本文
研究報告第43号-008
交雑種雌牛肥育におけるビタミンA制限時期の違いが産肉性に及ぼす影響
キーワード
交雑種、血中ビタミンA、肥育
摘要
肉質向上を目的としたビタミンAコントロール技術は、黒毛和種同様交雑種肥育においても広く行われているが、交雑種の場合、雌牛のビタミンA要求量が明らかになっておらず技術的に未確立である。
そこで、交雑種雌牛を用いて、飼料中のビタミンA制限開始時期を、10か月齢と14か月齢、再給与時期を20か月齢と24か月齢の2水準とした肥育試験を行った。
その結果、枝肉成績について、脂肪交雑(BMS)が、制限開始時期に関わらず、24か月齢から再給与したほうが、20か月齢から再給与するより、有意に高くなった。
また、枝肉重量、ロース芯面積、バラの厚さについては、有意差は見られなかったものの、14か月齢から制限したほうが10か月齢から制限するより高い値を示した。
これらのことから、交雑種雌牛では、14か月齢で飼料中ビタミンA給与の制限を開始し、24か月齢以降は再給与することが、肉質や増体のバランスをとることができるビタミンAコントロール手法の一つであると考えられた。
著者
清健太郎:畜産研究部(現畜産課)
佐野敏幸:畜産研究部
長渕政広:畜産研究部
大橋秀一:畜産研究部
本文は下記からダウンロードできます。
交雑種雌牛肥育におけるビタミンA制限時期の違いが産肉性に及ぼす影響
問合せ先
愛知県農業総合試験場
研究戦略部企画調整室
電話: 0561-41-8963(ダイヤルイン)
E-mail: nososi@pref.aichi.lg.jp