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のり養殖
毎年、9月下旬頃から10月初旬にかけて、西尾市内ののり養殖漁業者が、のり網への種付け作業(陸上採苗)を行っています。種付けしたのり網は、一旦、冷凍庫で保存され、10月下旬頃になると海に張り出されて養殖が始まります。
ノリの種付け(陸上採苗)
水車を使ってのり網にノリの種を付けます。水槽の中には、貝殻が吊るしてあり、貝殻から放出されたノリの種をのり網に付着させることで種付けを行っています。
春から夏にかけて、ノリは「糸状体」という形で貝殻に潜って生活していますが、秋になり「糸状体」が成熟すると種を形成し、その種を放出させて種付けを行います。
左側の写真の貝殻の黒い部分が全て糸状体です。そして、右側の写真が貝殻から水槽中に放出されたノリの種を顕微鏡で400倍に拡大した画像です。
ノリの種は肉眼では確認できないため、漁師さんは水車の近くで顕微鏡をのぞき、種がのり網に付着したかどうかを確認しています。
十分量の種が付着したことを確認したのり網は、養生池で、4時間ほど光を当てノリ芽の発芽を促します。
ノリ芽が発芽すると、右側の写真のように芽が立ち上がっている様子が確認できるようになります。
のり芽の立ち上がりを確認したのり網は、養生池から取り上げ、水気を切った後、海へ張り込みを行う10月下旬までの間、冷凍庫に保存します。
問い合わせ
西三河農林水産事務所 水産課
電話 0564-27-2727(ダイヤルイン) FAX 0564-23-4691