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【知事会見】スプレーギクの新品種「スプレー愛知夏2号」と「アイセイカーラ」を開発しました
新品種「スプレー愛知夏2号」(左)と「アイセイカーラ」(右)
愛知県農業総合試験場は、スプレーギク※1新品種、「スプレー愛知夏2号」と「アイセイカーラ」を開発し、6月17日付けで種苗法に基づく品種登録出願を行いました。
「スプレー愛知夏2号」は7月から9月に収穫する夏秋系(かしゅうけい)品種で、夏季高温期においても美しい花の色や形を長く保ち、安定した出荷が可能です。
「アイセイカーラ」は、10月から6月に収穫する秋系(あきけい)品種で、美しい花の姿に加え、キク矮化病(わいかびょう)※2に極めて強く、本病の感染、発病を心配すること無く栽培ができます。
なお、「アイセイカーラ」はイノチオ精興園株式会社と共同研究で開発しました。
「スプレー愛知夏2号」は7月から9月に収穫する夏秋系(かしゅうけい)品種で、夏季高温期においても美しい花の色や形を長く保ち、安定した出荷が可能です。
「アイセイカーラ」は、10月から6月に収穫する秋系(あきけい)品種で、美しい花の姿に加え、キク矮化病(わいかびょう)※2に極めて強く、本病の感染、発病を心配すること無く栽培ができます。
なお、「アイセイカーラ」はイノチオ精興園株式会社と共同研究で開発しました。
※1 スプレーギクは、茎から小枝がスプレー状に広がって多数の花を咲かせるタイプのキクです。花の形や色に様々なバリエーションがあるため、花束、生け花、テーブルフラワーなど様々な用途で利用されています。
※2 キク矮化病は、キク矮化ウイロイド(Chrysanthemum stunt viroid, 略称:CSVd)によって引き起こされる病害です。感染すると草丈が伸びず商品価値が著しく低下します。全国で発生が見られ、キク全体で少なくとも25億円の被害があると言われています(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構野菜花き研究部門推計)。
※2 キク矮化病は、キク矮化ウイロイド(Chrysanthemum stunt viroid, 略称:CSVd)によって引き起こされる病害です。感染すると草丈が伸びず商品価値が著しく低下します。全国で発生が見られ、キク全体で少なくとも25億円の被害があると言われています(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構野菜花き研究部門推計)。
1 「スプレー愛知夏2号」
(1)新品種の特徴
ア 7月から9月までの高温期でも、花びらは美しいピンク色を保ちます。又、開花の遅れが少なく、安定して出荷できます。
イ 花びらが斜め上を向き、開花が進んでも水平にならず、美しい花の形を長く楽しむことができます。
ウ 花持ちは、夏秋系の従来品種と同程度で、2~3週間程度観賞できます。
ア 7月から9月までの高温期でも、花びらは美しいピンク色を保ちます。又、開花の遅れが少なく、安定して出荷できます。
イ 花びらが斜め上を向き、開花が進んでも水平にならず、美しい花の形を長く楽しむことができます。
ウ 花持ちは、夏秋系の従来品種と同程度で、2~3週間程度観賞できます。
(2)開発の経緯
夏秋系品種は夏に開花・出荷しますが、ピンク色品種は、高温期に花びらの色が薄くなります。また、近年夏季が高温になり、開花の遅れや、芽焼け、葉焼けなどの障害の発生が増加しています。そこで、高温となる時期でも花びらがピンク色を保ち、障害が少なく、花の形も美しい夏秋系ピンク色品種を目標に育成を開始しました。
「スプレー愛知夏2号」は、2015年に育成を開始しました。愛知県花き温室園芸組合連合会スプレーマム部会の協力を得て選抜・現地試験栽培を繰り返し、約4年間かけて開発しました。
