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研究報告第43号-014
名古屋種の新卵用系統「NG5」の造成
キーワード
速羽性、産卵率、卵重、卵殻色、名古屋種、白斑点
摘要
本研究では産卵性能の更なる向上と初生ヒナの容易な雌雄鑑別を可能とする羽性遺伝子の導入を図る目的で、名古屋種の速羽性の卵用系統(NG5系統)を造成した。
素材鶏は卵用系統であるNG4系統の中から速羽性を示す個体を用い、その後、産卵率、卵重、卵殻色および白斑点出現率の改良を主体とした選抜を9世代にわたって実施した。
その結果、181-300日齢の産卵率は79-85%の範囲で推移した。
一方、産卵率と負の遺伝相関がある卵重は世代の経過に従って重くなり、270日齢の卵重ではG0からG9までで5.7g増加した。
卵殻色は鮮やかな桜色を長期にわたって保持できるようになった。
さらに、270日齢の白斑点出現率はG0で65.7%であったのが、G9では85.1%まで向上した。
他の形質では、9世代の選抜により250日齢の体重が238g減少し、初産日齢が17.4日短縮された。
以上のことから、NG5系統は改良目標をほぼ達成し、視覚的にも特徴をもった卵を多く生産するようになったことから、その系統造成を完了した。
著者
中村明弘:畜産研究部
長尾健二:畜産研究部
木野勝敏:畜産研究部(現企画普及部)
野田賢治:畜産研究部(現企画普及部)
宮川博充:養鶏研究所(現尾張農林水産事務所)
内田正起:畜産研究部
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名古屋種の新卵用系統「NG5」の造成
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