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草花(海上の森自然観察インフォメーション)

ページID:0161850 掲載日:2017年3月14日更新 印刷ページ表示

草花(海上の森自然観察インフォメーション)

草花
海上の森で観察される草花です。
(50音順)


草花リスト(50音順)
種名・写真 概要
ア行

アキチョウジ

アキチョウジ
撮影:林 隆男

シソ科

花期:8月から10月

青紫色をした唇形の花を咲かせる。

和名は、秋に丁子(ちょうじ)形の花を咲かせることから。

アキノタムラソウ

アキノタムラソウ
撮影:山本征弘

シソ科

花期:7月~11月ごろ

林の中や道ばたなどに見られる多年草。

青紫色のかわいい花を輪状に、何段かに咲かせる。

シソの仲間で、葉は四角の茎から左右対称に出る対生。

葉は3枚の小葉からなることが多い。

アケボノソウ

アケボノソウ
撮影:山本征弘

リンドウ科

花期:10月~11月。

山の湿地や沢に沿ったところに見られる2年草。

星の形をした花びらには緑紫色の小さい斑点と黄緑色のやや大きなまるい斑点が2個あり、このまるい斑点を明けの空の星に見たててアケボノソウと言う。

イチヤクソウ

イチヤクソウ
撮影:山本征弘

イチヤクソウ科

花期:6月~7月

 

