ができるようになってきた。
・ 学校全体で道徳の授業に取り組んだので、一人一人の教師の道徳に向き合う心構えが醸成された。今では、自信をもって授業に取り組んでいる。
・ 道徳と国語、総合的な学習の時間、学級活動などを組み合わせて小単元を構成して取り組んだ。これまで単発で行っていた道徳の授業が、子供の生活とつながりのある一連の取組へと変化した。
・ 親子道徳週間をもち、家庭で道徳の教科書の題材について親子で話し合う取組を行った。保護者から、親子で考える機会になってよかったという声を多くいただいた。
・ 学校全体で取り組んでいる様子が、報告からよく分かった。保護者に道徳の様子を知らせるためには、紙媒体で配布する通信もよいが、メール配信等のデジタルツールを活用して配布した方が、見てもらえる絶対数を増やすことができるのではないか。
・ 家庭・地域との連携では、学校は投げかけたままで終わることが多い。相手とのキャッチボールができて初めて連携と言えるので、家庭・地域からのレスポンスを受け取る仕組みを整えることが重要である。
・ 親の不安のもとは「学校が何をしているのか分からないとき」である。通信等の情報発信はもちろん積極的に行ってもらってよいが、実際に学校に足を運んでもらって、普段の様子を公開していくことも必要ではないか。
・ 個人情報等の問題もあるので、簡単には実現できないかもしれないが、授業の様子を動画で撮影し、それをタブレット端末で持ち帰って保護者に見てもらうという方法もあるのではないか。
・ 道徳は、他の教科とは違い、誰でも一緒に考えることができる教科である。だからこそ、家庭や地域を巻き込むことができる教科ではないか。大人を巻き込むことで、子供が身近な大人の生き方や考え方に触れることができる。それは道徳性を育むことにもつながるのではないか。
・ 以前にPTA役員を務めた経験から、学区には潜在的に人材がたくさんいると思う。ボランティアとして積極的に学校の取組に協力したいという地域の人材を掘り起こすことができるとよい。
・ 道徳の教材文を読んでみると、成功した偉人の話がよく載っている。そういった生き方に触れるということも大切だが、立派な生き方に委縮する子供がいてもおかしくない。子供は大人の失敗談に共感したり、興味をもったりするので、そういった教材から道徳について考えるという授業をしてもよいのではないか。
・ 道徳教育は、子供も、教師も、家庭も、地域も一緒になって育っていくと考えられるのではないか。これも一つの「協働」であり、道徳教育を学校教育の中心に置くことで、その実現が容易になるのではないか。
・ 4校の研究推進校の取組はどれも先進的ですばらしい。先生が道徳の授業に自信がもてるようになった経緯や、学校がどのように働きかけて地域の人材を活用していったかなど、多くの学校にとって参考になることばかりである。ぜひ、道徳教育パワーアップ研修会で、県内の小中学校に広めてほしい。
(2) その他
・ 特になし
6 連絡
7 閉会の挨拶(義務教育課担当課長)
8 閉会