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愛知県における野生鳥獣による農作物被害の状況
愛知県における野生鳥獣による農作物被害状況
野生鳥獣による農作物被害は、営農と農村環境の保全を脅かす要因となっています。特に中山間地域では被害率(農業産出額に対する被害金額の比率)も高く、営農意欲の低下に直結します。
愛知県における2022年度の農作物被害は、被害面積501ha、被害量2,441トン、被害金額4億8,100万円でした。前年比で被害面積は6.7%減、被害金額は3.3%増でした。
愛知県内で鳥獣被害防止特措法に基づく総合対策が開始された2011年度以降、被害金額は4億円から5億円程度で推移しています。2018年度から2022 年度までは毎年103%程度で増加傾向となっています。
鳥獣種別の被害金額は、カラスによるものが31%と最大でした。獣類については、イノシシによるものが16%と最大でした。また、昨年度比89%増と、シカによる被害の増加が顕著でした。
これは、シカの生息域が拡大し、工芸作物(茶)や果樹の被害が増えたことによると考えられます。
詳しくは下記の添付ファイルをご覧ください。
2022年度 愛知県における野生鳥獣による農作物被害状況 [PDFファイル/547KB]
(写真左)ハクビシンに食害されたブドウ
(写真右)シカが軟質ネット柵をなぎ倒して水田に侵入した痕跡