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令和7年度第1回愛知県義務教育問題研究協議会における協議の概要
令和7年度第1回義務教育問題研究協議会を開催しました。
本会は、本県の義務教育に関する諸問題について、研究協議を行う協議会です。今回の会議では、令和6、7年度の協議題「「自立した学習者」を育てる教育活動の在り方」について、多方面から御意見をいただきました。その内容を報告します。
研究協議会の概要
日時:令和7年5月27日(火曜日) 午前9時30分から午前11時30分まで
会場:愛知県庁西庁舎 教育委員会室
1 開会
2 愛知県教育委員会挨拶(教育部長)
3 委員等紹介
4 会長・副会長選出
5 会長・副会長挨拶
6 議事
【報告事項】
(1) 愛知県義務教育問題研究協議会の歩みについて
(2) 令和7年度愛知県義務教育問題研究協議会協議題について
【協議事項】
「自立した学習者」を育てる授業への転換を進めていくために、県教育委員会として、どのような取組が必要か。
(1) 教職員が感じている「授業の転換を進めることへのハードル」は何か。
<教員の意識>
・現場の教員が本当に自立した学習者を育てる必要性を感じているか。
・子供主体で教員が支援をするといった授業に転換したときに、子供の学力が保証できないと考えている教員は少なくない。
・子供主体の授業は時間がかかる。しかし、教科書の内容を全てきちんと教えないといけない、定期テスト前にはテスト範囲まで学習を進めないといけないという現状もある。
<教員の不安・負担>
・これまで行ってきた学習指導や生徒指導を変えることの抵抗感が大きい。特にベテランほど大きい。これまでのノウハウを捨てることになるという心配がある。
・授業に新しいことを取り入れるということに慣れておらず、リーフレットにある計画・選択・調整を自分の授業にどのように取り入れてよいかイメージが湧きづらい。
・子供たちが自分で学びを進めていくためにはICTの活用が必要だが、教員の意識やスキルに差がある。
・初任者教員に授業づくりについて指導できる30、40代が少ない。
・教員が日々の業務に追われているため、新しい学びを取り入れた単元を考えていくゆとりがない。
・学校にはやることがたくさんあり、大変であるため、何かを入れる余裕がない。
・教員がやるべきこと、やらなくてもよいことを明確化して、学校に示し、働き甲斐のある仕事にする必要がある。
<保護者の見方>
・家庭科の調理実習では、子供一人一人がタブレットを使って自分がつくりたいものを調べ、計画を立て、調理を進めていた。そのような授業を保護者が見る機会をもてるとよい。
<その他>
・自立した学習者を育てるためには、自立した授業者を育てる必要がある。授業論で誰とでも意見交換ができる教員を増やしたい。
(2) 授業の転換を促すために、県教育委員会として、どのような取組が必要であるか。
<研修・視察・環境改善>
・研修や視察に行くことで、得たことをそのまま取り入れられなくても、参考にできる。
・対話型の研修を行う。校長同士や授業者同士でエピソードを聞きあう。
・先進校を訪れ学習環境を見てくることで、学ぶ環境がどうあると子供にとってよりよいのか、考えるきっかけになる。
・現職教育、学校研究で活用できるリーフレットが作成されるとよい。リーフレットでは、研究が進んでいる学校の指導案や学びの成果が提供されるとよい。
<授業づくり>
・単元を貫く大きな問いをもつ。問いをもてば子供たちは自分で進んでいける。
<発信の仕方>
・第2回義務教育問題研究協議会で、委員と先生方でシンポジウムを行い、これを動画で配信する。
(3) 専門部会の設置(案)について
(4) 令和7年度愛知県義務教育問題研究協議会の事業計画(案)について
7 連絡事項
8 閉会の挨拶
9 閉会
会場:愛知県庁西庁舎 教育委員会室
1 開会
2 愛知県教育委員会挨拶(教育部長)
3 委員等紹介
4 会長・副会長選出
5 会長・副会長挨拶
6 議事
【報告事項】
(1) 愛知県義務教育問題研究協議会の歩みについて
(2) 令和7年度愛知県義務教育問題研究協議会協議題について
【協議事項】
「自立した学習者」を育てる授業への転換を進めていくために、県教育委員会として、どのような取組が必要か。
(1) 教職員が感じている「授業の転換を進めることへのハードル」は何か。
<教員の意識>
・現場の教員が本当に自立した学習者を育てる必要性を感じているか。
・子供主体で教員が支援をするといった授業に転換したときに、子供の学力が保証できないと考えている教員は少なくない。
・子供主体の授業は時間がかかる。しかし、教科書の内容を全てきちんと教えないといけない、定期テスト前にはテスト範囲まで学習を進めないといけないという現状もある。
<教員の不安・負担>
・これまで行ってきた学習指導や生徒指導を変えることの抵抗感が大きい。特にベテランほど大きい。これまでのノウハウを捨てることになるという心配がある。
・授業に新しいことを取り入れるということに慣れておらず、リーフレットにある計画・選択・調整を自分の授業にどのように取り入れてよいかイメージが湧きづらい。
・子供たちが自分で学びを進めていくためにはICTの活用が必要だが、教員の意識やスキルに差がある。
・初任者教員に授業づくりについて指導できる30、40代が少ない。
・教員が日々の業務に追われているため、新しい学びを取り入れた単元を考えていくゆとりがない。
・学校にはやることがたくさんあり、大変であるため、何かを入れる余裕がない。
・教員がやるべきこと、やらなくてもよいことを明確化して、学校に示し、働き甲斐のある仕事にする必要がある。
<保護者の見方>
・家庭科の調理実習では、子供一人一人がタブレットを使って自分がつくりたいものを調べ、計画を立て、調理を進めていた。そのような授業を保護者が見る機会をもてるとよい。
<その他>
・自立した学習者を育てるためには、自立した授業者を育てる必要がある。授業論で誰とでも意見交換ができる教員を増やしたい。
(2) 授業の転換を促すために、県教育委員会として、どのような取組が必要であるか。
<研修・視察・環境改善>
・研修や視察に行くことで、得たことをそのまま取り入れられなくても、参考にできる。
・対話型の研修を行う。校長同士や授業者同士でエピソードを聞きあう。
・先進校を訪れ学習環境を見てくることで、学ぶ環境がどうあると子供にとってよりよいのか、考えるきっかけになる。
・現職教育、学校研究で活用できるリーフレットが作成されるとよい。リーフレットでは、研究が進んでいる学校の指導案や学びの成果が提供されるとよい。
<授業づくり>
・単元を貫く大きな問いをもつ。問いをもてば子供たちは自分で進んでいける。
<発信の仕方>
・第2回義務教育問題研究協議会で、委員と先生方でシンポジウムを行い、これを動画で配信する。
(3) 専門部会の設置(案)について
(4) 令和7年度愛知県義務教育問題研究協議会の事業計画(案)について
7 連絡事項
8 閉会の挨拶
9 閉会