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平成27年1月
平成26年度東三河水田作技術研究会を開催
農業改良普及課は、新技術や新品種の普及を目的に東三河水田作技術研究会を開催しています。今年度は12月19日(金曜日)に東三河農業研究所研修館で開催し、管内(豊橋市、豊川市、蒲郡市)の水田作農家を始め、関係機関、団体の関係者48名が参加しました。本研究会の開催は今年で12年目となり、恒例となった食味会や農業改良普及課が実施した展示ほの試験結果、農業総合試験場の研究成果等を発表しました。
発表では、農業改良普及課より、愛知県の水稲新品種を決定する奨励品種決定現地調査を行った「愛知糯115号」と「中部糯136号」の成績や、「ゆめまつり」による飼料用米生産を想定した多肥栽培試験、ケイ酸カリ施用試験結果について報告しました。さらに、生産現場からの相談事例についても紹介しました。
また、食味会では、管内産の「ゆめまつり」、「あいちのかおりSBL」、「あきたこまち」に加え、田原農業改良普及課が奨励品種決定現地調査を行った「愛知123号」と対照品種の「コシヒカリ」の5品種を用いました。食味の結果は、「あいちのかおりSBL」が最も評価が高く、以下「ゆめまつり」、「愛知123号」、「コシヒカリ」、「あきたこまち」の順でした。「愛知123号」の感想は軟らかい、甘みがある、粘りがあるというものでした。
展示ほの成績をスライドで発表
JAひまわり自然薯部会がグリーンセンターなどで販促活動
豊川市では音羽地区を中心にJAひまわり自然薯部会員が県育成品種「夢とろろ」を生産しています。自然薯は昔から冬場の特産品として食べられ、歳暮などの贈答需要を中心に販売されていますが、近年では需要が頭打ちとなっており、販路拡大が急がれています。
部会では3年前から一部の農協店舗で販促を実施してきましたが、一層の販売拡大に向けて11月下旬から市内10か所の農協店舗(Aコープ7か所、グリーンセンター3か所)で販促活動を実施してきました。
部会員は店舗ごとに4~5名で参加し、「とろろ汁」、「出汁しょうゆつけの生ジネンジョ」を試食に出しながら販促を実施しました。これまでの経験から、試食がない売り場では客の反応はいま一つでしたが、試食を交えた販促により売れゆきはいずれの店舗でも好調でした。贈答用1kg箱及び1.3kg箱、家庭用300gパック及び500gパックの4種類を並べて販売した結果、特にパックの売れ行きが好調で、家庭で楽しむ意向が強いことが分かりました。
部会では年明け以降に全体数量の6割を販売していく計画を立てており、今回の販促活動による農協店舗での継続的な販売拡大への期待が大きい。
農業改良普及課では今後も部会活動を継続支援していきます。
左:Aコープにて販促する部会員
右:パック詰めされた自然薯「夢とろろ」