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平成24年度県立学校アクティブチャレンジ事業(魅力ある授業づくり部門)について
平成24年度県立学校アクティブチャレンジ事業(魅力ある授業づくり部門)について
思考力、判断力、表現力等の育成に重点を置いた意欲的な授業改善の取組、学習意欲の向上や学習習慣の確立を目指した教育課程の工夫、新たな高大連携の在り方に関する取組など、各学校の意欲的な教育活動を支援し、県立学校の活性化を目指します。
研究期間は平成23年度からの3か年で、県立旭丘高等学校、県立南陽高等学校、県立春日井高等学校、県立春日井西高等学校、県立御津高等学校の5校を研究校として指定しています。
各研究校の研究2年目の取組の一部を紹介します。
県立旭丘高等学校
【研究テーマ】
特別活動と関連させ、主体的な学びにより、豊かな思考力と表現力、発信力を育成する地歴・公民科のプロジェクト
【取組の概要】
地歴・公民科の授業と生徒会部、図書部の活動との連携を通して、社会的事象への関心を高めるための指導の在り方を研究しています。
生徒にテーマを設定させ、テーマに沿った講演会や討論会、巡検・社会見学を実施することで、事象に対する多角的な見方を身に付けさせるとともに、他者の意見を踏まえて自分の意見を表現する力の育成を目指します。

日本に在住する外国人との共生の在り方を考えるため、大阪人権博物館(写真)と生野コリアタウンを訪れ、在日コリアンの暮らしやアイデンティティについて学びました。
県立南陽高等学校
【研究テーマ】
大学・JICAとの連携や参加型授業を軸とした学び合いの場の構成
~ 思考力・判断力・表現力育成のための取組 ~
【取組の概要】
生徒参加型の学校設定科目「ワールドスタディズ」、「総合探究入門」、「総合探究実践」を通して、大学やJICAと連携した授業を行っています。
ディスカッションやディベート、レポート作成、発表などの活動を積極的に取り入れることで生徒どうしが学び合う場を設定し、現代社会が抱える諸問題への認識を深めさせ、地域や国際社会に貢献しようとする意欲と主体性の育成を目指します。

名古屋市北区で黒川(堀川)の水質と生態系の調査を行いました。大学の先生の指導のもと、水質調査では水に溶けている物質の測定を行い、生態系調査では黒川に生息する多彩な生物を観察しました。
県立春日井高等学校
【研究テーマ】
コスモサイエンスコースにおける魅力ある理数教育の充実を目指した取組
【取組の概要】
先端科学技術の見学や実習など、体験型学習を中心とした学習プログラムの開発と、学校設定教科・科目の内容を充実することを通して、魅力ある理数教育カリキュラムの構築を目指しています。

1年生は岐阜県土岐市の核融合科学研究所、2年生は同瑞浪市のサイエンスワールドを訪問し、実験や実習を通じて先端の科学技術を体験しました。写真は2年生が細胞融合実験に取り組む様子です。
県立春日井西高等学校
【研究テーマ】
普通科におけるキャリア教育の充実を目指した取組
~ 夢を紡ぎ、希望をふくらませ、未来への道筋を手に入れるために ~
【取組の概要】
普通科における3年間の系統的なキャリア教育のプログラムを開発しています。生徒たちは、自己理解講座、職業研究、職場見学、学部・学科研究、大学訪問、進路レポートの作成と発表などを通して、自らの進路への意識を深めています。
また、生徒の学習意欲の向上を目指して、学力の伸びを実感させる学習指導と評価の改善にも取り組んでいます。

本校卒業生で看護学が専門の大学教員を招いた講演会の様子です。人の生命に寄り添い続ける看護という仕事の厳しさや、学問としての看護学の魅力を学びました。
県立御津高等学校
【研究テーマ】
英語授業改善の推進校・拠点校として、広く地域に貢献するための取組
【取組の概要】
小・中・高を見通した英語指導法の確立を目指して、大学との連携を図りながら、教材や指導方法について研究を進めるとともに、出前授業や公開授業など英語教育に関する情報発信を行っています。
また、高等学校における英語の授業改善を促進するため、書籍や音声教材、映像教材などを整備し、それらを他校の英語科教員が自由に活用できるシステムの構築を図っています。

関西大学の田尻悟郎教授を招いた講演会の様子です。中学校と高等学校における英語の授業改善をテーマに、三河地区の中学校と高等学校の英語科教員約80名が、生徒のやる気を引き出す学習評価とCAN-DOリストの活用方法などを学びました。
問合せ
愛知県 教育委員会事務局 高等学校教育課
教科・定通指導グループ
E-mail: kotogakko@pref.aichi.lg.jp