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研究報告第43号-015
新型「卵用名古屋コーチン」の性能調査
キーワード
卵形係数、産卵率、卵重、卵殻色、名古屋種、白斑点
摘要
本研究では名古屋種卵用系統のNG5系統を雄種鶏として用いて生産される新たな「卵用名古屋コーチン」(新型)の産卵性能を評価するため、NG4系統を雄種鶏として用いて生産している現在の「卵用名古屋コーチン」(現行型)との比較を行った。
新型の産卵率は現行型と比較して高い傾向があり、特に、ピーク産卵期が高く、産卵持続性にも優れる傾向があった。
新型の平均卵重は現行型と比較して重い傾向があり、さらに、産卵初期である180日齢の卵重では新型が有意に重かった。
新型は現行型と比較して飼料要求率に優れ、経済性にも優れる傾向があった。
新型の卵殻色のL値(明度)は現行型と比べて低かったことから、新型の卵は色が濃かった。
名古屋種の卵の特徴である白斑点の出現率は、新型が現行型と比較して高かった。
新型の卵形係数は現行型に比べて高く、卵の形状に丸みがあった。
以上のことから、新型は現行型と比較して高い産卵性能を有し、経済性に優れているだけでなく、名古屋種特有の卵の特徴もより明確となっていることが結論づけられた。
著者
中村明弘:畜産研究部
長尾健二:畜産研究部
野田賢治:畜産研究部(現企画普及部)
内田正起:畜産研究部
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新型「卵用名古屋コーチン」の性能調査
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