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研究報告第46号-010
敷料用資材のアンモニア吸着能力
著者:市川あゆみ1)・日置雅之2)・柳澤淳二1)
摘要:畜舎からの悪臭対策に用いるため、数種の敷料用資材(オガクズ、モミガラ、稲ワラ、コーヒー粕及びヤシ殻外皮)のアンモニア(NH3)吸着能力を調査し、(1)物理的に吸着する能力、(2)保持した水分に溶解して吸着する能力、(3)pH緩衝による揮散抑制効果の3要因について解析を行った。その結果、資材のNH3吸着能力には、(1)と(3)が要因として大きく影響していた。供試資材のうち高いNH3吸着能力を示したコーヒー粕及びヤシ殻外皮では、(1)と(3)の能力が高く、更に水分保持能力も高く敷料資材としても有望であることが明らかとなった。
キーワード:敷料用資材、コーヒー粕、ヤシ殻外皮、アンモニア吸着能力、pH緩衝能、水分保持能力
1)畜産研究部 2)畜産研究部(現環境基盤研究)
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