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RS(アールエス)ウイルス感染症が流行しています

ページID:0020161 掲載日:2008年11月21日更新 印刷ページ表示
平成20年11月20日(木曜日)発表

RSウイルス感染症が流行しています

1 概要

 愛知県では「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、県内の小児科を標榜する医療機関のうち182か所を定点として、RSウイルス感染症をはじめとする疾病について、発生動向調査を実施しています。

 この調査結果によりますと、平成20年第46週(11月10日(月)から11月16日(日)まで)における愛知県全体の一定点医療機関当たりのRSウイルス感染症の報告数が0.82と例年の同時期に比べて多くなっており、また、報告数も増加する傾向にあります
 今後も、報告数の多い状態がしばらく続くことが予想されますので、下記の4による予防に心がけ、感染と重症化を防ぎましょう

  注)一定点医療機関当たりの報告数:182医療機関からの一週間の総報告数÷182

2 RSウイルス感染症の定点あたりの発生状況

RSウイルス感染症発生状況

愛知県

全国

平成20年

平成19年

平成18年

平成17年

平成16年

平成20年

定点医療機関数

182

約3,000

第43週

0.28

0.13

0.02

0.12

0.02

0.59

第44週

0.33

0.05

0.04

0.13

0.04

0.68

第45週

0.50

0.21

0.03

0.21

0.06

第46週

0.82

0.26

0.05

0.34

0.14

 ※ 全国の定点医療機関数は、毎週若干の変動があります。
 ※ 全国の発生状況については第44週が、愛知県は第46週が最新のデータです。

3 RSウイルス感染症について

 乳幼児を中心に、冬季に流行するRSウイルス(respiratory syncytial virus)による急性呼吸器感染症です。

 一般的な経過では、2日~1週間(通常4~5日)の潜伏期の後、咳、鼻水、発熱などの症状が現れ、通常7~12日で軽快します。
 しかし、3歳以下の乳幼児では、気管支炎や肺炎などを発症することがあり、特に生後6月未満の乳児や低出生体重児、呼吸器・循環器に基礎疾患をもつ小児が感染すると呼吸困難など重篤な呼吸器疾患を引き起こし、入院が必要になることもあるため、注意が必要です。

 感染経路としては、咳による飛沫感染や、鼻汁や痰などから手指や物を介しての接触感染と考えられています。

4 予防について

 RSウイルス感染症にはワクチンがない現在、予防が大切です。
 感染予防対策としては、次のことが推奨されます。

(1) うがいや手洗いを励行する。

(2) マスクを着用する。

(3) 感染者との密接な接触を避ける。

 症状が見られる場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

参考

愛知県のRSウイルス感染症発生状況

RSウイルス感染症発生状況(愛知県)

全国のRSウイルス感染症発生状況

RSウイルス感染症発生状況(全国)

問合せ

愛知県 健康福祉部 健康担当局健康対策課
感染症グループ
担当:照井、増野
電話:052-954-6272
内線:3160、3161
E-mail: kenkotaisaku@pref.aichi.lg.jp