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広島の「黒い雨」に遭われた方へ
広島の「黒い雨」に遭われた方への被爆者健康手帳の交付について
被爆者健康手帳は、これまで、広島・長崎において被爆当時に一定の区域内等で被爆したと認められた方に対し、各都道府県並びに広島市・長崎市から交付していましたが、2022年4月1日からは、広島の「黒い雨※」に遭った方に対しても、下記の要件を満たすと認められる場合に、被爆者健康手帳を交付することとなりました。
※ 広島原爆戦災誌には「被爆当日は、終日巨大な塔状の積乱雲が発達した。その黒雲は、爆発後二〇分ないし三〇分から、つぎつぎと北北西方へ移動していき、午前九時から午後四時ごろの間にわたって「驟雨(しゅうう)現象」を起した。驟雨(にわか雨)は市中心部では軽く、西部(己斐・高須方面)と北部(可部方面)では土砂降りの豪雨となった。」と記録されている。
1.認定要件
(1) 広島の「黒い雨」に遭ったこと
黒い雨に遭った場所・時間帯、降雨状況、生活状況などが、2021年7月14日の広島「黒い雨」被爆者健康手帳交付請求等訴訟判決の原告と同じような事情にあったことが確認できること。
※ 要件については、必要に応じて広島の「黒い雨」に遭った事実に関する書類(居住地や通勤通学先の分かるもの等)により個別に審査します。
(2) 下表の障害を伴う一定の疾病のいずれかにかかっていること
障害名 | 病気の例示 |
---|---|
造血機能障害を伴う疾病 | 再生不良性貧血、鉄欠乏性貧血など |
肝臓機能障害を伴う疾病 | 肝硬変など |
細胞増殖機能障害を伴う疾病 | 悪性新生物など |
内分泌腺機能障害を伴う疾病 | 糖尿病、甲状腺機能低下症など |
脳血管障害を伴う疾病 | くも膜下出血、脳出血、脳梗塞など |
循環器機能障害を伴う疾病 | 高血圧性心疾患、慢性虚血性心疾患など |
腎臓機能障害を伴う疾病 | 慢性腎炎、慢性腎不全など |
水晶体混濁による視機能障害を伴う疾病 | 白内障 ※白内障の手術歴がある場合(眼内レンズ挿入者)は、白内障にかかっているとみなします。 |
呼吸器機能障害を伴う疾病 | 肺気腫、慢性間質性肺炎、肺線維症など |
運動器機能障害を伴う疾病 | 変形性関節症、変形性脊椎症など |
潰瘍による消化器機能障害を伴う疾病 | 胃潰瘍、十二指腸潰瘍など |
2.申請について
被爆者健康手帳の申請を希望される方は、「3 問合せ先」へお電話ください。
なお、申請に対する審査には一定の時間を要します。
また、申請は運用開始日の2022年4月1日より前でも受け付けます。この場合、審査の結果、交付対象であることが認められれば、被爆者健康手帳は運用開始日から有効となります。
参考:(リーフレット)広島の「黒い雨」に遭われた方へ [PDFファイル/1.05MB]
3.問合せ先
愛知県保健医療局健康医務部 健康対策課 原爆・アレルギー対策グループ
電話番号:052-954-6268(ダイヤルイン)
受付時間:午前9時から正午まで、午後1時から午後5時まで(土日祝日、年末年始を除く。)