低山の林に生育する常緑の多年草。

根元にやや厚みのある葉が集まってつき、葉脈が模様のように見える。

花期になると花茎を伸ばして5こ前後の白い花を付ける。

「一薬草」の名前は薬用になることからだという。

ウツボグサ

ウツボグサ
撮影:林 隆男

シソ科

花期:6月~7月

日当たりの良い草地に生える多年草。

茎上部にある密な花序上に長さ約2センチの紫色の花が咲く。

名前は、花の穂が矢を入れる「うつぼ」に似ているから。

ウメバチソウ

ウメバチソウ
撮影:山本征弘

ユキノシタ科

花期:10月下旬~11月中旬

日当たりのよい湿気のある山地に生える多年草。

1枚の葉と1個の梅の花に似た白い花をつける。

梅鉢の紋を連想させることから、この名が付いたという。

ウラジロ

ウラジロ

ウラジロ科

林の中に生える多年生のシダ植物。

正月の注連飾り(しめかざり)や餅の飾りとしてお馴染み。

ウラジロは、茎の先端から毎年夫婦のように2枚の葉を付ける。

数年分の葉が生きているので何代も、そしてそれぞれ裏が白いので、夫婦共白髪までという、縁起物である。

オオバウマノスズクサ

オオバウマノスズクサ

ウマノスズクサ科

山地に生えるつる性の木本。

サックスのように曲がった独特の花をつける。

花はタンザワウマノスズクサに比べてひとまわり小さく、黄緑色で、赤褐色~濃紫色の条紋が入る。花筒のくびれ具合は強い。

葉は丸っこいハート形のものや、両側裂片が円形の耳状になり中央裂片が細長くなるものもある。

海上の森では、タンザワウマノスズクサに比べるとあまり見られない。

オカトラノオ

オカトラノオ
撮影:山本征弘

サクラソウ科

花期:6~7月

日当たりの良い草地に生育する多年草。

長く伸びた白い花序をトラのシッポに例え、丘に生えることからこの名がついた。

オトコエシ

オトコエシ
撮影:山本征弘

オミナエシ科

花期:8~10月

日当たりの良い山地の道端などに生育する多年草。

白い花が咲く。

同じ仲間のオミナエシに比べて茎が太く、強い印象があるのでオトコエシと呼ばれる。

オミナエシ

オミナエシ

オミナエシ科

花期:8月~10月

日当たりのよい草地に生える多年草で、秋の七草の一つ。

名前のオミナは「女」、エシは「メシ(飯)」がなまったものとされ、仲間のオトコエシに比べてか弱く見えることから。

オミナエシの花は黄色だが、オトコエシの花は白色。

カ行

ガンクビソウ

ガンクビソウ
撮影:林隆男

キク科

花期:6月~10月

温暖帯域の山地の木陰に生育する多年草。

黄色の花を咲かせる。

高さは30~150cmになり茎や葉には軟毛が多い。

花が横向きに付く様子が、キセルの雁首に似ていることからその名が付いた。

キランソウ

キランソウ

シソ科

花期:3月~5月

低山から平地の草地や道端に生える多年草。

茎は直立せず、四方に広がって地面を這う。

濃い紫色の花を咲かせる。

別名「ジゴクノカマノフタ」。

クサノオウ

クサノオウ
撮影:林 隆男

ケシ科

花期:5月~7月

平地の道端や石垣の間などに普通に見られるニ年草。

散形状に大きな黄色い花をつける。

有毒植物の一つで、薬用にもされる。

サ行

ササユリ

ササユリ
撮影:山本征弘

ユリ科

花期:6月上旬~中旬

草地や明るい林に生育する多年草。

香りの強い美しい花を咲かせる。

葉は厚く、名前の由来になっているように、ササの葉によく似ている。

サワギキョウ

サワギキョウ
撮影:山本征弘

キキョウ科

花期:8月下旬~10月上旬。

山間の湿地に生える多年草。

花の紫色は気品があり、その形も美しいが、毒草なので要注意。

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ
撮影:山本征弘

ユリ科

花期:3月下旬~4月上旬

落葉広葉樹林の道ばたや湿地の周辺などのやや湿潤な場所に多い多年草。

20cm程度の花茎を出して紫紅色の花を咲かせる。

海上の森では、あちこちでこの花の群落が見られる。

シライトソウ

シライトソウ
撮影:山本征弘

ユリ科

花期:5月~6月

木陰に生える多年草。

花は穂状花序がつき、たくさんの白い花が下から上へと咲いてゆく。

白糸草(しらいとそう)の名は花の姿による。

花には、ほのかな香りがある。

スズカカンアオイ

スズカカンアオイ
撮影:山本征弘

ウマノスズクサ科

秋から冬にかけて暗紫色で鐘形の花をつける。

