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「第5回優良事業者育成セミナー」を開催しました

ページID:0572014 掲載日:2026年3月30日更新 印刷ページ表示

第5回 優良事業者育成セミナー

 健全な市場の実現に向けては、消費者と事業者が共創・協働していくことが必要です。

 そこで愛知県では、事業者の皆様方に、「消費者志向経営」について考えていただくとともに、消費者関連法の基礎知識を身につけていただき、今後の事業活動に生かしていただくため、下記のとおり「第5回優良事業者育成セミナー」を開催(会場・オンライン同時)しました。

 今回のセミナーでは、講演や消費者関連法の解説、適格消費者団体の申入れ事例紹介などを通じて、参加者の皆様に、「消費者志向経営」や消費者関連法の基礎知識を御理解いただくとともに、「消費者志向経営」について考えていただく良い機会となりました。

1 日時・会場

 日時:2026年1月28日 水曜日 午後1時30分から午後4時20分まで

 会場:愛知県産業労働センター(ウインクあいち) 11階 1101会議室

     オンライン(Zoom使用)同時開催

2 参加者数

  事業者、事業者団体、消費者団体、行政職員、消費者問題に関心の高い方など90人(会場40人、オンライン50人)

3 プログラム

1 開会

2 主催者挨拶

  愛知県県民生活課長

3 講演

  「トリドールが考えるこれからの経営のあり方 ~食の感動で、この星を満たせ。~」

  株式会社トリドールホールディングス 執行役員 兼 最高国内事業支援責任者

  大下 浩平 氏

4 消費者関連法の基礎知識と事例検討ワークショップ

 ア 消費者関連法の基礎知識

   (適格消費者団体)消費者被害防止ネットワーク東海 検討委員 山田 英典 弁護士

  イ 事例検討ワークショップ

   (適格消費者団体)消費者被害防止ネットワーク東海 検討委員 青木 俊 弁護士 

5 適格消費者団体の申入れ事例紹介

   (適格消費者団体)消費者被害防止ネットワーク東海 理事長・検討委員 荻原 典子 弁護士

6 閉会

4 開催概要

講演

  「トリドールが考えるこれからの経営のあり方 ~食の感動で、この星を満たせ。~」

 基調講演(大下氏)

 講演では、大下氏から株式会社トリドールホールディングスの概要、トリドールが実践する消費者志向経営、トリドールが最も大切にしている事などについてお話いただきました。

 

(主な発言内容は以下のとおり。)

<トリドールについて>

・一番大事な価値観、スローガンは、「食の感動でこの星を満たせ。」このことを従業員と共有しながら事業を進めている。

・丸亀製麺などを運営する飲食事業会社。売上高2682億円(前期)、従業員数約4万人。

・世界約30の国と地域で20以上のブランド、2000店舗以上を全店直営で展開。セントラルキッチンを持たず店舗で手作りする点が特徴。

 

<トリドールの考える消費者志向経営>

〇世界的な社会課題

・深刻な貧困、気候変動による異常気象、日本の食品ロス問題などが挙げられる。

・そうした社会課題があるなか、パリ協定やSDGsが出てきており、企業のお客様相談室の役割も進化した。

〇消費者志向経営の進化

・お客様相談室から始めて経営戦略への反映が難しい時期もあったが、お客様の声は当たり前に経営者の気にするところとなった。

・SDGs採択などを受け、企業には従来の苦情受付だけでなく、社会課題を解決する視点が求められている。ここが消費者志向経営につながっている。

・「おいしい」「安い」に加え、環境や従業員、地域社会への配慮・貢献が顧客から求められており、企業は取り組みと結果を情報開示する義務がある。

・お客様相談室の取組みもお客様対応、マーケティングへの貢献、経営への貢献にとどまらず社会課題を解決することにつながるサイクルが回ることでサステナブルな社会が徐々に実現される。

 

