本文
令和2年度第2回愛知県義務教育問題研究協議会の概要
令和2年度第2回義務教育問題研究協議会を開催しました。
本会は、本県の義務教育に関する諸問題について、研究協議を行う協議会です。今回の会議では、令和2年度・3年度の協議題「ICT機器を活用した教育活動の在り方」について、御意見と御助言を頂きました。その内容を報告します。
研究協議会の概要
日時:令和3年1月26日(火曜日)午後2時から午後4時まで
会場:愛知県庁西庁舎 教育委員会室
1 開会
2 教育委員会挨拶
3 会長・副会長挨拶
4 議事
(1)報告事項
○ 令和2年度愛知県義務教育問題研究協議会の経過について
(2) 協議事項
成果物について
【リーフレット】『ICT機器を活用した教育活動の在り方』(案)について
〈体裁について〉
・ リーフレットの大きさはA3がよい。
・ 印刷をしたときにカラーでも白黒でも見やすいものがよい。
・ フォントの統一や、色を工夫するとよい。
・ 見やすく活用しやすいものがよい。
・ 学校の教員が見たときには、文字情報が多すぎると分かりづらい。
・ 細かいところまで検討し、完成度を高める。
〈構成について〉
・ ICT機器を活用しても、主体的・対話的で深い学びが本筋である。
・ 「主体的・対話的で深い学びの実現に向けて」の位置は、「情報活用能力を育てよう」、「積極的にICTを活用しよう」、「ICT環境を整えよう」、「ICT活用指導力を高めよう」の四つの視点と同じではない。
・ 「情報活用能力を育てよう」、「積極的にICTを活用しよう」と、「ICT環境を整えよう」、「ICT活用指導力を高めよう」は位置付けが違う。
・ 主体的・対話的で深い学びは以前から取り組んでいたが、1人1台端末の整備に伴い、積極的にICTを使っていきたい。
・ 「子供たちの情報活用能力を育てよう」のように、対象が明確になると分かりやすくなる。
・ 事例集とのつながりを分かりやすくするとよい。
〈視点について〉
・ 子供の発達段階により、写真を撮る、動画を撮る、それらを累積する、比較・分析するなどを主体的・対話的で深い学びのどの場面で使うかが違ってくる。
・ 主体的・対話的で深い学びという視点ではなく、学びのパターンに視点を当てたほうがよい。
・ 各教科の見方・考え方の中に情報活用能力は組み込まれている。教科によって表現が違うため、主体的・対話的で深い学びという視点でまとめるのもよい。
・ 思考のパターンや、類似なのか相違なのかを比べるとか、一般的なものとして考えるとよい。
・ 新しい学習指導要領も始まり、主体的・対話的で深い学びに力を入れている。
・ 来年度、1人1台の整備が行われた上で、さらに研究実践を進めていきたい。
〈家庭の通信環境整備について〉
・ ICT環境整備については行政側が力を入れることである。GIGAスクール構想の整備が進んでも、家庭など学校外ではICT環境が十分でないところもある。
・ デジタル教科書の導入も進められており、家庭へ端末を持ち帰ることも考えなくてはならない。
・ タブレットを鉛筆やノートのように使うようになると、家庭のICT環境が問題となる。
・ タブレットの持ち帰りについては、故障したときの費用とか保障とか、様々な問題にどのように対応できるかが課題である。
・ 今後、家庭での宿題をタブレットで行い、学校で先生に提出するということなどはある。
・ 家庭で調べ学習をするときにも、タブレットやICT環境の整備が必要になる。
・ クラウドやシステムについては、行政がきちんと設計していく必要がある。
・ どの家庭でも最低限の通信はできるようにしていかなくてはいけない。デジタルデバイド解消という観点は大切である。
・ 家庭でのICT環境の整備についても、市町村単位で検討していくことになると思う。
【事例集】『授業におけるICT機器の効果的な活用』(案)について
・ 一つの実践が多くの教科に使えるように表記を工夫したい。
・ タブレットを使って何をしたのか、ICTの活用の仕方が分かるようにしたい。
・ 今後も実践を集約し、広げられるようにするとよい。
・ リーフレットにある10の場面の視点で、事例と関連付けると分かりやすい。将来的には授業の動画なども集約できるとよい。
・ よい授業が実感できるようにするために、動画を使うのは有効である。
・ 表と事例をリンクさせるなど、電子媒体の工夫をすることはできる。
・ 実践事例の成果を紹介していくとよい。
・ 表紙が学年順となっていて分かりやすい。留意点があるのもよい。
・ 小中学校のつながりや発達段階に合わせたものになるとよい。
・ 学年によって大きな違いがあるものではないと思う。
・ 市町村によってICT機器の整備にもずいぶんと差がある。
・ 電子黒板を使い視覚に訴えていくことなどは、外国の子供たちが多い地区では有効である。
・ 様々な御意見を頂いた。事務局と検討した上で修正し、最終的には会長、副会長の方で確認するということでよろしいか。
【委員了承】
本年度のまとめと次年度の方向性について
・ 令和3年度も、引き続き「ICT機器を活用した教育活動の在り方」を進める。
・ 来年度だけではなく、10年後も想像する。
・ 1人1台端末の整備がされた環境で実践を進める。
・ ICT活用能力の段階的な習得について研究する。
・ 校務の情報化や教員の働き方改革など、授業以外の教育活動も考える。
・ デジタル教科書の活用法も研究する。
・ 市町村に、どのような違いがあるのか情報交換をする。
・ 紙のリーフレットではなく、動画の作成を検討する。
5 連絡事項
6 閉会の挨拶
7 閉 会
配布資料
令和2年度第2回義務教育問題研究協議会で配布した資料
令和2年度第2回愛知県義務教育問題研究協議会次第 [PDFファイル/87KB]
【資料1】愛知県義務教育問題研究協議会開催要綱 [PDFファイル/108KB]
【資料2】愛知県義務教育問題研究協議会の傍聴に関する要領 [PDFファイル/139KB]
【資料3】令和2年度愛知県義務教育問題研究協議会委員等名簿 [PDFファイル/151KB]
【資料4】愛知県義務教育問題研究協議会の歩み [PDFファイル/135KB]
【資料5】令和2・3年度愛知県義務教育問題研究協議会協議題 [PDFファイル/642KB]
【資料6】令和2年度愛知県義務教育問題研究協議会の開催計画 [PDFファイル/107KB]
【資料7】令和2年度第1回愛知県義務教育問題研究協議会における協議の概要について [PDFファイル/388KB]