日本には50~60種類ものカンアオイ類があるといわれている。

海上の森では、ほとんどがスズカカンアオイである。

ギフチョウの食草として有名。

スルガテンナンショウ

スルガテンナンショウ
撮影:山本征弘

サトイモ科

花期:3月下旬~4月

東海地方の山地に生える多年草。

仲間のマムシグサと同様、茎の模様はマムシを連想させる。

サトイモ科特有の仏炎苞のある花を咲かせる。

「天南星」は中国でのこの仲間の呼び名だという。

センブリ

センブリ
撮影:山本征弘

リンドウ科

花期:8月下旬~11月

日当たりのよい山野に生える二年草。

古くから胃腸の薬としてなじみの深い薬用植物で、せんじて服用する。

苦味が強く、千回振り出してもまだ苦いことからセンブリの名前がつけられた。

タ行

タチツボスミレ

タチツボスミレ
撮影:山本征弘

スミレ科

花期:3月下旬~4月

ほぼ全国の山地に分布する多年草で、日本を代表するスミレ。

海上の森では、よく似ていて花が甘く香るニオイタチツボスミレも数多く見られる。

タツナミソウ

タツナミソウ
撮影:山本征弘

シソ科

花期:5月~6月

林の縁や草地に生える多年草。

青紫の花を穂状に咲かせる。

同じ方向に並んだ花が、打ち寄せる波頭のように見えることから「立浪草」と名付けられた。

タンザワウマノスズクサ

タンザワウマノスズクサ

ウマノスズクサ科

山地に生えるつる性の木本。

サックスのように曲がった独特の花をつける。

花はオオバウマノスズクサに比べてひとまわり大きく、淡黄緑色で、濃紫色の条紋が密にある。花筒のくびれ具合が弱い。

葉は丸っこいハート形のものや、両側裂片が円形の耳状になり中央裂片が細長くなるものもある。葉裏の脈には開出する毛が多い。

海上の森では、オオバウマノスズクサに比べると多くみられる。

チゴユリ

チゴユリ

ユリ科

花期:4月~5月

明るい林内に生える多年草。

高さ20cmほどの茎を出し、茎の先端に1つの白い花を付ける。

和名は「稚児百合」で、小さくてかわいいことによる。

ツチアケビ

ツチアケビ
撮影:林 隆男

ラン科

落葉樹林下やササやぶなどに生える腐生植物。

無葉ランのひとつで、葉は鱗片状に退化している。

黄褐色の枯れたような花をつける。

名前は土から出てアケビのような実をつけることによる。

ツボスミレ

ツボスミレ
撮影:山本征弘

スミレ科

花期:3月~5月

山野の湿ったところに生える多年草。

小さ目の白色で中心部に紫褐色の文様がある。

別名をニョイスミレといい、僧の持つ「如意」という仏具に似ているという。

ツリガネニンジン

ツリガネニンジン
撮影:山本征弘

キキョウ科

花期:8月~11月

山野の草地などに生育する多年草。

名の通りつり鐘型の可憐な紫の花をつける。

春の若葉は「トトキ」などと呼ばれ、各地で山菜として利用されている。

ツルニンジン

ツルニンジン
撮影:山本征弘

キキョウ科

花期:8月下旬~10月

山地の林の縁で見られるつる性の植物で、根が朝鮮人参のように太いことからニンジンの名がある。

鐘形で大きめの花が下向きに咲き、白緑色で内側に紫褐色の斑点がある。

トウカイコモウセンゴケ

トウカイコモウセンゴケ
撮影:山本征弘

モウセンゴケ科

花期:6月~8月中旬

日当たりのよい湿地に生える多年性の食虫植物。

花茎の先に、ピンクの花を付ける。

モウセンゴケとコモウセンゴケの中間的な特徴を持っており、この型をトウカイコモウセンゴケと呼んでいる。

ドクダミ

ドクダミ

ドクダミ科

花期:6月~7月

林縁や藪でみられる多年草。

いろいろな薬効があり、毒や痛みをとるので「毒痛み」が名の語源といわれる。

4枚の白い花びら状のものは花びらではなく、本当の花は雄しべと雌しべのみ。

ナ行

ニオイタチツボスミレ

ニオイタチツボスミレ
撮影:林 隆男

スミレ科

花期:3月~4月

日本各地の日当たりのよい山野に生える多年草。

芳香のある花が下向きに咲く。花は紅色が強く花弁の基部は白い。

一株一株が孤立している点が群生するタチツボスミレと異なる。

ニガナ

ニガナ
撮影:山本征弘

キク科

花期:4月~8月

山野で普通にみられる多年草。

根生葉から花茎をもたげ、黄色く目立つ花を咲かせる。

葉や茎を切ると白い乳液が出て苦い。

和名の「苦菜」は、食べると苦いことによる。

ネコノメソウ

ネコノメソウ
撮影:林 隆男

ユキノシタ科

花期:4月~5月

山地の湿ったところに生える多年草。

