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2019年版「農業の動き」、「林業の動き」を作成しました
2019年版「農業の動き」、「林業の動き」を作成しました
愛知県では、この度、農業及び林業に係る動向調査資料である「農業の動き」、「林業の動き」の2019年版を作成しました。
この資料は、1961年から毎年作成しているもので、本県の農業及び林業の状況を把握するとともに、今後の政策へ活用するため、農林水産省の統計や県独自資料の分析などから最近の農業、林業の動きを主要な項目ごとに取りまとめています。
各項目の中で、特徴のある動きについては「主要な問題の解説」として、また、最近話題となっている事柄については「時の話題」として掲げています。
また、この資料は、農政課のWebページで御覧いただくことができます。https://www.pref.aichi.jp/soshiki/nousei/ugoki-rekinenn.html
1 「農業の動き」の概要
(1)愛知県農業の動向
ア 農業産出額は全国第7位、品目別で花きが全国第1位、野菜が全国第5位(p3、26~41、92~95)
・ 2017年の農業産出額は、3,232億円で全国第7位です。【表1】園芸及び畜産部門が全国上位にあり、花の産出額は、1962年以来56年連続で全国第1位(全国シェア16.2%)です。また、野菜が第5位、乳用牛が第7位などとなっています。【表2】
・ 品目別の産出額では、キャベツ、ふき、しそ、とうがん、いちじく、ぎんなん、きく、ばら、観葉植物(鉢)、洋ラン類(鉢)、うずら卵の11品目が全国第1位です。【表3】
順 位 |
2012 |
2013 |
2014 |
2015 |
2016 |
2017 |
第1位 |
北海道 |
北海道 |
北海道 |
北海道 |
北海道 |
北海道 (12,762) |
第2位 |
茨城 |
茨城 |
茨城 |
茨城 |
茨城 |
鹿児島 (5,000) |
第3位 |
千葉 |
千葉 |
鹿児島 |
鹿児島 |
鹿児島 |
茨城 (4,967) |
第4位 |
鹿児島 |
鹿児島 |
千葉 |
千葉 |
千葉 |
千葉 (4,700) |
第5位 |
熊本 |
熊本 |
宮崎 |
宮崎 |
宮崎 |
宮崎 (3,524) |
第6位 |
愛知 |
宮崎 |
熊本 |
熊本 |
熊本 |
熊本 (3,423) |
第7位 |
宮崎 |
愛知 |
愛知 |
青森 |
青森 |
愛知 (3,232) |
第8位 |
栃木 |
青森 |
青森 |
愛知 |
愛知 |
青森 (3,103) |
(注)表中の( )内の数値は農業産出額(単位:億円)
花き |
野菜 |
鶏卵 |
乳用牛 |
麦類 |
豚 |
1位 |
5位 |
6位 |
7位 |
8位 |
9位 |
(注)全国順位が10位以内のもの
区分 |
品 目 |
農業産出額(億円) |
全国シェア(%) |
野菜 |
キャベツ |
270 |
21.7 |
ふき |
11 |
37.9 |
|
しそ |
128 |
70.3 |
|
とうがん |
5 |
41.7 |
|
果実 |
いちじく |
18 |
27.3 |
ぎんなん |
2 |
40.0 |
|
花き |
|||
きく |
216 |
34.6 |
|
ばら |
25 |
14.0 |
|
観葉植物(鉢) |
43 |
34.4 |
|
洋ラン類(鉢) |
60 |
16.5 |
|
畜産 |
うずら卵 |
32 |
69.6 |
イ 農業法人は722法人で前年度より31法人増加(p6、7)
本県の農業法人数は、2018年8月で722法人と2017年より31法人増加しています。部門別では野菜、畜産がそれぞれ214法人で、次いで水田作(115法人)、花き(104法人)の順となっています。このうち、農地法の規定による要件を満たし農地等を所有もしくは借りて農業経営を行う農地所有適格法人は2018年4月で299法人と2017年より10法人増加しています。
ウ 新規就農者(44歳以下)は274人で前年度より22人増加(p8、9)
2017年度の新規就農者数(44歳以下)は、県独自の「農起業支援センター」による就農相談、国の農業次世代人材投資資金制度による支援などにより、前年より22人増加し、274人となりました。
(2)時の話題
○ いいともあいち運動を活用した県産農林水産物のイメージアップと主要品目のブランド力強化の取組について(p60)
○ 中山間地域等直接支払制度(第4期対策)の中間年評価について(p61)
○ 農福連携の推進に向けた取組について(p62)
○ あいち農業女子交流会2018について(p63)
○ 本県産小麦ブランド化の展開について(p64)
○ 名古屋競馬場の移転について(p65)
○ 豚コレラについて(p66)
○ 豊川用水通水50周年記念事業について(p67)
○ 電気・水道の被災を想定した農業用排水機場の対策マニュアルについて(p68)
2 「林業の動き」の概要
(1)愛知県林業の動向
ア 本県の森林の状況(p1~4)
2017年度末での森林面積は、21万8,233haで、県土の42.2%を占め、人工林率は63.6%で全国平均の45.6%を大きく上回っています。このうち主伐の対象となる46年生以上の人工林は82.7%を占めており、資源の成熟が進んでいます。
イ 素材生産量は13万1千m3(p1、10、11)
本県の素材生産量は、2006年次以降増加傾向に転じてきたところですが、2017年次は民有林では増加したものの、全体では13.1万㎥となり、前年度を下回りました。
ウ 新たな森林経営管理制度(森林経営管理法)について(p5)
適切な経営管理が行われていない森林について、市町村が森林所有者の意向を確認した上で経営管理を受託し、意欲と能力のある林業経営者に再委託、あるいは、市町村自らが森林整備を実施する「森林経営管理制度(森林経営管理法)」が2019年度から始まりました。
エ 循環型林業技術ガイドラインを策定(p13)
あいちの森林資源を生かす循環型林業を推進するため、林業事業体向けの主伐・再造林に関する技術的な指針となる「循環型林業技術ガイドライン」を策定しました。
オ 治山事業における航空レーザ計測の活用について(p23)
北設楽郡東部において2018年度に実施した航空レーザ計測により得られた詳細な地形情報を基に、過去の崩壊地などの危険箇所を抽出しました。今後、治山施設の整備や、地域の方々への危険箇所の周知に活用していきます。
(2)時の話題
○ ICTを活用したスマート林業の取組(p40)
○ CLTを使用した森林公園案内所が竣工しました(p41)
○ 豊田市内で大型製材工場が本格稼働しました(p42)
○ あいち森と緑づくり事業の継続について(p43)
○ 第70回全国植樹祭あいち2019の開催に向けて(p44)
問合せ
愛知県 農業水産局 農政部 農政課
電話:052-954-6391
E-mail: nousei@pref.aichi.lg.jp
愛知県 農林基盤局 林務部 林務課
電話:052-954-6444
E-mail: rinmu@pref.aichi.lg.jp