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令和2年10月
洋ラン生産者が小学校で花の先生に!
豊橋市、豊川市の洋ラン生産者の組織「はなわくJAPAN」が豊橋市内の小学校で4年生児童を対象にコチョウランの栽培を通じた花育活動を実施しました。
児童が1人1鉢ずつミディ(小輪系品種)のコチョウランを教室内で栽培し、花を咲かせてから家庭に持ち帰るものです。
この取組は子ども達の花に対する関心を喚起することを目的とし、前年度から豊橋市に働きかけて実現しました。
洋ラン生産者は9月から11月の間、計3回教室を訪問し、小学生に日本一の洋ラン産地である豊橋市の紹介とコチョウランの管理方法や飾り方について授業を行いました。
子供達は育っていくコチョウランの鉢植えに興味津々で、生産者は取組の成功に手ごたえを感じています。
写真:教室に飾られたミディコチョウラン
かがり弁ギク切り花の生産が本格的に
蒲郡市の輪ギク生産者1戸が県が育成した輪ギクの新品種「かがり弁ギク」の生産に本格的に取り組んでいます。今年度は11月上旬から出荷を始め、来春まで2万本以上を出荷する予定です。
先端に複数の突起がある珍しい形の花びらを持つ「かがり弁ギク」にはこれまでのキクにはない華やかな美しさがあり、ブライダルのアレンジメントなど新たな需要が期待されています。
生産者は「かがり弁ギク」の花の素晴らしさにほれ込み、各地の市場を自ら訪問し、商品の宣伝を行って販路を確保することに成功しました。
「かがり弁ギク」は消費者の人気は高いものの、栽培や出荷作業が難しく、県下でこれだけ出荷されるのは蒲郡市だけです。
写真:かがり弁ギクの切り花
夜間冷房でハウスミカンの品質が向上
ハウスミカンはここ数年、夏季の高温により着色不良や浮皮の多発等品質低下が見られるようになりました。そこで今年度、6月中旬から7月中旬にヒートポンプによる夜間冷房の効果を実証試験しました。
その結果、着色が向上し浮皮発生率も低下する等品質向上効果が認められ、実証農家は効果を実感しており、次年度も取り組む意向を示しています。
試験結果を令和2年10月14日に開催された蒲郡柑橘組合ハウス全体会で生産者に周知しました。
写真:ハウスミカン着色調査の様子