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研究報告第44号-010
体細胞クローン牛とその娘牛および孫牛の三世代にわたる発育、繁殖および産乳性調査
キーワード
体細胞クローン牛、娘牛および孫牛、発育性、繁殖性、産乳性
摘要
愛知県農業総合試験場では、米国から輸入したホルスタイン種雌牛(愛知県畜産総合センター飼養)をドナーとして用い、2002年1月22日に体細胞クローン牛を作出した。体細胞クローン本牛から娘牛および孫牛までの三世代について追跡調査を行った。本牛と娘牛については、発育性を調査するとともに、繁殖性や産乳性について調査した。孫牛については交雑種のため、発育(肥育)調査を実施後、解剖調査を行った。本牛と娘牛は、2012年5月31日に鑑定殺により病理学的調査、生化学的調査及び遺伝子学的調査を実施した。
1 本牛および娘牛は発育性、繁殖性及び産乳性に異常はなかった。
2 孫牛も発育性、繁殖性および解剖所見に異常は認められなかった。
3 本牛と娘牛は、どちらも病理学的、血液生化学的および遺伝子学的所見に異常は認められなかった。
当場で生産された体細胞クローン牛、娘牛および孫牛の体細胞クローン由来の三世代を調査した結果、一般牛と比べて異常な所見は得られなかった。
著者
白石徹:畜産研究部
大橋秀一:畜産研究部
上田淳一:畜産研究部
和田千雅:畜産研究部(退職)
兼子松義:畜産研究部(現西部家畜保健衛生所)
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愛知県農業総合試験場
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