黄緑色の苞(ほう)をつけて、あたかも花のように広がる。

和名は花後、果実が2つに裂け、それが瞳孔を閉じかけた猫の目に似ることに由来する。

ネジバナ

ネジバナ
撮影:林 隆男

ラン科

花期:6月~8月

芝地や土手の草地に生える多年草。

日の当たる草地ならどこにでも生える。

葉の間から10~40センチの茎を出し、その上部に小さい花を密にらせん状につける。

名前はねじれた花序に由来する。花序のねじれ方は一定しているわけではなく、よく見ると左巻きと右巻きの両方あり、中には途中で巻き方が変わるものもある。

ノコンギク

ノコンギク
撮影:山本征弘

キク科

花期:9月下旬~11月

山野に生育する多年草であり、秋の野山を飾る最も普通な野菊である。

よく似たヨメナとの区別点は、花が終わった後、種子にはっきりした冠毛(4~6ミリ)があればノコンギク、はっきりしなければ(0.5ミリ)ヨメナ。

ハ行

ハルリンドウ

ハルリンドウ
撮影:山本征弘

リンドウ科

花期:3月下旬~5月

日当たりのよい、やや湿ったところに生える二年草。

長さ2~3cmの漏斗状の花を上向きに開く。太陽の光が当たらないと開かず、曇るとすぐにつぼんでしまう。

ヘクソカズラ

ヘクソカズラ
撮影:山本征弘

アカネ科

花期:6月下旬~9月

林のふちややぶなどに生える多年生のつる草。

葉などを切ると悪臭があり、「屁糞葛」などとひどい呼び方をされているが、白とピンクのなかなかかわいらしい花を咲かせる。

マ行

マキノスミレ

マキノスミレ
撮影:山本征弘

スミレ科

花期:3月下旬~4月

シハイスミレの変種で東日本に分布する。

山道沿いなどのやや乾いたところで見られる。

見られる花の美しさはスミレではトップクラス。

学名のViola violacea var. makinoi で、「スミレ色のスミレ」という意味。

ミズタマソウ

ミズタマソウ
撮影:林隆男

アカバナ科

花期:8月~9月

山野の林下や木陰に生え、小さな白い花をつける。

茎は直立し20~50cmになり毛が生え、葉は長さ5~13cm、長い葉柄で茎に対生する。

花弁は2個で白または淡紅色。

果実は卵形で白い毛が密生しているのでこれを水玉に見立てている。

ミズヒキ

ミズヒキ
撮影:山本征弘

タデ科

花期:9月~11月

林のふちなどに多い多年草。

細い花穂に細かい花をつける。この花は、上から見ると赤く、下からは白く見えることから、紅白の「水引」にたとえた名だという。

ミミカキグサ

ミミカキグサ
撮影:山本征弘

タヌキモ科

花期:7月下旬~9月下旬

湿地に生える多年草の食虫植物。

黄色の花を付ける。花のあとの果実が耳かきに似ていることから名前が付いている。

ヤ行

ヤブカンゾウ

ヤブカンゾウ
撮影:山本征弘

ユリ科

花期:7月~8月

野原や川の堤などに生える多年草。

濃いオレンジ色の花を咲かせる。

仲間のノカンゾウは一重で、ヤブカンゾウは八重咲き。

新芽はゆでて食べるとやや甘く、古い時代に中国から渡来したといわれる。

ヤブラン

ヤブラン
撮影:林 隆男

ユリ科

花期:8月~10月

林の下に生える多年草。

根元から長さ40~50センチの花茎を伸ばし、花茎の中間から上に花を多数つける。

花びらは6枚で、藤色。黄色い花粉のついた雄しべが目立つ。

ヤブレガサ

ヤブレガサ
撮影:林隆男

キク科

花期:7月~10月

やや湿り気のある林床に見られる多年草。

やや紅味を帯びた白色の花が咲く。

若い葉が土から出たときに葉がすぼめた破れ傘のようになっているところからつけられた名前。

破れた形が見られるのは10日ほどで、その後は平らに葉をひらいてしまう。

ヤマジノホトトギス

ヤマジノホトトギス
撮影:林隆男

ユリ科

花期:8月下旬~9月下旬

山地の林内や林縁に生える多年草。

白色で紫色の斑点のある花をつける。

名は山道に生えるホトトギスの意味で、ホトトギスの名は花の模様が鳥のホトトギスの胸の斑紋に似ているからとされている。

ヤマハタザオ

ヤマハタザオ
撮影:山本征弘

アブラナ科

花期:5月~6月

野山の日当たりの良いところに生える。

白い小さな十字状花をつける。

長い花茎がまっすぐに立っていることが和名の由来。

ラ行

リンドウ

リンドウ
撮影:山本征弘

リンドウ科

花期:10月下旬~11月中旬

明るい草原に生育する多年生の草本で、日本の秋を代表する花のひとつ。

リンドウが咲く頃になると、山は紅葉の季節。