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環境教育 協働授業づくり研修 「子どもの目が輝く講座・授業のつくり方」研修を開催しました
環境教育 協働授業づくり研修 「子どもの目が輝く講座・授業のつくり方」研修
愛知県では、持続可能な社会を支える「行動する人づくり」を行うため、地域の団体・企業・社会教育施設等が学校と連携・協働して一緒に授業をつくり上げる「協働授業づくり」を推進しています。その一環として、環境活動に取り組む方々や教員等を対象に下記のとおり研修を開催しました。
1 日時
東三河会場 令和元年8月19日(月曜日)
午前10時から午後4時まで
2 場所
東三河会場 愛知県東三河総合庁舎2階 大会議室
3 対象者
教員・行政の方
4 参加者数
東三河会場 22名
5 内容
第1部 これからの教育に求められること
【名古屋会場】
講 師
名城大学教職センター 教授 井中 宏史 氏
内 容
思考力・判断力等の汎用的能力が重視されるようになってきたという教育の変化や、その汎用的能力を身につける手法のアクティブ・ラーニングとは何かを学びました。
また、外来種問題を学習できるボードゲームを行い、アクティブ・ラーニングを実際に体験しました。ゲームが単なる遊びにならないよう、ゲームをする受講者たちでルールを考える等工夫をし、ゲームでの学びを環境保護活動につなげるような授業をつくることが重要であると学びました。
井中氏による講義 | アクティブ・ラーニングを体験する参加者 |
【東三河会場】
講 師
東三河教育事務所 新城設楽支所長 山本 武志 氏
内 容
教育現場の状況をふまえながら、新学習指導要領の概要や、教員と環境活動を行う方が協働するにあたってのポイントを学びました。ESDやSDGsとは何かを動画等も用いて、分かりやすく教えていただきました。
また、グループ対抗で、紙を折り曲げたり切ったり工夫をし、なるべく高く積み上げるゲームや記憶に残る授業スタイルは何かのゲームを行い、楽しみながらアクティブ・ラーニングの重要性を実感しました。
山本氏による講義 | アクティブ・ラーニングを体験する参加者 |
第2部 事例講座1 「子ども・学校・外部講師 みんなが幸せになる授業づくり」
講 師
豊田市立根川小学校 教諭 宇野 恵 氏
内 容
学校と外部講師による授業づくりに大切なこととして、「授業の流れや、ねらいなどについての事前打ち合わせ」、「子どもを生かす・講師を生かす・教師を生かす」という2点が重要であることや、普段、宇野氏が実践している具体的な方法を学びました。
宇野氏による事例講座 |
事例講座2 「受講者のニーズに合わせたプログラム改良」
講 師
公益社団法人NACS消費生活研究所主任研究員、環境カウンセラー 浅野 智恵美 氏
内 容
事前打合せの重要性を教えていただき、受講者のこれまでの学びやその学校・自治体で取り組んでいること、クラスの雰囲気を把握するといった、打合せの際のポイントを具体例から学びました。また、子どもの興味をひくように工夫された環境学習教材の紹介もありました。
浅野氏による事例講座 |
第3部 演習 「協働授業づくり体験」
内 容
団体、企業、社会教育施設、教員、行政など様々な立場の参加者4~5名が1つのグループになり、「学びを行動につなぐサポートBOOK」に掲載されているワークシートを用いて、実際に授業プランを作成しました。
【名古屋会場】
講 師
名城大学教職センター 教授 井中 宏史 氏
授業プラン作成の様子 | |
発表の様子 | ワークシート |
【東三河会場】
講 師
東三河教育事務所新城設楽支所長 山本 武志 氏
授業プラン作成の様子 | |
発表の様子 | ワークシート |
6 参加者の声(抜粋)
【名古屋会場】
- アクティブ・ラーニングをふまえた地域との連携でさらに学びを深めるという考え方が参考になった。
- 実際の行動につなげること、現実社会につなげることの大切さを感じることができた。
- 協働授業づくり体験は初めてでしたが、今後活用してみたい。
- 現役の先生も含めて地域で考えていかなければと思った。
- 協働授業づくりで他の職業の方と一緒に授業が作れたことはとても貴重な体験になった。
【東三河会場】
- 協働を続けていくためには、事前学習、学校とのコミュニケーションが大事であると分かった。
- 自分の所属以外の話や授業の組み立てを知ることができて、とても有意義だった。
- 今日の講義を聞いて、綿密な準備や打ち合せがあってからこそ、双方の学びにつながるのかなと思った。
- まずは自分のできることから実践していきたいと思った。
- 実際に外部の方と一緒に授業をつくる体験をすることで、外部の方の専門性をどのように生かしていくかということを考える必要性に気づくことができた。