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平成27年9月
あいちのぶどうコンテストで豊橋産「巨峰」が農林水産大臣賞受賞
8月19日(水)に名古屋市で開催された、「平成27年度あいちのぶどうコンテスト」(出品点数98点)にて、豊橋市のブドウ生産者夏目健氏の「巨峰」が最高賞である農林水産大臣賞を受賞しました。また、豊橋産ブドウは19点出品され、本賞含む特選12点中5点選出されるなど、好成績を上げていました。
今年は、7月上旬の日照不足や8月の高温乾燥を受け、着色不足となりやすい条件でした。生産者は、高温乾燥対策としての細やかなかん水や、着果過多対策としての摘房・摘粒で対策を行っていました。農業改良普及課からも、栽培講習会にて着色向上技術である環状はく皮を紹介しました。
農業改良普及課は、今後も「巨峰」などブドウの高品質な果実生産に向けて支援していきます。
農林水産大臣賞を受賞した「巨峰」
大葉モザイク病防除のためにシソサビダニ調査を開始!
大葉モザイク病は10年以上前から発生があり、原因不明の障害として問題になっていました。平成25年度に、シソサビダニが媒介するウイルスが原因であることが判明しました。その防除体系を確立するため、「平成27年度 農林水産業・食品科学技術研究推進事業」で、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構と愛知県等が委託先研究機関となり取り組むことになりました。
農業改良普及課は、農業総合試験場と連携し、豊橋温室園芸農業協同組合の営農相談課長と大葉部会員から病害発生状況を聞き取り、本部会員の温室(豊橋市岩田町)1棟に、8月10日からサビダニトラップ(グリースを塗ったスライドグラス)を設置し、シソサビダニの発生消長と侵入場所の調査を開始しました。トラップは天窓部直下に10枚、側窓部に20枚の計30枚設置し、2週間ごとに回収・交換を行うことで、発生消長と侵入場所を明らかにしていきます。これらの取組により、防除体系が確立されることが期待されています。
左:大葉のモザイク症状
中:サビダニトラップ
右:調査の様子