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平成15年度ダイオキシン類に係る環境調査及び発生源調査の結果について
1 環境調査の結果
愛知県、4政令市(名古屋市、豊橋市、岡崎市及び豊田市)及び県内の16市町(4政令市を除く。)が平成15年度に実施した大気環境、水環境、土壌環境のダイオキシン類調査結果の概要は次のとおりである。
(1)大気環境調査結果
(2)水環境調査結果
- 公共用水域の水質
調査を行った62地点は、すべて環境基準を達成。 - 底質
調査を行った43地点は、すべて環境基準を達成。 - 水生生物(魚類)
調査を行った4地点は、すべて国が平成11年度に実施した全国調査結果の範囲内(魚類は環境基準が定められていない)。 - 地下水
調査を行った25地点は、すべて環境基準を達成。
(3)土壌環境調査結果
調査を行った51地点は、すべて環境基準を達成。
調査項目 | 環境基準達成地点数/調査地点数 | 環境基準 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
13年度 | 14年度 | 15年度 | ||||
大気環境 | 62/62 | 56/56 | 57/57 | 年間平均値 0.6 pg-TEQ/m3以下 | ||
水環境 | 公共用水域 | 水質 | 61/62 | 61/61 | 62/62 | 年間平均値 1 pg-TEQ/L以下 |
底質 | (-/41) | 40/40 | 43/43 | 150 pg-TEQ/g以下 | ||
水生生物(魚類) | (-/4) | (-/4) | (-/4) | - | ||
地下水 | 22/22 | 22/22 | 25/25 | 年間平均値 1 pg-TEQ/L以下 | ||
土壌環境 | 65/65 | 67/67 | 51/51 | 1,000 pg-TEQ/g以下 |
2.水生生物(魚類)については、環境基準が設定されていない。
平成15年度ダイオキシン類環境調査結果について
2 発生源調査の結果(4政令市を除く。)
本県が平成15年度に実施したダイオキシン類の行政検査結果及び事業者がダイオキシン類対策特別措置法(以下「法」という。)に基づき平成15年4月1日から平成16年3月31日までに測定し、愛知県知事に報告されたダイオキシン類の測定結果並びに廃棄物最終処分場設置者が実施した測定結果の概要は、次のとおりである。
(1)行政検査結果
法に基づくダイオキシン類に係る排出基準の遵守状況を確認するとともに排出削減指導を行うため、排出ガス、排出水、ばいじん及び燃え殻の検査を実施した。
- 排出ガス
検査を行った10施設は、すべて排出基準に適合。 - 排出水
検査を行った10事業場は、すべて排出基準に適合。 - ばいじん及び燃え殻
検査を行った2施設は、すべて処理基準に適合。 - 放流水及び周縁地下水
検査を行った2施設は、すべて維持管理基準に適合。
検査項目 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
測定 施設数 | 基準 不適合 施設数 | 測定 施設数 | 基準 不適合 施設数 | 測定 施設数 | 基準 不適合 施設数 | |
排出ガス | 11 | 0 | 10 | 0 | 10 | 0 |
排出水 | 10 | 0 | 11 | 3 | 10 | 0 |
ばいじん 及び燃え殻 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 |
放流水及び 周縁地下水 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 |
平成15年度ダイオキシン類に係る行政検査結果
(2)事業者測定結果
事業者(注)は、法に基づき、毎年1回以上排出ガス、排出水、ばいじん及び燃え殻に含まれるダイオキシン類濃度の測定を行い、その結果を都道府県知事に報告することとされている。
- 排出ガス
報告があった459施設は、すべて排出基準に適合。 - 排出水
報告があった27事業場は、すべて排出基準に適合。 - ばいじん及び燃え殻
報告があった327施設は、すべて処理基準に適合。
なお、測定中で結果が報告されていない排出ガスの2施設及びばいじん・燃え殻の3施設(一部未報告の1施設を含む。)については、早急に報告するよう指導を行っていく。
検査項目 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
報告 施設数 | 基準 不適合施設数 | 未報告施設数 | 報告 施設数 | 基準 不適合施設数 | 未報告施設数 | 報告 施設数 | 基準 不適合施設数 | 未報告施設数 | |
排出ガス | 738 | 0 | 32 | 539 | 1 | 6 | 459 | 0 | 2 |
排出水 | 39 | 0 | 0 | 34 | 0 | 0 | 27 | 0 | 0 |
ばいじん 及び 燃え殻 | 601 | 0 | 43 | 401 | 0 | 11 | 327 | 0 | 3 |
平成15年度ダイオキシン類に係る事業者測定結果について
(3)廃棄物最終処分場設置者測定結果
ア 一般廃棄物最終処分場
- 排出水
測定を行った72施設については、すべて維持管理基準に適合。 - 周縁地下水
測定を行った77施設については、すべて維持管理基準に適合(1施設については当該最終処分場を原因とするものでないことを調査確認済)。
なお、放流水については2施設、周縁地下水については2施設が未実施であったが、早急に測定するよう指導を行っていく。
ダイオキシン類測定結果が未報告であった6施設については、排出ガス測定の実施及び報告を指導中である。
なお、未報告施設に係る測定状況は、2施設が未測定である。
イ 産業廃棄物管理型最終処分場
- 排出水
測定を行った42施設については、すべて維持管理基準に適合。 - 周縁地下水
測定を行った45施設については、すべて維持管理基準に適合。
なお、放流水については4施設、周縁地下水については6施設が未実施であったが、早急に測定するよう指導を行っていく。
検査項目 | 13年度 | 14年度 | 15年度 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
実施 施設数 | 基準 不適合施設数 | 未実施施設数 | 実施 施設数 | 基準 不適合施設数 | 未実施施設数 | 実施 施設数 | 基準 不適合施設数 | 未実施施設数 | |
一廃 (放流水) | 74 | 0 | 1 | 74 | 0 | 1 | 72 | 0 | 2 |
一廃 (周縁 地下水) | 78 | 0 | 1 | 77 | 0 | 1 | 77 | 0 | 2 |
産廃 (放流水) | 51 | 0 | 3 | 45 | 0 | 5 | 42 | 0 | 4 |
産廃 (周縁 地下水) | 50 | 0 | 6 | 48 | 0 | 6 | 45 | 0 | 6 |
平成15年度廃棄物最終処分場におけるダイオキシンに係る設置者測定結果について
3 今後の対応
ダイオキシン類の環境汚染の実態を的確に把握するため、引き続き環境調査を実施し、知見の集積に努めていく。
また、今後とも継続して工場・事業場及び廃棄物最終処分場への立入検査を実施し、環境中へのダイオキシン類の排出削減や排出基準、処理基準及び維持管理基準を遵守するよう指導するとともに、排出状況等についての調査を実施していく。
問合せ
愛知県環境部環境活動推進課
環境リスク対策グループ
電話:052-954-6212
E-mail:kankyokatsudo@pref.aichi.lg.jp
愛知県環境部資源循環推進課・廃棄物監視指導室
一般廃棄物グループ
電話:052-954-6234
産業廃棄物グループ
電話:052-954-6235
監視グループ
電話:052-954-6238
E-mail:junkan@pref.aichi.lg.jp