本文
平成26年8月
県育成品種「スプレー愛知夏1号」出荷始まる
県が全国農業協同組合連合会と共同開発し、昨年8月に品種登録出願した黄色の夏秋系スプレーギク「スプレー愛知夏1号」(流通名「あいむリゾート」)の出荷が、JAひまわり(豊川市)で7月上旬から始まりました。JAひまわりスプレーマム部会では、昨年試作した部会員を中心に15名が7~9月出荷作型で計35aほど栽培しています。7月4日に大阪鶴見花き市場で開催された「なにわ花まつり」にも出品され、愛知県オリジナル品種として紹介されたところ、「茎は細いが硬く、花数が多いのでボリューム感があり、使いやすそう」と、来場者からまずまずの評価を頂きました。同品種は耐暑性に優れ、高温期にも良好な花色や花型が保たれます。今夏の出荷でこれらの特徴がエンドユーザーにも理解され、市場評価に繋がれば、さらなる普及拡大が期待されます。
左:ほ場で収穫を待つ「スプレー愛知夏1号」
右:「スプレー愛知夏1号」の花
平成26年度新農業経営者セミナーがスタート
農業改良普及課では、就農3年目程度までの新規就農者に対して、農業の基礎知識の習得と営農目標の明確化を目標に、「新農業経営者セミナー」を開催しています。
7月18日(金)の開講式には、17名が参加しました。当日は、農政課及び当課職員による農地制度や農業制度資金に関する講義を行いました。 その後、受講者の経営が直面する課題や将来目標等についての意見交換会が行われ、青年農業士、4Hクラブ員の先輩農業者から農業経営に関する助言をいただきました。
7月25日(金)の経営管理研修では、安形税務会計事務所の安形京子税理士を講師に「複式簿記の活用による経営改善及び税務の基礎知識」について講義を行いました。 講義は、複式簿記の意義や税制のポイントなどをわかりやすい内容で説明され、受講者に対しては「簿記は難しくないのでこれを機会に貸借対照表の作成にも取り組んでほしい」とエールを送られました。
受講者には、現在、農業経営に全く携わっていない農業後継者も含まれていますが、「わかりやすかった」、「またやってほしい」など意見があり、農業経営に関心を深めた感じでした。
セミナーは全5回の開催を予定しており、今後、先進農業者視察や病害虫防除研修などを実施していきます。
左:新農業経営者セミナー開講式
右:複式簿記の活用についての講義