がん診療連携拠点病院等の診療提供体制及び診療実績等について

がん医療の内容

・我が国に多いがん（大腸がん、肺がん、胃がん、乳がん、前立腺がん及び肝・胆・膵のがん）及び各医療機関が専門とするがんについて、手術、放射線治療及び薬物療法を効果的に組み合わせた集学的治療を提供しています。

・各学会の診療ガイドラインに準じる標準的治療等、がん患者さんの状態に応じた適切な治療を提供しています。

・緩和ケアチームを設置し、がんと診断された時から、がん患者さんの苦痛を適切に緩和する体制を整備しています。

医療従事者等の配置

集学的治療及び緩和ケア等を提供するため、以下の専門的な知識及び技能を有する医療従事者等の配置が必須となっています。

（専従：8割以上従事、専任：5割以上従事）

医師

・手術療法に携わる常勤の医師

・放射線治療に携わる常勤かつ専従の医師

・放射線診断に携わる常勤かつ専任の医師

・薬物療法に携わる常勤かつ専従の医師

・身体症状の緩和に携わる常勤かつ専任の医師（緩和ケアチームに配置）

・精神症状の緩和に携わる常勤の医師（緩和ケアチームに配置）

・病理診断に携わる常勤かつ専従の医師

看護師

・放射線治療に携わる専従かつ常勤の看護師

・外来化学療法室に専従かつ常勤の看護師

・がん看護又は緩和ケアに関する専門資格を有する専従かつ常勤の看護師（緩和ケアチームに配置）

薬剤師

・薬物療法に携わる専任かつ常勤の薬剤師

・薬剤師（緩和ケアチームに配置）

診療放射線技師

・放射線治療に携わる専門的な知識及び技能を有する常勤の診療放射線技師

放射線治療技術者

・放射線治療における機器の精度管理、照射計画の検証、照射計画補助作業等に携わる専従かつ常勤の技術者

相談支援に携わる者

・相談支援に携わる者（緩和ケアチームに配置）

診療実績

下記1または2を概ね満たしています。

1　以下の項目をそれぞれ満たすこと。

・院内がん登録数　年間500件以上

・悪性腫瘍の手術件数　年間400件以上（愛知県指定病院では、「6割以上を確保すること（240件以上）」を要件としている。）

・がんに係る薬物療法のべ患者数　年間1,000人以上（愛知県指定病院では、「6割以上を確保すること（600人以上）」を要件としている。）

・放射線治療のべ患者数　年間200人以上（愛知県指定病院では、「6割以上を確保すること（120人以上）」を要件としている。）

・緩和ケアチームの新規介入患者数　年間50人以上（愛知県指定病院では、「6割以上を確保すること（30人以上）」を要件としている。）

2　当該2次医療圏に居住するがん患者のうち、2割程度について診療実績があること。（愛知県指定病院では指定要件ではない。）

設備

・放射線治療に関する機器、外来化学療法室、病理診断室を設置しています。

・がん患者さんやご家族が、治療や療養生活などに関して冊子や視聴覚教材などで確認できる環境を整備しています。

情報提供・

相談支援体制

がん相談に関する専門の研修を受けた相談員を配置するがん相談支援センターを設置し、院内、院外の患者さんや御家族への情報提供や相談支援を無料で行っています。

診療機能や診療実績、地域連携に関する実績や活動状況の他、がん患者の療養生活の質について把握・評価し、課題認識を院内の関係者で共有した上で、組織的な改善策を講じています。