<トリドールが実践する消費者志向経営>

〇友達を助けれませんか ~社会課題解決への取組みの広がり

・トリドールでは食の感動でこの星を満たせという理念なので、お客様相談室も感動のためには全部やろうと従業員からの問い合わせも受けている。

・コロナの感染が広がるなか、医療従事者は厳しい環境で長時間労働にもかかわらず外食もできず冷たいご飯をさっと食べて病院で働いていた。

・医療従事者を友人に持つ一人の新入社員から「友達を助けられませんか。」と一本の電話が入った。

・お客様相談室は何か貢献できないかと考え、出来立てで臨場感ある美味しいうどんが食べられるキッチンカーで病院に行くことを提案し、挑戦し喜ばれた。

・このことをきっかけに、キッチンカーの取組みは子ども食堂や高齢者施設、災害支援にと社会課題解決へと活動が広がった。

〇一人の訪問者 ~丸亀市との連携と讃岐広島の活性化プロジェクト

・丸亀市長からの相談を受け、人口160人、高齢化率85%超であるが、活性化協議会を作り盛り上げようとしている離島、讃岐広島の活性化に着手。

・一人の社員が、離島に通ううちに島民のおばあちゃんに「ただいま」と言ってしまうぐらいいい島だと感じ、島に住んで島民たちと一緒にこの島の課題に取り組むことになった。

・住民と共に小麦作りを開始。海水で作った塩、島で採れた食材でうどんを提供する「丸亀製麺 心の本店」を建設。社員の麺づくりの研修施設として活用。体験型ツアーも実施。

・プロジェクトの結果、若い移住者も増えて入学式が行われたり、港にピザ屋やカフェレストランができたりと島は徐々に活性化が進んでいる。

 

<トリドールが最も大切にしている事 ~「心的資本経営(ハピネス感動経営)」の推進>

〇これからの経営の在り方 ~心的資本経営

・昨年末に心的資本経営をやるんだということを発表。従業員の幸せがお客様の感動を生み、店の繁盛につながるという「ハピネス感動経営(ハピカン)」を推進している。

・従業員の心を最も大切にして、そこから内発的な動機で、お店で働いていただくことでお客様に感動していただくようなサービス、接客、いろんな取り組みを行ってもらおうということ。

・「働く人一人ひとりが幸せを実感し、さらなるお客様の感動体験に繋がる。それがお店の繁盛となり、さらに働く人のやりがいにつながっていく好循環」を作っていこうということ。

〇全社員会議 ~従業員の幸せの探求

・全社員を集めた会議を年1回開催。その場でお客様だけではなく、従業員に喜んでいただく事例を紹介、共有する場でもある。

・「私たちは単なる飲食業ではありません。私たちは感動創造業です。みなさん一人一人が感動クリエイターです。」と自らを定義し、感動を最も多く生み出した方、そして従業員の幸せというのを最も生み出した方をアワードという形で称える場にもなっている。

・粟田社長自らが「皆さんの幸せをまずは実現していくことが、これからの感動を生んでいく一番の源じゃないかなと思っております。食の感動でこの星を満たせる前に、働く人の幸せをナンバーワンとして考えていきたい。」と宣言。

〇KANDOを生み出すのは多様な従業員

・多様な従業員(女性店長、高齢者、障がい者など)が活躍しており、勤続10年以上のアルバイトが3000名以上いることが強みとなっている。

〇当社の経営の在り方のまとめ

トリドールのハピネス感動経営は、多様な従業員の強みや内発的な動機から生まれる感動体験を強みとする経営。そのためには従業員の幸せというものが何より大切、この順番が大事で、従業員の幸せから内発的な動機が生まれ、感動が生み出され、感動したお客様がまたお店に来てくださる。そしてお店にたくさん来てくだされば、お店の従業員も誇らしいし嬉しいし、いろんな制度にもつながっていくということを考えている。

 

消費者関連法の基礎知識と事例検討ワークショップ

 ア 消費者関連法の基礎知識
 消費者関連法の基礎知識(山田氏)

  消費者被害防止ネットワーク東海の山田弁護士から、消費者契約法、特定商取引法、景品表示法の基礎知識について説明していただきました。

 

イ 事例検討ワークショップ

 事例検討ワークショップ(青木氏)

 消費者被害防止ネットワーク東海の青木弁護士から、「利用規約の免責規定」、「通販サイトの価格表示(二重価格表示)」「イベント広告の表示」について事例を提供してもらい、参加者に検討をしてもらった後に、各事例における問題点を解説していただきました。

 

適格消費者団体の申入れ事例紹介

 申入れ事例紹介(荻原氏)

 消費者被害防止ネットワーク東海の理事長である荻原弁護士から、当団体の活動や申入れ事例(コンタクトレンズ販売事業者に対する免責条項の改善等)を紹介していただきました。

 

 

問合せ

愛知県 県民文化局 県民生活部 県民生活課
事業者指導グループ
電話052-954-6166(ダイヤルイン)
E-mail: kenminseikatsu@pref.aichi.lg.jp