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研究報告第47号-研究ノート005
愛知県安城市の水田におけるグリホサート低感受性ネズミムギの発生状況と防除法
著者:井手康人1)・平岩 確1)・船生岳人1)・黒野綾子1)・野々山利博2)・加藤 満1)
摘要:愛知県安城市内のネズミムギ多発地域からネズミムギ種子を採種し、植物体茎葉部へのグリホサート液剤散布試験と、シードバイオアッセイ法を実施することでグリホサート低感受性ネズミムギの発生実態を調査した。その結果、供試したネズミムギの多くが両試験において低いグリホサート感受性を示したことから、安城市内で増加しているネズミ
ムギはその多くがグリホサートに対して低感受性になっている可能性が示唆された。現地水田畦畔における除草剤散布試験では、グリホサート低感受性ネズミムギに対してはジクワット・パラコート液剤の高い除草効果が認められたが、特定の除草剤を過度に使用すると低感受性になることが懸念されるため、複数の除草法を組み合わせた除草体系の確立が必要と考えられた
キーワード:ネズミムギ、グリホサート低感受性、非選択性除草剤、シードバイオアッセイ法
本研究は公益財団法人日本植物調節剤研究協会「植物調節剤の研究開発事業」により実施した。
1)作物研究部 2)作物研究部(現山間農業研究所)
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