セラミックスを利用した単純脂質・リン脂質・糖脂質の迅速簡便精製技術

リン脂質及び糖脂質の吸着分離方法（特許第5156911号）

要約

　チタニア等のセラミックスはリンを吸着させる性質があるため、医学・生物学領域ではこれまで、シグナル伝達に重要なリン酸化ペプチドの解析に利用されてきた。こうしたセラミックスを医学・生物学的に重要な生理活性脂質解析に応用したところ、これらの脂質をセラミックスと単純に接触させるだけで容易に分離・精製できる発明が完成した。

特徴／セールスポイント

　従来技術では、単純脂質・リン脂質・糖脂質の分離精製に複数の性質の異なる溶媒やカラム操作の組み合わせが必要で、一部のリン脂質・糖脂質に至ってはどちらかを誘導体にする、もしくは破壊する必要があった。本発明では単にセラミックスに接触させるだけで簡便・迅速にこれらの複雑な脂質を各クラスに分けて分離精製できる。本発明は、きわめて単純な操作で短時間で脂質の分離精製に応用が可能で、細胞レベルの研究から工場におけるバルク規模による脂質の精製に応用できる。

主な応用分野／市場動向

　操作方法がきわめて単純であるため、医学生物学的な、微量脂質から工場ベースのバルク抽出にも充分対応可能である。

開発機関

　がんセンター

問合せ

愛知県知的所有権センター
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愛知県 経済産業局 産業部 産業科学技術課 （研究開発支援グループ）
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