夏秋系品種は夏に開花・出荷しますが、ピンク色品種は、高温期に花びらの色が薄くなります。また、近年夏季が高温になり、開花の遅れや、芽焼け、葉焼けなどの障害の発生が増加しています。そこで、高温となる時期でも花びらがピンク色を保ち、障害が少なく、花の形も美しい夏秋系ピンク色品種を目標に育成を開始しました。
「スプレー愛知夏2号」は、2015年に育成を開始しました。愛知県花き温室園芸組合連合会スプレーマム部会の協力を得て選抜・現地試験栽培を繰り返し、約4年間かけて開発しました。
2 「アイセイカーラ」
(1)新品種の特徴
ア キク矮化病に強い抵抗性を示し、感染、発病しません。
イ 寒い時期にも茎がよく伸びるので、安定して出荷できます。
ウ 花持ちは、秋系の従来品種と同程度で、3週間程度観賞できます。
ア キク矮化病に強い抵抗性を示し、感染、発病しません。
イ 寒い時期にも茎がよく伸びるので、安定して出荷できます。
ウ 花持ちは、秋系の従来品種と同程度で、3週間程度観賞できます。
(2)開発の経緯
キク産地では矮化病の発生が後を絶たず、本病に強い品種の早期開発が望まれていました。
そこで、キク矮化病抵抗性の育種素材を保有するイノチオ精興園株式会社(広島県福山市)と共同で、本病に抵抗性で商品性にも優れたスプレーギク品種の開発に取り組みました。
「アイセイカーラ」は、2016年に育成を開始し、選抜と現地試験栽培を繰り返し開発しました。
キク産地では矮化病の発生が後を絶たず、本病に強い品種の早期開発が望まれていました。
そこで、キク矮化病抵抗性の育種素材を保有するイノチオ精興園株式会社(広島県福山市)と共同で、本病に抵抗性で商品性にも優れたスプレーギク品種の開発に取り組みました。
「アイセイカーラ」は、2016年に育成を開始し、選抜と現地試験栽培を繰り返し開発しました。
3 普及計画
(1)2021年から本格的に出荷を開始し、2021年度には、それぞれ5万本を出荷する計画です。
(2)「スプレー愛知夏2号」は、2024年度に50万本、「アイセイカーラ」は、2025年度に100万本の出荷を目標としています。
(2)「スプレー愛知夏2号」は、2024年度に50万本、「アイセイカーラ」は、2025年度に100万本の出荷を目標としています。
4 問合せ先
愛知県農業水産局農政部農業経営課
技術調整グループ
担当 鬼頭、福田
ダイヤルイン 052-954-6410
技術調整グループ
担当 鬼頭、福田
ダイヤルイン 052-954-6410
愛知県農業総合試験場
東三河農業研究所 花き研究室
担当 奥村、石原
電話 0532-61-6235(内線26)
東三河農業研究所 花き研究室
担当 奥村、石原
電話 0532-61-6235(内線26)
<共同研究機関>
イノチオ精興園株式会社
育種開発部
電話 084-950-0197
(「アイセイカーラ」に関すること)
イノチオ精興園株式会社
育種開発部
電話 084-950-0197
(「アイセイカーラ」に関すること)
5 参考
(1)キクの生産状況
2018年における本県のキク生産は、産出額 216億円(出典:平成30年生産農業所得統計)で全国1位です。スプレーギクについても、2016年の統計で全国1位となっています。
(2)スプレーギクの生産状況
本県のスプレーギクの延作付面積は192ha、出荷本数8,480万本、産出額47億円です。産地では、7月から9月に収穫する夏秋系品種と10月から6月に収穫する秋系品種を組み合わせて、年3回程度の収穫をしています。夏秋系品種の出荷割合は約3割、秋系品種は約7割を占めています。
2018年における本県のキク生産は、産出額 216億円(出典:平成30年生産農業所得統計)で全国1位です。スプレーギクについても、2016年の統計で全国1位となっています。
(2)スプレーギクの生産状況
本県のスプレーギクの延作付面積は192ha、出荷本数8,480万本、産出額47億円です。産地では、7月から9月に収穫する夏秋系品種と10月から6月に収穫する秋系品種を組み合わせて、年3回程度の収穫をしています。夏秋系品種の出荷割合は約3割、秋系品種は約7割を占めています。