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研究報告第47号-研究ノート011
リン酸、カリ過剰のニホンナシ園での減肥栽培が土壌中養分含有量および果実の収量・品質に及ぼす影響
著者:水谷浩孝1)・仙田太洋2)
摘要:リン酸およびカリが土壌中に過剰に蓄積したニホンナシ園(試験開始前年の土壌中可給態リン酸含有量が100 mg/100 g乾土以上、交換性カリが40 mg/100 g乾土以上)において、リン酸、カリの減肥栽培が土壌中リン酸・カリ含有量および果実の収量・品質に及ぼす影響を調査した。リン酸およびカリの施肥量を削減しても、土壌中のリン酸およびカリの含有量に大きな影響はみられず、果実の収量および品質にも影響はみられなかった。したがって、リン酸およびカリの過剰園においてはリン酸、カリ施用量を削減しても土壌中の成分量が急激に減少することはないため、土壌診断を行いながら積極的に減肥を行うべきであると考えられた。
キーワード:リン酸・カリ過剰園、減肥、ニホンナシ、土壌、収量・品質
1)園芸研究部(現西三河農林水産事務所) 2)園芸研究部
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