本文
2018年版「農業の動き」、「林業の動き」を作成しました
2018年版「農業の動き」、「林業の動き」を作成しました
愛知県ではこの度、農業及び林業に係る動向調査資料である「農業の動き」、「林業の動き」の2018年版を作成しました。
この資料は、昭和36年から毎年作成しているもので、本県の農業及び林業の状況を把握するとともに、今後の政策へ活用するため、農林水産省の統計や県独自資料の分析などから最近の農業、林業の動きを主要な項目ごとに取りまとめています。
各項目の中で、特徴のある動きについては「主要な問題の解説」として、また、最近話題となっている事柄については「時の話題」として掲げています。
また、この資料は、次のWebページで御覧いただくことができます。https://www.pref.aichi.jp/soshiki/nousei/ugoki-rekinenn.html
1 「農業の動き」の概要
(1)愛知県農業の動向
ア 農業産出額は全国第8位、品目別で花きが全国第1位、野菜が全国第5位(p3、28~43、98~101)
・ 平成28年の農業産出額は、3,154億円で全国第8位です。【表1】園芸及び畜産部門が全国上位にあり、花の産出額は、昭和37年以来55年連続で全国第1位(全国シェア16.2%)です。また、野菜が第5位、乳用牛が第7位などとなっています。【表2】
・ 品目別の産出額では、キャベツ、ふき、しそ、とうがん、いちじく、きく、ばら、観葉植物(鉢)、洋ラン類(鉢)、うずら卵の10品目が全国第1位です。【表3】
順 位 |
23年 |
24年 |
25年 |
26年 |
27年 |
28年 |
第1位 |
北海道 |
北海道 |
北海道 |
北海道 |
北海道 |
北海道 (12,115) |
第2位 |
茨城 |
茨城 |
茨城 |
茨城 |
茨城 |
茨城 (4,903) |
第3位 |
鹿児島 |
千葉 |
千葉 |
鹿児島 |
鹿児島 |
鹿児島 (4,736) |
第4位 |
千葉 |
鹿児島 |
鹿児島 |
千葉 |
千葉 |
千葉 (4,711) |
第5位 |
熊本 |
熊本 |
熊本 |
宮崎 |
宮崎 |
宮崎 (3,562) |
第6位 |
愛知 |
愛知 |
宮崎 |
熊本 |
熊本 |
熊本 (3,475) |
第7位 |
宮崎 |
宮崎 |
愛知 |
愛知 |
青森 |
青森 (3,221) |
第8位 |
青森 |
栃木 |
青森 |
青森 |
愛知 |
愛知 (3,154) |
(注)表中の( )内の数値は農業産出額(単位:億円)
花き |
野菜 |
乳用牛 |
麦類 |
豚 |
鶏卵 |
1位 |
5位 |
7位 |
8位 |
8位 |
8位 |
(注)全国順位が10位以内のもの
区分 |
品 目 |
農業産出額(億円) |
全国シェア(%) |
野菜 |
キャベツ |
207 |
16.1 |
ふき |
11 |
35.5 |
|
しそ |
131 |
61.8 |
|
とうがん |
5 |
45.5 |
|
果実 |
いちじく |
19 |
27.1 |
花き |
|||
きく |
230 |
33.8 |
|
ばら |
25 |
13.9 |
|
観葉植物(鉢) |
40 |
33.9 |
|
洋ラン類(鉢) |
63 |
18.1 |
|
畜産 |
うずら卵 |
33 |
70.2 |
イ 新規就農者(44歳以下)は252人で前年度より27人増加(p6、7)
平成28年度の新規就農者数(44歳以下)は、県独自の「農起業支援センター」による就農相談、国の農業次世代人材投資資金制度による支援などにより、前年より27人増加し、252人となりました。
ウ 農業法人は691法人で前年度より67法人増加(p8、9)
本県の農業法人数は、29年8月で691法人と28 年より67法人増加しています。部門別では畜産が209法人で全体の30.2%を占め、次いで野菜(191法人)、水田作(106法人)の順となっています。このうち、農地法の規定による要件を満たし農地等を所有もしくは借りて農業経営を行う農地所有適格法人は29年4月で289法人と28年より9法人増加しています。
(2)時の話題
○ 国家戦略特区における農業分野の取組について(p61)
○ 「あいち農業女子現地交流会」の実施について(p66)
○ 主要農作物種子法廃止後の愛知県の種子供給体制について(p68)
○ 松原用水・牟呂用水の「世界かんがい施設遺産」登録について(p72)
2 「林業の動き」の概要
(1)愛知県林業の動向
ア 森林面積は22万haで、県土の42%を占め、人工林率は64%で全国第3位(p1~4)
平成28年度末での森林面積は、21万8,498haで、県土の42.3%を占め、人工林率は63.6%で全国平均の45.8%を大きく上回っています。
イ 素材生産量は14万1千m3(p1、10、11)
本県の素材生産量は、近年増加傾向で推移しており、平成28年次は14.1万㎥となりました。過去最低であった平成16,17年次(7.8万㎥)の約1.8倍にまで増加しています。
ウ あいち認証材の利用促進について(p21)
あいち認証材を積極的に利用した建築物や製品を賞賛する制度として、「あいち木づかい表彰制度」を創設しました。応募いただいた建築物や製品を広く紹介し、木の魅力や優れた使い方を普及していきます。
エ 流木災害防止対策について(p23)
九州北部豪雨等による流木災害の発生を受けて、県内の山地災害危険地区等の緊急点検を実施しました。その結果、緊急的・集中的に流木対策が必要な12地区を抽出し、これらの地区において流木捕捉式治山ダムの設置等の対策を概ね3年間かけて実施していくこととしました。
オ 「シカ情報マップ」の開発(p37)
シカの目撃情報、被害情報の提供や確認をスマートフォン等で簡単に行うことができるシステムを開発しました。これは全国で初めての取り組みです。
(2)時の話題
○ ICTを活用した林業の活性化に向けて(p40)
○ 第70回全国植樹祭の開催に向けて「基本計画」を策定しました(p41)
○ ウッドワンダーランド2017で県産木材をPRしました~県産木材の利用促進に向けた取組~(p42)
○ 「あいち森と緑づくり事業」の事業評価を行いました(p43)
問合せ
愛知県 農林水産部 農林政策課
電話:052-954-6395
E-mail: nourin@pref.aichi.lg.jp
愛知県 農林水産部 農林基盤局 林務課
電話:052-954-6444
E-mail: rinmu@pref.aichi.lg.jp