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普及活動紹介(東三河農林水産事務所農業改良普及課)

ページID:0146620 掲載日:2014年1月16日更新 印刷ページ表示

普及活動(重点課題別)

1 地域を担う青年農業者・女性農業者の確保育成

 管内では毎年50名程度が新たに就農しています。就農希望者及び就農5年以内の新規就農者に対して就農計画の作成支援を行い、円滑な就農ができるよう取り組んでいます。また、新規就農者に対し、農業に関する基礎知識の習得のための「新農業経営者セミナー」を開催し、早期経営安定化を支援しています。
 青年農業者については、4Hクラブに対する組織運営やプロジェクト活動支援、青年農業士が地域のリーダー的役割を担うための活動支援に取り組んでいます。また、女性農業者では、若手女性の早期経営参画を推進し、地域農業の女性リーダーとしての能力の向上に取り組んでいます。

 新農業経営者セミナーの様子
  新農業経営者セミナーの様子

 

2 地域の実情に即した水田営農による経営安定

 水田作農家の経営安定に向けて、主食用米では、新たな実需者ニーズをとらえたマーケットインによる特色ある品種の安定取引の拡大に取り組んでいます。
 稲発酵粗飼料(稲WCS)の収穫期間の拡大や飼料作物のWCSのような新しい取組を推進しています。また、飼料用米生産における安定多収栽培技術の確立に向けて取り組んでいます。
 小麦作では、新品種の高品質安定生産技術の確立に向けて取り組んでいます。

穂揃期に収穫する稲WCSの調査
 穂揃期に収穫する稲WCSの調査

 

3 トマト・ナス産地強化による収益力向上

 トマト生産者に対して、長期間安定的に品質の良い生産ができるよう、養液栽培や環境制御を駆使した技術の確立に取り組んでいます。また、生産者間の品質差の改善を図り、秀品率の向上によりさらなる市場評価を得るよう取り組んでいます。
 ナス生産者に対しては、儲かるナス経営の確立に向けて、生産性向上や収量増加を目指した技術確立を図っています。また、安心安全に対する取り組みの強化により、次代に引き継がれる持続性の高い生産を推進しています。

  ミニトマト着果状況の調査
   ミニトマト着果状況の調査

 

4 組織力強化によるイチゴ産地の活性化

 若手イチゴ生産者を中心に組織活動を推進し、個々の産地の問題解決を支援しています。また、環境制御技術の習得や組立により、イチゴの生産性向上、産地発展に向けた提案を積極的に行っていきます。
 さらに、後継者や新規就農者がスムーズに就農できるよう、就農支援体制の整備や技術支援、経営支援を行い、産地規模の維持を図っていきます。

イチゴ研究会の様子
 イチゴ研究会の様子 

 

5 新技術を活用した安心安全なつまもの野菜産地強化

 つまもの野菜生産者に対しては、全国一の産地として、農薬登録拡大試験や天敵を利用した総合的病害虫・雑草管理(IPM)による、安全安心な産地の維持強化に取り組んでいます。
 大葉生産者に対しては、収量増加に向けた環境制御技術などの活用方法を明らかにし、産地の収益力向上を図っています。
 食用ぎく生産者に対しては、周年安定生産に向けて、開花遅延対策の確立に取り組んでいます。

大葉の炭酸ガス施用試験
 大葉の炭酸ガス施用試験

 

6 露地野菜産地の生産技術力の強化

 キャベツやハクサイ、タマネギなどの露地野菜生産者に対しては、省力化技術の導入による規模拡大や長期安定生産、加工需要への対応、販売面での取り組みにより、さらなる有利販売や経営強化を目指しています。
 ブロッコリーをはじめとする洋菜類生産者に対しては、作型ごとの品種選定、生理障害や生育遅延対策に取り組み、経営安定や出荷量拡大を図っています。

緑肥利用による土壌改善効果の調査
 緑肥利用による土壌改善効果の調査

 

 

 

