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令和2年度第2回愛知県幼児教育研究協議会の概要
令和2年度第2回愛知県幼児教育研究協議会を開催しました。
本会は、本県の幼児教育に関する諸問題についての研究協議を行う協議会です。第2回の会議では、「幼児期の教育における一体的に育まれる資質・能力とは-子供の具体的な遊びや生活の姿から考える-」の報告書案についての御意見と御助言を頂きました。その内容を報告します。
研究協議会の概要
日時: 令和3年1月15日(金曜日)午後2時から午後4時
会場: 愛知県三の丸庁舎 8階 801会議室
1 開会
2 愛知県教育委員会挨拶
3 会長・副会長挨拶
4 議事
協議題「幼児期の教育における一体的に育まれる資質・能力とは-子供の具体的な遊びや生活の姿から考える-」の報告書(案)と次年度の協議題(取組)について、意見交換した。
○令和2年度報告書(案)について
・ステップ1のページ「保育者が着目したポイントとなる具体的な姿」としてB児の言葉にも網掛けがあるとよいのではないか。
・ステップ2のページ「学びに向かう力・人間性等」に「一緒に遊ぶ友達、一緒に感じて楽しんでくれる先生がいてうれしく感じている」の記載がある。先生方に一番大切にしてほしいと思うのは、この部分であり、ここを見て何かを感じてもらいたい。
・ステップ2のページ「知識及び技能の基礎」の「本物と同じようなゴムの長さにすると」の記載で、「関連性に気付いている」とあるが、何と何との関連性なのかが分かりづらい。この関連性とは本物のヨーヨーと今回作っている水風船なのか。同じく「友達や先生のアイデアに触れ、自分の面白さの感覚から選んでいる」とあるが、何を選んでいるのかが分かりづらい。
・子供同士の関わりや保育者との関わりが、相乗効果を生みだすことを感じてもらえるとよい。それぞれが事例を分析し、話し合うことで厚みのある保育につながる。
・ステップ3のページの吹き出し部分の「作成してみましょう」は、計画案の作り方が書かれているイメージを受ける。積み重ねたり、発展させたりするという表現の方が協議題に近くなるのではないか。
・子供たちは遊びながら「どうしてこれがこうなったのか」と体験を通して、原因や結果や理由を自分なりに納得し取り込んでいく。幼児期では「体験して納得する」という過程がとても重要なことである。
・小学校でも事例と同じような場面がある。教師が子供の思いを適切に汲み取り、言葉を返していくことが重要になる。
・小学校でも幼稚園でやっていることを踏まえ、どの時期に何をやっているのか分かることが大切である。このリーフレットを他の校種の方も参考にしてもらえるとよいと思う。
・幼児期の教育は、何をしているのかが分かりにくいが、この部分を幼稚園教育要領では「資質・能力の基礎」、学習指導要領では「資質・能力」として同じ文言で示されている。リーフレットを参考にして、自園の実践事例を近隣の小学校に発信してほしい。
○令和3年度の取組について
・保育者が経験させたいことと、子供が遊びの中で出会ったことを踏まえて、どのように経験を広げて、学びに結びつけていくのかを敏感に捉えられる力が大切だと感じた。
・今回、保育に何が大切かを考える機会となった。行事の見直しを余儀なくされる中、本来大切にしたいところに立ち返り、何ができるかを考えることが大切だと感じた。
・コロナ禍であっても、子供は主体的に動きたいという思いを表している。幼児期における教育の基本を忘れずに、保育の知恵や工夫を取り入れた実践を取り上げてみてはどうか。
5 連絡
6 閉会の挨拶
7 閉会
配布資料
令和2年度 第2回愛知県幼児教育研究協議会配布資料です。
問合せ
愛知県 教育委員会事務局 義務教育課
E-mail: gimukyoiku@pref.aichi.lg.jp