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令和2年9月
令和2年産小麦、令和元年産並みの多収!
令和2年産の管内の小麦が単収512kg/10aとなり、過去最高の収量であった令和元年度産の単収518kg/10aに並ぶ結果となりました。
品種別にみると、日本麺用の「きぬあかり」は、作付面積約89ha、単収が510kg/10aで、前年の単収513kg/10aと同等の多収となりました。外観品質は1等比率32.7%、タンパク質などの4項目から評価されるランクは全量Aで、前年に引き続き良質でした。
パン・中華めん用の「ゆめあかり」は、単収530kg/10aで、前年の単収611kg/10aには至りませんでした。外観品質は全量1等であり前年と同様に良い結果となりました。
農業改良普及課では、小麦の生育状況や病害の発生状況を把握し、追肥の適期施用や病害防除を徹底するように指導していきます。
写真:登熟期の「きぬあかり」
コロナ禍に負けず、つまもの農薬登録拡大試験に懸命に取り組む
管内の「つまもの」生産者組織は、農薬適用拡大加速化事業で実施される農薬登録に必要な試験に協力し、登録農薬が少ないつまものに使用できる薬剤を増やすため努力しています。令和2年8月、各品目の収穫期が重なる夏場を迎え、今年度計画されている試験の約7割に当たる5剤13試験が連日の猛暑の中、現地ほ場で行われました。
登録の拡大にあたっては、その品目において病害虫に対する効果が認められるか、薬害等の悪影響は見られないか、収穫物への残留は安全基準上問題が無いかなどを調べる必要があります。それらのデータは生産現場で検証することが望ましいため、生産者の協力のもと現地のほ場にて試験を実施しています。試験後の作物はその品目に登録されていない農薬を使用したこととなり出荷することができないため、この試験は生産者の理解により成り立っています。
現地での薬剤散布作業、試験区の調査、収穫物のサンプル採取や片付けは、農業改良普及課を始めとした関係機関と生産者が連携、協力して行いました。新型コロナウィルス発生の影響が続き、つまものの販売環境は依然として厳しい状況ですが、下を向かずに関係者一丸となって試験に取り組んでいます。
写真:試験ほ場のシソ(花穂)を採取する生産者たち(豊橋温室園芸農協 花穂・穂じそ部会)
農村生活アドバイザーが蒲郡市長と農政懇談会を開催
8月20日(木)蒲郡市役所で、蒲郡ブロックの農村生活アドバイザー13名が、昨年11月に就任した鈴木市長と意見交換しました。地域農業活性化のため、農産物のブランド化、後継者の確保、婚活等の会員が考える課題について、活発に話し合いました。
市長から「AIで産業構造が変化しても農業はなくならない重要な産業。若者に農業の魅力を理解させたい。」等の発言をいただきました。
農業改良普及課では、農村生活アドバイザーと市、農協等の幹部との農政懇談会の開催を継続し、女性農業者の声を行政や地域へ活かす活動を支援していきます。
写真:蒲郡市長を囲んで記念撮影