7 切り花ブランド産地の生産力強化

 デルフィニウム生産者に対しては、個別の栽培技術の改善により、収量増加や品質向上による産地のブランド力強化に取り組んでいます。
 バラ生産者に対しては、施設内の環境制御技術の効果的な活用や樹形管理方法の改善などを提案し、生産力強化、周年安定供給を目指しています。
 スプレーマム生産者に対しては、周年安定出荷体制の整備を目指して、出荷数量拡大と高精度な事前出荷情報の発信に向けて取り組んでいます。
 輪ギク生産者に対しては、多様な担い手による安定的な生産・販売に向けた生産者組織機能の充実を図っています。

バラの栽植密度改善に向けた展示ほ調査の様子
 バラの栽植密度改善に向けた展示ほ調査の様子

 

8 鉢物産地の活性化

 シクラメンを始めとする鉢物生産者に対しては、成品化率の向上による安定生産に向けた技術確立に取り組んでいます。また、先進的な取り組みを行う生産者を中心とした情報共有機能の強化、鉢物商談会における新たな販売促進活動の工夫促進、産地の魅力向上に取り組んでいます。

  シクラメンの成品化率向上に向けた病害虫の予察調査
   シクラメンの成品化率向上に向けた病害虫の予察調査

 

9 担い手の確保と技術の伝承により持続できる落葉果樹産地の育成

 カキ生産者の所得向上や産地の維持強化に向けて、担い手の確保や栽培技術の伝承を図り、研究会活動を通じて栽培技術の改善に取り組んでいます。
 ブドウ生産者に対しては、栽培面積が増加している「シャインマスカット」の栽培技術の共有化、「クイーンニーナ」の出荷規格の作成により、安定生産やブランド化を図っています。
 ナシ生産者に対しては、樹体ジョイント仕立て栽培の技術確立を図り、園地の若返りや省力化を図っています。
 イチジク産地の活性化を図るため、出荷量の増加や品質向上を目指して、安定生産技術の普及に取り組んでいます。

「シャインマスカット」講習会の様子
 「シャインマスカット」講習会の様子

 

10 農家が儲かり、育ち、生き生きするカンキツ産地

 ハウスミカン産地規模の拡大を目指して、炭酸ガスの効果的な施用技術の確立に取り組み、収量増加や収益性の向上を図っています。
 露地ミカンの優良品種などの特性を把握し、栽培技術を組み立てることで改植を推進しています。
 愛知県育成のカンキツ新品種「夕焼け姫」生産者に対しては、高品質な果実生産に向けた栽培技術指針を作成し、導入拡大を進めています。

県育成の新品種「夕焼け姫」
 県育成の新品種「夕焼け姫」

 

11 構築連携強化と経営改善による畜産の産地強化

 稲発酵粗飼料(稲WCS)の給餌方法の見直しや、飼料用米を利用した新たな自給飼料の生産・給与などを検討し、家畜や畜産物の機能性向上、家畜の発育性や肉質の改善などの効果を明らかにすることで、銘柄や販売戦略の強化を図っています。
 また、適正な堆肥化処理とともに、自給飼料の生産拡大を通じ、安定した堆肥流通先を確保し、環境に配慮した継続的な畜産経営の展開を進めています。

立毛乾燥稲WCS給与の様子
 立毛乾燥稲WCS給与の様子

 

12 音羽米等の特産品生産による豊川西部地域の農業振興

音羽米の栽培面積を維持しつつ、疎植栽培や窒素成分の高い有機質肥料の使用により、省力的で低コストな生産を進めています。また、堆肥等を積極的に利用した地力向上にも取り組み、環境にやさしい米づくりを実践し、音羽米の生産安定を図っています。
 鳥獣害に負けない地域づくりに向けて、有害鳥獣駆除組合の新たな対策実施による被害軽減を図るとともに、ニンニクや花木などの生産振興に向けて、組織化や新たな生産者の発掘に取り組んでいます。

営農推進会議の様子
 営農推進会議の様子