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平成22年度大気汚染調査結果について
平成23年6月17日(金曜日)発表
平成22年度大気汚染調査結果について
愛知県及び大気汚染防止法に定める4政令市(名古屋市、豊橋市、岡崎市及び豊田市)は、同法第22条第1項の規定に基づき、二酸化硫黄等の大気汚染の常時監視及びベンゼン等の有害大気汚染物質のモニタリングを行いました。調査結果の概要は次のとおりです。
○ 県内の大気汚染の状況について、二酸化硫黄、一酸化炭素及び浮遊粒子状物質は平成21年度に引き続き、すべての測定局で環境基準を達成し、二酸化窒素はほとんどの測定局で環境基準を達成しました。光化学オキシダントはすべての測定局で環境基準を達成しませんでした。
また、近年の傾向を年平均濃度でみると、二酸化窒素及び浮遊粒子状物質は緩やかな減少傾向にありますが、光化学オキシダントは緩やかな増加傾向にあります。
○ 有害大気汚染物質のベンゼン等12物質については、平成21年度に引き続き、すべて環境基準等を達成しました。
1 大気汚染常時監視結果
物質名 |
結果の概要 |
---|---|
二酸化硫黄 |
一般環境大気測定局の24局、自動車排出ガス測定局の3局すべて環境基準を達成しました。 |
二酸化窒素 |
一般環境大気測定局の63局すべて、自動車排出ガス測定局の23局中22局(達成率96%)で環境基準を達成しました。 |
一酸化炭素 |
一般環境大気測定局の2局、自動車排出ガス測定局の7局すべて環境基準を達成しました。 |
浮遊粒子状物質 |
一般環境大気測定局の63局、自動車排出ガス測定局の23局すべて環境基準を達成しました。 |
光化学オキシダント |
一般環境大気測定局の62局、自動車排出ガス測定局の11局すべて環境基準を達成しませんでした。 |
(注)一般環境大気測定局は、一般環境大気の汚染状況を常時監視する測定局。自動車排出ガス測定局は、自動車排出ガスによる環境大気の汚染状況を常時監視する測定局。
大気汚染常時監視結果(詳細な内容)
物質名 |
局区分 |
環境基準達成測定局数/有効測定局数 (達成率) |
||
---|---|---|---|---|
20年度 |
21年度 |
22年度 |
||
二酸化硫黄 |
一般局 |
28/28(100%) |
28/28(100%) |
24/24(100%) |
自排局 |
3/ 3(100%) |
3/ 3(100%) |
3/ 3(100%) |
|
二酸化窒素 |
一般局 |
72/72(100%) |
72/72(100%) |
63/63(100%) |
自排局 |
25/28( 89%) |
25/28( 89%) |
22/23( 96%) |
|
一酸化炭素 |
一般局 |
2/ 2(100%) |
2/ 2(100%) |
2/ 2(100%) |
自排局 |
15/15(100%) |
14/14(100%) |
7/ 7(100%) |
|
浮遊粒子状物質 |
一般局 |
71/71(100%) |
71/71(100%) |
63/63(100%) |
自排局 |
27/28( 96%) |
28/28(100%) |
23/23(100%) |
|
光化学オキシダント |
一般局 |
0/67( 0%) |
0/67( 0%) |
0/62( 0%) |
自排局 |
0/ 8( 0%) |
0/ 9( 0%) |
0/11( 0%) |
2 有害大気汚染物質モニタリング結果
|
物 質 名 |
結 果 の 概 要 |
---|---|---|
環境基準
設定物質
|
ベンゼン |
19地点すべて環境基準を達成しました。 |
トリクロロエチレン |
17地点すべて環境基準を達成しました。 |
|
テトラクロロエチレン |
17地点すべて環境基準を達成しました。 |
|
ジクロロメタン |
17地点すべて環境基準を達成しました。 |
|
指針値
設定物質
|
アクリロニトリル |
17地点すべて指針値を満足しました。 |
塩化ビニルモノマー |
17地点すべて指針値を満足しました。 |
|
水銀及びその化合物 |
15地点すべて指針値を満足しました。 |
|
ニッケル化合物 |
15地点すべて指針値を満足しました。 |
|
クロロホルム |
17地点すべて指針値を満足しました。 |
|
1,2-ジクロロエタン |
17地点すべて指針値を満足しました。 |
|
1,3-ブタジエン |
19地点すべて指針値を満足しました。 |
|
ヒ素及びその化合物 |
14地点すべて指針値を満足しました。 |
有害大気汚染物質モニタリング結果(詳細な内容)
○ 3年間の達成状況等の推移
・ 環境基準が定められた4物質について、平成20年度から平成22年度まで、すべての物質で環境基準を達成しました。
・ 平成22年度に新たに指針値が定められたヒ素及びその化合物は、指針値を満足しました。指針値が既に定められているその他の7物質については、平成20年度から平成22年度まで、すべての物質で指針値を満足しました。
3 今後の対応
引き続き常時監視に努め、環境基準の達成状況を把握するとともに、大気汚染防止法、県民の生活環境の保全等に関する条例、自動車NOx・PM法、NOx・PM要綱、あいち新世紀自動車環境戦略等に基づき、工場・事業場など固定発生源対策や自動車環境対策等の各種大気汚染防止対策を総合的に推進し、環境基準の達成・維持に努めていきます。
詳細な内容
問合せ
愛知県 環境局 環境政策部 水大気環境課
大気調査グループ
電話 052-954-6216(ダイヤルイン)
ファクシミリ 052-961-4025
メールアドレス mizutaiki@pref.aichi.lg.jp