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研究報告第46号-009
牛舎周辺におけるサシバエの発生消長と飛翔活動
著者:柳澤淳二1)・山本 行2)
摘要:粘着方式による捕獲器87基を用いて、2013年に愛知県農業総合試験場の育成牛舎と隣接するパドックにおけるサシバエの発生消長と飛翔活動を明らかにした。
1 6月4日から11月25日までの21週間(8月の4週間除く)に合計91734頭のサシバエが捕獲され、盛夏前よりも秋に捕獲数が多かった。
2 捕獲数は7月、9月、11月の3回ピークがあり、最大のピークは11月中旬であった。
3 サシバエの捕獲数は、降水量が少なく日照時間が長い週に多いが、降雨のない日が連続した週には減少する傾向にあった。
4 気温が低くなると、1日のうちで気温が12℃を超える時間帯に捕獲数が急増した。
5 牛舎に近接する場所、立木が少なく風通しが良い場所で捕獲数が多い傾向にあり、効率的な捕獲場所が示唆された。
キーワード:サシバエ、粘着方式、発生消長、日照時間、気温
本研究の一部は、平成25年度愛知県畜産技術業績発表会(2013年12月)において発表した。
本研究は、(株)タケダとの産官共同研究「放牧に伴う衛生害虫対策技術の確立」により実施した。
1)畜産研究部 2)(株)タケダ
問合せ先
愛知県農業総合試験場
研究戦略部企画調整室
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