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研究報告第44号-016
乾燥前後のEC差による堆肥の簡易腐熟度評価法
キーワード
堆肥、腐熟度、EC
摘要
家畜ふん堆肥の腐熟度を判定するため、現物で測定したEC(電気伝導度)値と乾燥後に測定したEC値との差(EC差)の利用の可能性について検討した。
乳牛及び豚のふんの堆肥化処理条件を変え、堆肥を製造した。堆肥化処理開始から112日後まで経時的に試料を採取し、有機物分解率及び現物と乾物のEC、アンモニア態窒素濃度を調査した。
その結果、EC差は、有機物分解率及び現物と乾物のアンモニア態窒素濃度差と相関が高かった。また、完熟の指標となる有機物分解率40%でほとんどEC差がなくなった。
これらのことから、現物と乾燥後のECとの差がなくなれば、乳牛と豚では畜種や堆肥化処理条件の違いに関係なく完熟堆肥と判断された。特にアンモニア態窒素濃度が高い豚ふんでは、現地での腐熟度評価法としての利用の可能性が高いと思われた。
著者
山田尚美:畜産研究部(現畜産総合センター)
瀧澤秀明:畜産研究部
増田達明:畜産研究部
榊原幹男:畜産研究部
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