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麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

ページID:0238272 掲載日:2019年4月19日更新 印刷ページ表示

 

 平成31年4月18日、西尾市内の医療機関Aから愛知県西尾保健所に発生届が提出され、同日、愛知県衛生研究所で遺伝子検査を実施したところ、麻しん陽性であることが判明しました。

 愛知県西尾保健所が患者の疫学調査を実施したところ、感染のおそれがある期間(4月13日以降)に下記の施設を利用していたことが分かりました。

 本公表は、接触者が特定できない次の施設を利用しており、患者と接触した方が麻しんに感染している可能性があるために、広く情報提供するものです。

【麻しん患者が利用し、不特定多数の方と接触した可能性のある施設】
患者が利用した時間帯 施設 所在地

4月13日(土曜日)

午後2時から午後4時まで

ウィングアリーナ刈谷

(プロバスケットボールの試合を観戦)

刈谷市

築地町

○上記時間帯に施設を利用して患者さんと接触した可能性のある方などで、麻しんを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に連絡の上、速やかに受診してください。

1 患者概要

患   者:1歳未満 女性(西尾市在住) 麻しん予防接種歴なし  海外渡航歴なし

主な症状:発熱、咳、発疹等

2 経過

4月5日 保育園(西尾市)の始業式に同席、4月8日に判明した麻しん患者※1と接触

  13日 ウィングアリーナ刈谷(刈谷市)でバスケットボールの試合を観戦

      飲食店A※2(刈谷市)を利用

  14日 発熱出現。医療機関B(西尾市)を事前連絡の後に隔離受診

  15日 医療機関A※2(西尾市)を事前連絡の後に受診

  17日 深夜に発熱、発疹出現。

  18日 医療機関A※2(西尾市)を事前連絡の後に受診

      愛知県衛生研究所による遺伝子検査の結果、麻しんと確定

※1 5歳男性(西尾市在住)

      患者と接触した可能性のある方については、把握できており、個別に注意喚起を

      行っています。

※2 利用した関係者については把握できており、個別に注意喚起を行っています。

なお、上記の行動歴について、移動の際はすべて自家用車を利用しています。

【上記の施設を利用された皆様へ(注意喚起)】

〇麻しん患者と接触した場合は、発病までの期間を考慮し、接触後最大21日間の健康観察が必要です。

〇発熱、発疹等の症状から「麻しん」が疑われる場合は、必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡の上、速やかに受診してください。また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。心配なこと等ありましたら、最寄りの保健所にご連絡ください。

3 参考

(1)全国及び本県における麻しんの発生状況

 

年次

平成25年

平成26年

平成27年

平成28年

平成29年

平成30年

平成31年

全国

229

462

35

165

186

279※1 382※2

愛知県

25

46

0

5

1

37

33※3

 ※1:(暫定値)※2:平成31年4月7日時点 ※3:平成31年4月18日時点

本県における発生状況の詳細については、愛知県衛生研究所のWebページ(https://www.pref.aichi.jp/eiseiken/2f/msl/msl_2019.html)「本県における麻しん・風しん患者発生報告状況」に掲載しています。 

 

 

麻しんとは

  • 麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で、空気感染、飛沫感染、接触感染によりヒトからヒトに感染が伝播します。その感染力は非常に強いと言われており、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

     ※麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下と言われています

  • 感染すると、約10~12日の潜伏期間の後、38℃前後の発熱が2~4日間続き、咳や鼻水といった風邪のような症状が出ます。その後、少し体温が下がり、再び高熱(多くは39℃以上)が出るとともに、発疹が出現します。発疹出現後3~4日間で解熱し症状は軽快、合併症のないかぎり7~10日後には症状が回復します。

  • 麻しんは発熱が長く続き、体力の消耗が激しいため、合併症がなくても入院を要することが少なくありません。

  • 近年はワクチンの2回接種が行われ、麻しんに感染する方の人数は減っていますが、海外の流行国への渡航歴がある人やその接触者で患者が発生しています。