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2014年12月
「フレッシュミセス講座」を酪農家のログハウスで開催!
農業改良普及課は、東三河地域の若手女性農業者を対象に、農業経営や農家生活の基礎知識を学び、自家の経営への関わり方を考えようという目的で、「フレッシュミセス講座」を年3回開催しています。11月11日(火)に、その2回目として、豊橋市の酪農家で愛知県農村生活アドバイザー協会会長の野口千恵子氏を講師に迎え、牧場内に建つログハウスにて組織活動や農業体験会について話をしていただきました。
農業改良普及課からは、家族経営協定についての紹介を行い、家族間で経営の役割分担を話し合うことで、目標を共有することができるメリットなどを説明しました。講義後の意見交換会の中で、参加者からは「アイディアは声に出し、何事も楽しんで取り組んでいる野口さんみたいになりたい」、「協定を結ぶと家事の役割分担もできるから、気持ちが楽になるね。」といった声が聞かれました。また、酪農家が休みを取る際に酪農家に代わり仕事をする「酪農ヘルパー」の制度に興味を持った受講者も多く、「ヘルパーさんってパート?」、「不定期に頼んでも大丈夫?」と積極的な質問がされました。
平成27年2月には、「フレッシュミセス講座」3回目を開催し、若手女性農業者の経営参画の意識向上を支援していきます。
※農村生活アドバイザー:魅力ある農業や住みやすい農村社会を実現していくためには、女性農業者が積極的に社会参画することが重要です。このため、優れた能力と豊かな人間性を持った女性農業者を先導役として愛知県知事が認定しています。
野口氏の話を聞く受講生
昨年度を上回る単収で稲WCS収穫終了
豊橋稲WCS組合(水稲農家5戸、酪農家9戸)による稲WCSの収穫が11月16日に終了しました。今年度の作付面積は45.6haで、収穫ロール数は4,524個(約300kg/個)となり、10a当りの単収は9.9個となりました。昨年度は、38.3haの作付面積にて、3,548個の収穫量があり、単収は9.3個でした。昨年と比較すると単収はわずかに増加しており、これは肥培管理の改善によるものと思われます。
今年度は組合員の他に7戸の酪農家等が稲WCSを供試しています。7戸の供試農家は今冬から来春にかけて利用した上で、来年産の稲WCSを本格利用するかどうかを判断していきます。
左:収穫作業風景
右:畜産農家に運搬されたロール
初結実から100年目を迎える次郎柿の優良系統発掘!?
豊橋産次郎柿生誕100周年記念事業の一環として、次郎柿の優良系統の発掘および選抜を目的にした優良系統次郎柿品評会が開催されました。JA豊橋柿部会で行う品評会としては、13年ぶりの開催となりました。
出品点数は140点(うち参考出品3点)でした。なお、次郎柿の優良系統の発掘を目的としているため、優良系統と思われる1樹から採取した果実を出品し、その優良系統を追跡調査できるよう樹には目印をつける約束になっています。
審査は審査基準に従い、審査員8人による合議制で最優良系統賞2点、優良系統賞8点の合計10点が選ばれました。平均糖度は18.0度で、最高21.8度と非常に高いものが多くありました。また、外観については、次郎柿で問題となる果頂部の裂果になりにくそうな収まりのよい果実を重視した審査となりました。
農業改良普及課では、柿部会と協力しながら、今回の審査で選ばれた優良系統の追跡調査について支援を行っていきます。
左:審査風景
右:最優秀系統賞2点(上:西川氏、下:菅沼氏)