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野生イノシシにおける豚熱ウイルスの浸潤状況調査の結果(2023年4月~6月分)について

ページID:0477044 掲載日:2023年8月9日更新 印刷ページ表示

野生イノシシにおける豚熱ウイルスの浸潤状況調査の結果について(2023年4月~6月分)

 愛知県では、豚熱の発生を防止するために、2019年3月から野生イノシシへの経口ワクチンの野外散布を実施するとともに、野生イノシシから検体を回収し遺伝子検査(※1)及び抗体検査(※2)を行うことで、野外における豚熱ウイルスの浸潤状況を調査しています。
 この度、2023年4月から6月までの調査結果をとりまとめましたので、お知らせします。

 

【今回の調査期間中、検査を実施した野生イノシシの検体が回収された市町村】
・尾 張 地 域:犬山市、春日井市、小牧市、瀬戸市
・西三河地域:岡崎市、豊田市
・東三河地域:新城市、田原市、豊川市、豊橋市

※1  「陽性」であれば、豚熱に感染しており、「陰性」であれば感染していない。
※2  「陽性」であれば、豚熱に対する免疫を獲得しており、「陰性」であれば獲得していない。

豚熱に感染した野生イノシシの状況について

 2023年4月から6月までに捕獲及び発見された野生イノシシの検査頭数(遺伝子検査の結果が判明した数)は107頭でした。そのうち、2頭の豚熱に感染したイノシシが確認されました。その結果、県全体の感染率は前回結果(1月~3月分)から10.7ポイント下降し、1.9%となりました。

表1 野生イノシシの豚熱感染率
地域名 今回結果
4月~6月
割 合
(感染頭数/検査頭数)
前回結果
1月~3月
割 合
(感染頭数/検査頭数)
増減
(ポイント)
県全体 1.9%
(2頭/107頭)
12.6%
(11頭/87頭)
△10.7
尾張 2.6%
(1頭/39頭)
12.5%
(4頭/32頭)
△9.9
西三河 3.0%
(1頭/33頭)
22.2%
(6頭/27頭)
△19.2
東三河 0.0%
(0頭/35頭)
3.6%
(1頭/28頭)
△3.6

注1) 感染頭数は、検査頭数のうち、遺伝子検査が「陽性」の頭数を集計したものです。
注2) 検査頭数は、全期間の死亡イノシシと、各市町村の散布期間中及び最終散布日の翌日から起算して15日間を除いた期間に回収された野生イノシシのうち、発見日を基準として、遺伝子検査の結果が判明した頭数を集計したものです。

 

豚熱の免疫を獲得した野生イノシシの状況について

 2023年4月から6月までに捕獲された野生イノシシの検査頭数(遺伝子検査と抗体検査の両方の結果が判明した数)は94頭でした。そのうち、県全体では38頭が免疫を獲得していました。その結果、免疫獲得率は前回結果(1月~3月分)から1.6ポイント下降し、40.4%となりました。地域別に見ると、尾張地域で3.9ポイント、西三河地域で1.7ポイント、東三河地域で8.4ポイント下降しています。

表2 野生イノシシの豚熱免疫獲得率
地域名 今回結果
4月~6月
割 合
(免疫獲得頭数/検査頭数)
前回結果
1月~3月
割 合
(免疫獲得頭数/検査頭数)
増減
(ポイント)
県全体 40.4%
(38頭/94頭)
42.0%
(29頭/69頭)
△1.6
尾張 25.7%
(9頭/35頭)
29.6%
(8頭/27頭)
△3.9
西三河 76.9%
(20頭/26頭)
78.6%
(11頭/14頭)
△1.7
東三河 27.3%
(9頭/33頭)
35.7%
(10頭/28頭)
△8.4

注1) 免疫獲得頭数は、検査頭数のうち、遺伝子検査が「陰性」かつ抗体検査が「陽性」の頭数を集計したものです。
注2) 検査頭数は、各市町村の散布期間中及び最終散布日の翌日から起算して15日間を除いた期間に回収された野生イノシシのうち、発見日を基準として、遺伝子検査と抗体検査の両方の結果が判明した頭数を集計したものです。

今後の対応について

 引き続き、豚熱の更なる発生を防止するため、野生イノシシ全体の免疫獲得率が高まるよう経口ワクチンの散布を継続していきます。


このページに関する問合せ先
農業振興課
野生イノシシ対策室 経口ワクチン対策グループ
〒460-8501 名古屋市中区三の丸3-1-2 Tel:052-954-6725 Fax:052-954-6008