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職員インタビュー
第1回職員採用試験採用者
機械 企業庁 水道事業課
小栁 良騎(2019年度採用)
- 〔経歴〕
- 2019~2021 企業庁 東三河水道事務所 豊橋浄水場
- 2022 企業庁 東三河水道事務所 配水課
- 2023~ 企業庁 水道事業課
愛知県職員を志望した理由は?
両親がともに愛知県職員ということもあり、公務員という職業が身近であったこともありますが、一番は、公務員がより多くの人の役に立てる職業だと思ったからです。
例えば、今の業務である水道で考えると、「水はミネラルウォーターしか飲まない」という人であっても、お風呂やトイレでは水道水を使うでしょうから、水道は人々の生活に不可欠なものであり、ほとんどの県民生活へ影響を及ぼすものとなります。
こういった公共性に魅力を感じ、生まれ育った愛知県という職業を志望しました。
現在どんな仕事を担当していますか?
愛知県営水道のすべての浄水場を維持・管理するのが、私が今いるグループの仕事です。
浄水場が安定して水道水を作り続けられるように、水道水の原材料ともいえるダムや河川の水の状況を把握したり、浄水場で問題が発生したら、必要に応じて浄水場間の水の融通を調整したりすることもあります。
私自身が担当している仕事としては、非常用の自家発電設備が適切に稼働するように、消耗した部品を交換する工事を監督したり、浄水場において必要な資格を浄水場で働く人に取得してもらうため、研修を計画し、開催したりしています。
県職員になって「やりがい」を感じた時は?
採用1年目の年、河川の水を浄水場へ引き入れるためのポンプがすべて動かなくなってしまい、浄水場が一時的に水道水を作れなくなってしまったことがありました。
それですぐに断水とはなりませんが、貯留している水道水にも限りがあるので、速やかに復旧しなければいけない状況です。現場に居合わせた私は、場長へ報告するとともに、先輩職員と原因を探るため現場を駆け回りました。
担当する業務に関連して、直近にそのポンプの資料を読んでいた私は、場長が駆けつける前に大まかな原因場所の絞り込みをすることができ、最終的には場長が直接の原因を特定し、水道水の供給に影響なく復旧できました。
大変な状況ではあったものの、緊急時にも自分なりに冷静に立ち回ることができ、一定の成果をあげられたことに達成感を感じました。
仕事で苦労したことは?
浄水場は24時間365日稼働し続ける施設ですが、ポンプ設備や自家発電設備などをメンテナンスする際、どうしても浄水場の稼働を停止する必要がある場合があります。
浄水場には、きれいにし終わった水道水を貯めておくタンクがあるので、満タンにしておけば、ある程度の時間は稼働停止することができるのですが、限られた時間の中で確実にメンテナンスを終えるため、綿密に計画を立ててシミュレートし、万一がないようにします。
メンテナンス設備だけでなく、浄水場全体を細かいところまでしっかりと把握しなければならないため、大変ではあるのですが、予定どおりメンテナンスを完了できれば安堵とともに達成感も感じられます。
My Best Work(今までで一番心に残っている仕事)について教えてください。
水道事務所では、小学4年生を対象に出張講座を行っています。小学校に赴いて、水資源の大切さや水道の仕事について授業したり、実験を通じて河川の水がきれいになるまでを体感してもらったりします。
私は、実験の担当者として出張講座に参加しました。大雨などで濁った河川の水を再現したものに、凝集剤という水の汚れを固める薬品を注いでかき混ぜるといった作業を小学生に体験してもらうのですが、目に見えて水がきれいになる様子を見て、小学生から感嘆の声が上がります。その声が、自分の仕事が小学生に水道への興味を持ってもらうという成果を上げたことの証明に思えて、強く印象に残っています。
1日のスケジュール概要を教えてください。
8時 出勤、メールチェック
9時 工事提出書類のチェック
10時 会議資料の作成
12時 昼休憩
13時 工事打合せ
14時 工事業者による現場確認に同行
17時 打合せ内容を整理
受験を考えている方へのメッセージ
愛知県職員という仕事は、派手な仕事ではないかも知れません。しかし、私が今携わっている水道が最たる例だと思いますが、「あって当たり前のものが、ちゃんと当たり前にある」ということが、どんなに大変で素晴らしいことかを実感できる、やりがいのある仕事だと思います。
また、水道の仕事は機械だけでなく、土木、電気、化学などと幅広い知識が必要となる分野となります。きっと、あなたにピッタリな仕事も見つかると思います。
掲載内容は、取材当時のものです。所属についても当時のものとなっています。