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愛知県のがん登録(2019年12月) -2016年の統計情報ー
愛知県のがん登録 2019年12月 Cancer Incidence for 2016 in Aichi Prefecture
第1章 愛知県のがん登録事業の概要 The Registry And Registration Procedure In Aichi Prefecture
第2章 愛知県のがん罹患の状況 Results
(1)届出の状況
(2)罹患の状況
(3)死亡の状況
(4)年次推移
(5)人口動態統計(死亡)の概況-愛知県
(2)罹患の状況
(3)死亡の状況
(4)年次推移
(5)人口動態統計(死亡)の概況-愛知県
(1)届出の状況 Number of Reports
2018年には161医療機関からのご協力により66,899件の届出があり、1962年からの届出総数は1,118,805件となりました。届出にご協力いただいた医療機関の詳細は以下をご参照ください。
(2)罹患の状況(2016年) Cancer Incidence in 2016
2016年に愛知県において、男性延べ28,363件、女性延べ20,711件の、合計49,074件のがんが、新たに診断されました。男性で最も多いがんは前立腺がんであり、肺、胃、結腸、直腸と続きます。女性で最も多いがんは乳がんであり、結腸、肺、胃、子宮と続きます。
(3)死亡の状況(2016年) Cancer Death in 2016
2016年1月1日から12月31日の1年間に、愛知県在住者では、男性11,429人、女性7,658人、合計19,087人の方が、がんを原因として死亡されました。部位別では、男性で最も死亡数の多い部位は肺であり、胃、同率で結腸、膵臓と続きます。女性でも肺が最も多く、結腸、胃と続きます。
(4)5年相対生存率(2009-2011年罹患症例) 5-year Relative Survival Rate
愛知県がん登録に登録されている2009年1月1日から2011年12月31日に診断されたがん罹患集計対象(愛知県在住者)から、5年相対生存率を算出しました。
付表 Appendix Tables
(5)年次推移 Trends
愛知県のがん登録のDCN・DCI割合について
DCN(Death Certificate Notification)・DCI(Death Certificate Initiated)割合とは、がん登録精度の評価指標のひとつであり、生存中に届出によりがんであることが把握出来なかった症例の割合です。もしDCN・DCIの割合が高ければ、より多くの生存症例が把握もれ(報告もれ)になっていることを意味し、罹患数等は実際より低く見積もられることになります。愛知県では拠点病院の整備ならびに関係医療機関のご協力により、登録精度の向上がみられ、2016年罹患症例では、DCIが3.5%となりました。また、遡り調査(DCI症例について医療機関へ照会し、詳細な情報を得るための調査)の実施によりDCO(Death Certificate Only:死亡票のみの情報しかない症例)割合が2.5%と更に改善がみられ、より正確な罹患率の把握が出来る状況となっています。